補給途絶鎮守府   作:フユガスキ

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運がないのに

 満タンの倉庫から少しだけ資源を取り出し、砂浜の上に並べてみる。

 燃料、おそらく重油は白露や川内が使っていたカップを十杯分。弾薬と呼ばれる艦娘の撃つ弾は十束分。鋼材も十束分。ボーキサイトと呼ばれるものは十個。そして、ネジっぽい開発資材を一個。これらで開発していいよ、と言われた。

 

 青妖精が言うには、現在あの倉庫にはどれも750あるらしい。そうすると、開発は最大で75回ということだ。

 だがここで開発資材も必要という制限がかかる。開発資材を使わなければ開発はできず、開発資材は現在4個。そのため、作れるものは最大4個となる。

 

 開発には失敗と成功があり、資源の量により変動するが、その確率が一定でないため未だに研究が進んでいないらしい。

 だが、取り敢えず分かっていることは、一つでも一桁であると必ず失敗するということだ。

 

「…と云々言っていたが、肝心の開発の仕方の説明してねーじゃん」

 

 ごちゃごちゃするじゃよくわからない。本当にごちゃごちゃしてやろうか。

 いや、でもなぁ。重油は溢すだろうし、鋼材は重いしボーキサイトと弾薬は…あまり危害ないな。

 

 う〜ん、まあ、取り敢えずゆっくりとごちゃごちゃしてみよう。うん、何も起きなければ青妖精に聞けばいいし。

 

 そして、昔、それこそ1、2歳のころに遊んでいたように、それらをごちゃごちゃとする。何か凄い童心に帰る。

……何も起きないな、うん。

 

 立ち上がり、青妖精のところに向かおうとすると、急にネジを中心に資源が光りだした。

 と、思えばすぐに光は止み、何かが見えた。

 

「…ペンギンとモフモフ、ということは失敗か」

 

 そして、そのペンギンとモフモフの下には先の開発資材があった。それを拾い、また同じ資源を持ってくる。

 

「まあ白露もあんだけやってたし、それなりに失敗するものなのだろう」

 

 まだ、資源はある。まだ行けるはず。と、取り敢えず十回。

 失敗、失敗、失敗……。

 おかしい。全くもってでない。今ので残りは640。まだいける。取り敢えず320までには終わりにしよう。

 失敗、失敗、失敗……。

 現在残り320。いや、きっと次で出るはず。何か駄目なタイプな気もするが、平気平気。

 失敗、失敗、失敗……。

 残りは、数えたくない。ラスト5回でいこう。あと5回で終わる。うん。

 失敗、失敗、失敗……。

 

「しゃっ、オラァ!やってやったぜ、クソが!あーもう、ホント、づがれ"だー」

 

 4回目にて成功。開発ってのはここまで根気のいるものなのか…!達成感により叫んでしまった。ついでに5回目もしてみたが、だめだった。

 いや、まあ、成功と言っても何が出たのか分からない。白露の持つ砲に似ているが微妙に違う。少し小回りである。こればっかりは実物を見ないと分からないため定かではないが。

 

『おおー、ていとくさんにかいはつされちゃいましたー///』

 

 んで、何故か妖精も付属している。

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