瑞翔鶴は改二甲、練度90台であり、イントレピッドは無印、練度20台、二航戦は改二、90台です。少将というランクを慮ってこんな感じです。
空母らは走って鎮守府内に戻っていった。
大淀に聞くとここは演習場と言って、時間制で使用する場所のようだ。
「次は水雷戦隊が使用するのですが、見ていかれますか?」
僕は首を振る。
ここの水雷戦隊も見たいのは山々だけど、次のところに行きたい。
「では、そろそろお昼時なので、食堂に参りしょう」
特に異論はないため、頷く。ここの食堂に入るのは初めてだ。高校の食堂は一度行ったことがあるが、味が普通か不味いくらいなので少し期待している。
日が真上に来て、外が蒸し暑くなっている頃、中は冷房が効いていて過ごし易い。
大淀の後ろを歩いて着いた先は、食堂「間宮」である。
「今日のメニューはカレーですね。美味しいんですよ、間宮さんのカレーは」
僕は入って食事の受付場まで行く。
そんな入口から受付に行くまでの十数歩の内に、騒然としていた食堂はだんだんと静かになった。
予想はしていたが、やはりこうなってしまった。駆逐艦から軽巡、重巡と戦艦は飛ばして空母や潜水艦、海防艦。そして水母に揚陸艦が箸を止め、空気を強張らせる。
間宮でさえもこちらを向いたまま固まってしまい、注文ができない。うーん、どうしたものか。この静寂の中で声を出すのは勇気がいる。
「はっ。あっ、え、えと、大淀さん。そんな汚れて入っちゃいけないって何度言ったらわかるんですかっ」
「えっそんなこと言われたことがな――」
間宮は大淀の背中を押して出入り口を通ってしまった。
大淀のあれは確かにフォローできなさそうである。しかし、僕の料理が作られてないのはどうすればいいのでしょうか。
そんなところに一人の艦娘が来た。
サイドテールを揺らし、表情が読み取れず、弓道着を着た艦娘。加賀である。
「食事はα少尉の部屋に用意するわ。早く戻りなさい」
加賀と一緒に私室に戻る。
室内は先程とは打って変わって家具が置いてあり、どちらかと言うと和式な感じだ。
畳があり、箪笥があり、座布団があり、座敷机がある。和風でないのは押し開きのドアと、ベッドがあること。この2つだけ周りから浮いている。
「茶を入れ直したわ。それと、今後について説明があるわ」
とりあえず、座布団の上に座り、茶を飲んでから並べられた資料を見る。
今度は随分と高級な味がする。どうやら玉露のようだ。先の粉茶より良い味がしている。
資料には5人の艦娘が5ページにわたり説明がなされている。そして、その下には日誌が置いてある。
「その日誌は好きに使って構わないわ。それと、その娘達は初期艦で、一隻選びなさい」
実はここに来る前からどの艦娘にするかは決めていた。
「この、デンちゃんにするよ」
「……電ね」
いなづま?いえいえ、デンちゃんです。