今、俺は漣とお風呂に入っています……。
これはそう、遡ること2秒。船の中にある時間交代制の共同の浴室で、漣の言ったように水しか出ないシャワーを浴びているときのことだった。
入ります、と言いながら澄ました顔で入ってきたのだ。HA☆DA☆KAで。
「驚かないんですネ」
いや、めっちゃ驚いてるが?むしろ、驚きすぎて言葉が出ないまであるが?
取り敢えず、漣の体を見ないように水を少しずつ体にかけていく。それというのも、海上において水は貴重なので、消費は最低限でなくてはいけないのだ。
「まぁ、いいですケド。それで、漣がここにいるのは他でもありません。α大尉のことについて、どこまで知ってますカ?」
「α中尉、について?」
「大尉ですヨ」
なんともなしに中尉で呼んでいたが、注意をされたのでそろそろ大尉にしておこうか。
それはそうと、この漣は俺がシャワーを浴び終わるまで待てなかったのだろうか。
「あ、今、なんで待てないのかって思いましたヨネ。裸の付き合いってやつです。男の人はそういうのが好きだと、ご主人様が言ってたので」
「あー、そーゆー」
なるほど、確かにあいつなら言いそうではある。
「それで?知ってる情報と言っても、何もないぞ?強いて言うなら、ドSってぐらいだ」
前に叢雲が言っていたが、α大尉は轟沈寸前まで戦闘を続行するらしい。確実にドSである。
「そんなことは知ってます。他になんかないですカ?例えば、α大尉から艦娘を不死身にする方法とか、艦娘になる方法とか、教えられませんでしたカ?」
艦娘を不死身にする方法……?そんなのがあったら俺が使ってる。
それと艦娘になる方法……?それは俺みたいなことを言うのだろうか。それだったら、心当たりがなくもない。
「あー、艦娘になる方法なのか分かんないけど、確か、俺の魂が白露の体に憑依して、この体になったとは聞いた」
「魂……ですカ?それはまた、漣が言うのも何ですがオカルトチックな話ですネ」
漣はううむ、と首をひねって考え込んでしまったので、俺はシャワーの栓を締めて外に出ることにする。
「あ、一ついいですカ」
「?」
「少尉は、α大尉に殺されかけてますヨ。まだ積極的ではありませんが、そのうち動くでしょう」
「え」
え?α大尉が俺を?
いやでも、初めて会ったときにα大尉は、仲良くしようと言っていたはずだ。流石にそれは嘘だろう。……と思いたいが、割と俺を助けてくれたことはないので、確信がない。
「そこで提案です。漣と手を組みませんカ?ご主人様は関わらないですが、なるべく資源的に支援ができるはずです」
「……それだと、漣に利益がないが?」
「いえ、ありますヨ。まぁ、投資のようなものですけど」
ふむ。まぁいいかな。最近、考えることばかりだったから、疲れた。だから、考えることを放棄します。
まぁ、悪い条件には思えないし、大丈夫だよね……?