補給途絶鎮守府   作:フユガスキ

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春イベ始まりましたね、3日前ほどに。そういう感じです。


小休憩的戦闘

 いやいや、ちょっと待て。冷静に考えろ、俺。

 そもそも、そもそもだ。なんで俺はα大尉にこの紙のことを隠した?意味がな…くもないか。漣の忠告もあるので、明らかに間違っているわけではない。

 だとしても、艦娘の独断云々に関しては、考えるだけ無駄だろう。艦娘のみで考えていようが、提督が絡んでいようが、そこに俺が受ける影響は大して違いがない。

 

 とすると、迎えを待つのが妥当だろうか。でもなぁ、変なことには関わりたくない。

 

 けれど、文書を見る限り、「迎えに行きます」なので拒否のしようがない。つまり、迎えを拒むのであれば、榛名側からしてみれば敵対の意思表明だと思うだろうし、迎えに従順であれば、俺が何をされるか分からないということだ。

 俺としては、なあなあの関係が一番なのだが、それが出来ないとなると、どうするべきだろうか。

 

 まず、指標となるのは敵対した時の有利不利だろう。例えば、敵対したときにオマエ、テキ、コロス、になるか、オマエ、フトドキ、シネ、になってしまったとき、俺は応戦しなければならない。流石に直接攻撃は海軍という組織内のため出来ないだろうが……いや、出来るのか?

 俺の立場は現状、θ中将の弱みとなっているわけだが、その役割が終われば俺は用済みとなる。つまり、生かすも殺すもよし、である。

 

 いや、流石に簡単に人の命を殺めたりしないよね?うん、いや、普通そうだろう。なんか、α大尉が俺を殺すとか漣に聞いた気もするが、流石にないだろう。うん。

 

 まあ取り敢えず、考えれば考えるほど泥沼のような頭脳戦が繰り広げられてる気がするが、その渦中にいるはずの俺が最も情報弱者なので、榛名の迎えを待つ方が良いだろう。伊達に世界平和派を謳っているなら、色々と教えてくれそうだし。

 

 これからの方針も大まかに決まったので男子トイレから出ることにする。

 個室から出て、愉快な笑い声を上げながら小便をするおっさん達の後ろを通って、食堂前に出ると俺を待っていたのか、α大尉の姿があった。

 

「別に帰っていても良かったが?」

 

「一応、僕の艦娘だという自覚を持ってくれ…」

 

 あぁ、なんかそういうのありましたね。

 

 その後、α大尉とキリサキ中佐って付き合ってんの?という話をしながら部屋に戻り、高身長の雰囲気イケメンの爽やか三白眼野郎は二次専の女子にはモテないって結論に至ったところで、部屋の真ん中に一枚の紙切れを見つけた。

 その紙切れには文字が書いてあり、雑な字で「フィリピン方面に向かいます」とだけ書かれていた。

 

 部屋の片隅においてあったキリサキ中佐の荷物がなくなり、漣とキリサキ中佐がいないことから慮るに、この手紙の主はキリサキ中佐である。

 

「やはり、動いたか。……よし」

 

 α大尉はそういうと、走ってどこかに行ってしまった。ねぇ、本当に俺って、情報弱者がすぎるんですが?

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