青妖精と年増妖精と12cmたんそー砲を持って、踏み潰されたり、折れたりしている草木の空いた空間を通って、家に向かう。
そういえば、青妖精と年増妖精を見比べても大した違いは無い。もちろん、見た目は違っているのだが、それ以外に違いがない。いや、当たり前か。
って、そういうことじゃなく、年増妖精は装備を操る妖精であるのはわかるが、青妖精は装備を操らない。そこの差が見た目では分かりづらい。
結構理不尽な事を言っている自覚はあるが、その差がわかり易くならないものか。
『それは難しいけど、数が少ない方の妖精を覚えれば、ある程度解決できるんじゃないかな?』
なるほど、その通りだ。
『じゃあ少し集めてくる』
そう言って俺の頭から飛び降り、草の中に消えていく。そういえば、妖精は全員見つかったらしいが、何をやっているのだろうか。
いつもは何をせずとも、妖精らは一か所に集まっていたが、今では姿が見えない。そして青妖精が暇じゃない、つまり忙しいと言っていた事から何かをしているのは分かるが、何をしているのだろう。
まあ、手伝えと言われていないことを鑑みるに、手伝って欲しいとも、それについて知ろうと思えとも言われていない。つまり、別に気にすることではないということだ。これを人は面倒くさがり、といいます。
『ほら、集めてきたよ』
そう言って目の前には3妖精が並ぶ。というか、こんな森の中でやる必要なくね。家の方が場所的に良くね?
『注文が多いな。仕方ない、私もあちらには用があったし、いいだろう』
おっと、伝わっているのだった、失礼失礼。
それで、数十歩で家に着き、青妖精が満を持して話を始める。
『実は装備を操らない妖精と装備を操る妖精以外にも妖精の種類はある。それはそれ自体が装備の妖精だ。ただまあ、この妖精についてはいないから説明出来ないんだけどね。それで残る二つのうちの操らない方、つまり、工廠での建造やドックの回復効果を付与する妖精は種類が少ない。私含めてこの3妖精だ』
そう言って並ぶ3妖精を見る。まずは緑のショートの妖精、次に金髪ポニテの妖精、最後に青妖精。
『しらつゆさんがもどってきたー』『よくひっかからなかったねー』
『いや、白露さんじゃなくて提督だよ』
いやまあ、それはいいんだが、引っかかるって何?俺は草か何かに引っかかると思われていたのだろうか。心外だ。
「んで、っていうことは、その妖精以外は戦えるということでいいのか?」
『うん、そうだよ』
ふむ、それはあれだな。戦闘面では申し分なく働けるが、その戦闘が激しくなるほど裏方の仕事が増えるということだ。
どのような効率なのか分からないが、3妖精のみでそれらを分担すると、かなり負担が襲うだろうし、非効率的だ。ここは一応、最前線であるらしいので、追々もしかしたら戦闘が過激になるかもしれない。理想はそうなる前に帰ることだが、そうならなかった場合生きるために戦うだろう。
そうなれば必然的に最大限の戦いをするしかない。その時に、出撃出来ませんでした、じゃ話にならない。可及速やかに対処しなければ。
『いや、種類がないだけで、量はそれなりにいるから』
あっ、そうなんですか。へぇ〜。