俺とα大尉、漣とキリサキ中佐のタッグでの神経衰弱の戦いは過激を極め、白熱し拮抗したそのバトルはあの白いトランプにさえも火をつけた……!
「何で燃えてるのぉぉぉ!」
本当に突如として燃えた全てのトランプは眩い光とともに忽然と姿を消した。一体何だったのだろうか。
そんな突然の事態についていけない四人は消えたトランプの空間を凝視し、数分か、はたまた一瞬の静寂を作り出した。
だが、そんな雰囲気もドアをノックする音と共にどこかへと飛んでいき、ドアの奥からキリサキ中佐を呼ぶ男の声が聞こえた。
「はーい」
タタタと小走りにドアへと近づき、ガチャッとドアを開けるとそこにいた人物を部屋に招き入れた。
その人物は少し前に見覚えがあり、確か、少尉候補生と言っていた人たちだ。
「ゲッ、少尉さんと知り合いだったんスカ、キリサキさん」
「んー、マブ?」
「マブ」
そう、俺達はマブダチである。時間なんぞ関係ないのだ。
それはそうと、この人達、キリサキ中佐の知り合いなのだろうか。いや、キリサキ中佐は中佐なので、部下なのかもしれない。
「白露提督、紹介するよ。この人達はようつべで活動していた底辺」
「ちょ、底辺じゃないし、今じゃケッコー再生数あるんだし」
「あー、炎上系でしたね」
「ぐぅ、それを言われると、何も言えねぇ」
炎上系か。そういえば、俺が死ぬ前に炎上していた5人組の動画投稿者がいたような……?
「少尉くん。分かりやすく言うと、艦娘を世界で初めて投稿したのが彼ら5人組だ」
「え!?」
艦娘が存在するという疑惑の発信源かよ!?俺もその動画は見たが、海しか写ってなくてよく分からなかった。
「そう!私達が艦娘の存在を生放送で世に伝えたのさ!」
「そのせいで、こんなところで過ごさないと行けない羽目になったんだけどね」
「仕方ないでしょ。一般人が海の立入禁止区域に来たんだから、警戒するのが普通でしょ」
まぁ、それは、ご愁傷さまです。
その後、キリサキ中佐とその5人組は何かを喋ったあとに、帰っていった。因みに隣の部屋のようだ。
そうこうしていると夜になったので時間別で食べる食堂が開いた。夕飯の時間である。
俺達は最初に食べなければいけないグループなので、素早く食堂に移動し食事をとる。時間も15分程しかないので、割と早く食べなければならなかった。
料理の味は……うん。無人島のときより良かったんじゃないかな。
ちなみに、何故かキリサキ中佐と漣は二人で食べていたらしい。どこで食べていたのか甚だ不思議だ。