疑心暗鬼提督のブラック鎮守府再建   作:ライadgj1248

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 前回多くの100話到達のお祝いを頂きありがとうございます。思い付きで始めたこの作品も、皆さんの応援のおかげでこんなところまで来てしまいました。ちなみに現在霞ちゃんが活躍する外伝的な内容のお話を検討中です。こちらのお話が一区切りついたら、同時進行で進めていこうかなぁなどと妄想中です。今後とも是非応援宜しくお願いします。


99話(救援初戦)

 とりあえず指示を出し終えたので、状況が変わるまでは待機だな。金剛達を出発させてからわりとすぐに救援要請が来てしまったので、到着までおそらく2時間はかかるだろう。そしてそれは妨害が無くてそれくらいだ。一応航行速度を上げれば時間の短縮は可能だが、戦場についても使い物にならないという事態は避けるべきだ。艦娘達はその特性として、通常の航行速度と戦闘時の航行速度で大きな差がある。通常時は燃費を抑える為と艤装にかかる負荷を減らす為に速度を制限しているのだ。当然戦闘時にはそんな悠長な事は言っていられないので、速度の制限なんて解除する。練度が上がれば航行速度や最大船速も速くなるとは聞くが、今のうちの練度では無理は出来ない。

 

「提督、そろそろ一度休憩を取られてはいかがですか?先程は休憩が取れませんでしたし。」

 

 大淀がこちらを心配そうな表情で提案してきたのだが・・・状況が動き出した以上はのんびりと寝る余裕は無いか・・・

 

「そうだな。流石に仮眠を取れる状況では無いから、間宮に夜食を持って来て貰おう。」

 

「・・・分かりました。すぐに手配します。」

 

「ついでに何か甘い物を持って来て貰おう、集中力を持続させるには糖分を取っておいたほうが良いからな。大淀と曙も食べておけ。」

 

「分かりました。お心遣い感謝します。」

 

 大淀は素直にお礼を言って間宮に連絡をしてくれた。ちなみに曙は何かを言いたそうにしていたが、しばらく唸った後にまた周辺海域の地図へと目線を戻していた。そんな気遣いしなくても自分はまだやれると言いたかったのだろうが、先程咎められたので我慢したのだろう。ただ、若干そわそわしているところを見ると、甘い物が楽しみではあるようだな。

 

――――――――――――――――――

 

 連絡を受けた間宮がすぐにおにぎりを用意してくれたので、手早く夜食を済ませる。食後に羊羮と緑茶を用意してくれたので、そちらも有り難く頂いた。これでまだまだ集中力は持つだろう。

 

「提督!!金剛さんから入電です!!五十鈴さんが敵潜水艦3隻を発見、交戦します!!」

 

 本当に潜水艦を送り込んで来たか。本来本能のままに襲い掛かってくるだけの深海棲艦が、ここまで軍事的な動きをするのか・・・姫級の恐ろしさが個体としての能力だけでは無いと言うことが嫌でも実感出来る。

 

「了解した。球磨達も五十鈴の援護に入れ。大淀は金剛達との通信を担当。曙は長門鎮守府と情報を共有してくれ。」

 

「分かりました。」

 

「ええ、すぐにやるわ!!」

 

 だがこれはまだ予測の範囲内だ。きちんと準備をさせていたから対応出来るはずだ。五十鈴の働きに期待だな。

 

――――――――――――――――――

 

 提督からの指示通りにソナーで水中を探っていたら、潜水艦の反応を感知した。提督の話は五十鈴にはなんだか良く分からなかったけど、提督はここまで先を読んで五十鈴に準備させたのね。あいつ結構やるじゃない♪なら次は五十鈴の番よ。提督は五十鈴の対潜能力を買ってくれている。ならブランクがどうのこうのと弱音を吐いてる暇はない!!五十鈴はやれるって言って、提督が五十鈴に任せたのだから、あとはきっちりあいつらを仕留めるだけよ!!

 

「さあ行くわよ!!五十鈴には丸見えよ!!」

 

「球磨達も援護するクマ!!位置が分かってる潜水艦なんてさっさと潰すクマー!!」

 

 ふふん、球磨もやる気みたいだけど、ここは対潜装備の五十鈴の戦場よ!!一気に仕留めてやるわ!!

