補給途絶鎮守府   作:フユガスキ

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重要な三日目

 とりあえず、重要なところは回りきったので、2時には大淀と別れた。

 その後は駆逐艦の遊び相手となり、そこに軽巡や空母などが参加し、いい友好関係が築けたと思う。

 

 二日目には流石は高校生の体力で、届いた荷物の荷解きをしていた。

 とはいえ、一人では中々に大変だったので、駆逐艦達が手伝ってくれたため一日で終わった。

 

 そして、本日三日目、この日は僕にとって重要な日となる。

 そう、初期艦がついに着任するのだ。ヒャッハー。

 まあこれは私的な感情だが、仕事的にもある。それはη少将が本国に一時的に帰る日なのだ。

 この間の代理は僕が務めることになっている。

 

「いや本当に、いいのかな。それは」

 

 つまり、この鎮守府を何処の馬の骨とも知らない輩に明け渡すことに等しい。

 ここの航空戦力は凄まじいのは知っての通りなので、例えば別派閥の鎮守府に利用されたり、そのまま艦娘を沈めてしまったりする可能性がある。

 

 海軍と言えど一枚岩でもないので、大いにあり得る。実際にここに僕を送り込んだ奴は、η少将とは別派閥である。

 まあ、そんなことをする気はないが。

 

 ピーッと鋭い音がなる。定期便がこの島に到着した音だ。

 僕もη少将の部下であるので先に港に行き、入港を見届ける。

 

 出てくるのは食材の数々。艦娘達が言っていたとおりであった。

 そして、その船を囲う艦娘達は大本営直轄の艦娘である。それぞれ練度が高く、ほとんどの深海棲艦ならば払いのけてしまう程のツワモノぞろい。戦艦や空母など力イズパゥアーな編成である。

 

 そんな中、明らかに歪な艦娘がいた。他の艦娘が海の上で待機しているのに対し、港に近づいてくる駆逐艦である。

 

 その娘はよっと、陸に上がり僕の方に近づいてくる。もちろん、僕もその容姿でなんの用で来たのかが分かる。

 

「電です。どうか、よろしくお願いいたします」

 

「うん。よろしくデンちゃん」

 

「……はにゃ?!」

 

 デンちゃんは後ろを向いたり、僕の顔を見たりしたあとに、自分を指で指して大きな声を出す。

 

「あ、あの…α司令官さんがそう呼びたいのなら、それで良いのです」

 

 ううむ、流石に初対面で言葉遊びは失礼だったか。冗談で言ったつもりが受け入れさせてしまった。

 あ、ヤベ、すっげぇ悲しそうな顔してる。おい、っベーって、マジっベーって。どうしようか。

 

「ほ、ほら、こう、信頼の証?みたいな?信用してるよって伝えたかったみたいな?」

 

「そう、なのですか。ありがとう…なのです」

 

 セーフ?かな。と思っていると、η少将が歩いてきた。赤城と加賀を侍らせて。

 まあ、赤城はケッコン艦娘でもあるし、行くのは不思議ではないが、加賀はまだ練度99にも到達していなかったはずだ。

 道化の考えることは分からない。

 

 そして、敬礼をしてη少将を出迎え、船が見えなくなるまで微動だにしない。

 それから、解散の流れになり、自室にデンちゃんと戻るのだった。……ん?デンちゃんと?

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