四人で適当に話していると消灯時間が訪れ、部屋がすぐに暗くなった。
それを合図に、そろそろ寝ようか、とα大尉が言い、皆が布団に潜ったが、俺の体はそれを許さないようだ。
「……くっそ」
布団の中で声を殺して呟く。
それというのも、無人島の食事に慣れを覚えていた体には、ここの加工食品が合わなかったようだ。そのため、慣れない食事を味わった腸は支障を来し、下痢を引き起こした。
女子がお腹痛いというと、便秘のイメージがあったが、それだけとは限らないらしい。
「トイレ……行くか」
部屋の向かいにある便所に行き、個室に入り、痛む腹を抑え、鍵を締め、便座に座る。ここまで僅か30秒。
ホゲエェェエェェ(下☆痢)
恐ろしく早いトイレへの直通便、俺でなきゃ見逃しちゃうね。
ちなみに、俺は先にトイレットペーパーを便器に敷いておいた。そうすることによって、排泄物が付きにくくなるのだ。茶色いのって見られると恥ずかしいもんね。
取り敢えず、尻を拭ったり、第二波が到来したりして、色々とあった下痢も終わり、スッキリとした俺は寝るために布団に潜った。
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起き上がり、大きく欠伸をする。俺は久しぶりに快眠できたことを嬉しく思います。
それはそうと、今日は昨日にまともな食事をしたおかげでそれなりに元気がある。だから、魚でも釣りに行こう。
「って、そうじゃん。あの島じゃないじゃないか」
すっかり染み付いてるな、あの生活。たった二週間ぐらいなのに。
そんな感慨深く思っていると、漣が起き上がった。
「おはよう」
「ぁ、おはです」
しかし、こうも早いと二度寝しようか迷うな。α大尉の枕元にある腕時計は5:00を示している。やはり二度寝しようか。
「……もしかして、見ましたカ?」
「は?何を?」
急に見に覚えのないことを言われ素っ頓狂な声が出た。
「見たんですヨネ?……ちょっと外に来てください」
「え、え?」
腕を掴まれて引っ張られ、外に出る。窓のない部屋からは分からない淡い青に染まった空は、未だに生物の活動時間外だと告げている。
「万年筆を……いえ、その前に、少尉は異世界を信じますカ?」
「は?いやいや、それは外に引っ張りだして言うことじゃなくね?」
そんなことを言うために引っ張り出したのだとしたら、朝のテンションが高すぎやしないだろうか。
「真面目に答えてください。…もし、何か目的を達成するために漣達が邪魔なら、なるべく邪魔しないようにするために漣に伝えるべきです」
「いや、別にそんなこと言わなくても、あるかもなぁ程度には思ってるけど……」
逆に、高校生男児が異世界だとか超能力だとかのフィクションを憧れないことはないだろう。憧れないのなら、そいつは現実的でいいと思います。
「そう、ですカ。なら、いいです。……ぁ、くれぐれも、漣との約束は忘れないでくださいネ」