 

――――――――――――――――――

 

「提督、金剛さんから入電です。敵潜水艦部隊の全滅を確認。こちらの損害は一切ありません。」

 

「良くやった。警戒を怠らずに進撃してくれ。」

 

「分かりました。それにしても五十鈴さん流石ですね。五十鈴さんが潜水艦2隻を沈めて、球磨さんと響さんでもう1隻沈めたようです。」

 

「こちらに損害が無くて、手早く仕留められたのだ。期待以上の働きだ。」

 

「そうですね。この調子なら・・・提督!!新たな敵艦隊を発見しました!!重巡リ級2・軽巡ホ級2・駆逐イ級2です!!」

 

 なるほど、潜水艦で奇襲をかけた直後にこの艦隊が襲い掛かる腹積もりだったか。しかし奇襲があっさり処理されたから、思惑が外れたみたいだな。

 

「今度は金剛達の出番だ。火力の差で一気に片付けろ!!」

 

――――――――――――――――――

 

 いすーずの活躍で潜水艦は倒したけど、今度は重巡洋艦デース!?とことん私達の邪魔をするつもりみたいネ。でも負けるつもりはNothing!!榛名と一緒に今の提督に歩み寄ると決めたんだから、まずは提督を見極める為にもしっかり提督の指示で戦いマース!!

 

「比叡!!榛名!!霧島!!準備はOK?」

 

「はい!!気合い!!入れて!!いきます!!」

 

「榛名も大丈夫です!!」

 

「金剛お姉様、いつでもいけます!!」

 

「OK!!あおばー、探照灯頼みマース!!」

 

「はい!!青葉にお任せ!!いきますよ~」

 

 あおばーのおかげで敵がしっかり見えマース。これなら夜でも問題Nothingネ!!

 

「撃ちます!!Fire!!」

 

 私の掛け声と共に可愛い妹達も一斉射撃をしてくれマース。流石自慢の妹達デース、息ピッタリ合わせてくれマース。

 

「金剛お姉様!!仰角1度上方修正!!比叡お姉様は右に2度修正!!榛名は初弾命中なのでそのまま続けて!!」

 

「OK霧島!!第二射、Fire!!」

 

 霧島の修正のおかげで、さっきよりも敵艦隊に損害を与えたネ!!

 

「球磨達も行くクマー!!突撃クマー!!球磨について来いクマー!!」

 

「暁の出番ね!!」

 

「雷に任せてよ!!」

 

「い、電の本気を見るのです!!」

 

「Ура!!」

 

 Oh!!クマー達も前に出たネ。なら私達の砲撃は次でFinishネ!!

 

「第三射、Fire!!」

 

――――――――――――――――――

 

「提督、金剛さんから入電です。無事に敵艦隊を撃破。こちらに損害無しです。」

 

「ほう、戦力差があったとは言え無傷で勝利したか。良くやった。では警戒しつつ進撃を続けてくれ。」

 

「分かりました。」

 

 時間は多少削られてしまったが、無傷で進めるのは助かる。あとは長門鎮守府の連中がどこまで持ちこたえられるかだな。

 

「提督!!長門鎮守府から入電よ!!長門鎮守府に迫っていた敵主力艦隊が、進路を東寄りに変更して、進軍速度を上げたわ!!」

 

「なんだと!?」

 

 鎮守府を目の前にして進路を変えただと!?どういうつもりだ?まさか益田鎮守府からの援軍が来る事を読んで、各個撃破に向かったのか?だが益田鎮守府からの援軍が到着するにはまだ時間がかかるはずだ。深海棲艦達は何を狙っている?

 

「とにかくこっちは出来る事をするしかない。金剛達にはそのまま長門鎮守府へと進軍させろ。」




 やったね、戦場が混沌としてきたよ!!

 龍驤if投稿しました。

もうすぐ一周年と言う事で久しぶりにアンケートをしたいと思います。この作品のキャラでの人気投票的なやつです。是非ご参加下さい。

  • 主人公葛原提督率いる問題児四天王
  • 大淀
  • 長門・陸奥
  • 第七駆逐隊
  • 川内・神通
  • 明石・夕張・間宮・鳳翔
  • 第六駆逐隊
  • 北上&大井
  • 青葉&衣笠
  • 金剛姉妹
  • 伊19・伊168
  • 赤城&加賀
  • 翔鶴&瑞鶴
  • 白露型姉妹
  • 島風&雪風
  • 天龍&龍田
  • 龍驤・五十鈴・球磨・摩耶・高雄
  • 朝潮・木曾・陽炎・不知火
  • 叢雲ちゃん率いる横須賀艦隊
  • 俺の嫁が出てねぇぞ!!早よ出せや!!

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