寝るところ、どうしようか。
大佐とかいう雲の上のような人にブルーシートを渡すわけにもいかないし、かと言って俺だけ眠るのも気が引ける。
……というか
「妖精よ、頭の上で揺れるのはやめておくれ」
『あの人間の言動に耐えている。止めないで』
青妖精がβ大佐のような艦娘の扱いに対しては黙っていないだろう、と思っていたがぎりぎり耐えていたらしい。
ただ、それを耐えるために俺の頭の上で打ち震えている。何というか、頭の上からの負のオーラが凄い。
感覚的には幼い頃に悪さをしたときに、母親から発せられるものに似ている。青妖精はお母さんだったのか。
『違う』
……最近になって、青妖精に俺の心が読まれているのではないか、と思ってきた。…あれ?何も返事が来ない。こんなことを思えば何かしらの反応があると思ったが。
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七日目の夕方。すんなりと小島に戻ることができた。
川内はβ大佐を背負っているし、他の艦娘も大きな傷を負っているため、深海棲艦に襲われでもしたらひとたまりもない。
そして、小島には見覚えのある艦娘がいた。叢雲である。他にも、吹雪、漣、電、五月雨の四人がおり、このメンツとなるとおそらく、α中尉がいる。
だが、α中尉は白露を連れて行ったはずである。
艦娘だけここに来た可能性も否定できないが、一応、戦線であると聞いているここを、艦娘なしで航行するのは些か危険ではないのか。
そう思っていると、α中尉が森の中から出てきた。
「β大佐、ご無事でしたか」
「む、α中尉。貴様、遅いぞ。何をしていた」
β大佐はズカズカとα中尉に歩み寄り何かを話し始めた。どうやら知り合いのようだ。
ただ、α中尉となると、日本に帰ることができないので残念である。
「司令官さん、こんにちは、なのです。ちょっと、このバケツを運ぶのを手伝って欲しいのです」
そう言って電に渡されたのは、緑色のバケツに修復と大きく書かれ青い液体の入ったものである。
確かネ級との戦いの時に白露が一度だけ使っていたものだ。今、電たちはクルーザーからそれを運び出している。
このバケツだと重さもそれなりにあり、運ぶのが大変なのはわかるが、艤装を使えばいいというのは野暮だろうか。
そして、その用意された6つのバケツは、β大佐の艦娘に使われた。どうせ持ってくるのならば、6つでなく7つでいいではないか。さすれば、白露も完全回復だし。
あれ?そういえば何でこんなに早くここに来れるんだ?
一日半で往復できるという事は距離が近いのだろうか。でも、船って整備だとか、給油だとかで簡単に動けるわけではないだろう。どのくらいそれに時間がかかるのか分からないが、少なくとも一日半以内に往復は出来るらしい。
「司令官さん、少し説明していいのです?」
そう言って電は説明を始める。
曰く、まだ白露は大破状態であること。この修復材は本来、俺に渡される予定だったが、急遽β大佐の艦娘に使用してしまったことを謝らせてほしいこと。そして、今、大規模作戦が始まり、近海は危険だということ。
解説
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↑の時には、時間が流れたことを表し、
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↑では、α中尉が戻ったことを表します。
一応、それで統一しているはずです。