疑心暗鬼提督のブラック鎮守府再建   作:ライadgj1248

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 ふと気になっていたのですが・・・新しい話を更新するとなぜかお気に入り登録が減って、更新しないと少しずつお気に入り登録が増える。どういう事なんだろうか?


110話(防衛戦4)

「やっば!!北上さん、横須賀の娘が被弾しちゃったよ!!マジでヤバそうな感じ!!」

 

 鈴谷さんが慌てて報告してきた内容に顔をしかめる。やっぱりまずい感じだったかぁ・・・横須賀の娘を沈めちゃったら一大事だよねぇ・・・

 

「ま、まだ沈んだ訳じゃないでしょ?なんとか助けるよ。大井っち、雷撃いくよ!!」

 

「はい!!私と北上さんの前を遮る愚か者共!!全部海の藻屑となりなさいな!!」

 

「まぁ、ここは本気でやっときましょうかね?うりゃぁあ!!」

 

 あたしと大井っちの魚雷の群れが敵艦隊へと迫っていく。敵艦隊は横須賀の娘に夢中で、こっちへの注意が疎かになっちゃってるね。あのまま横須賀の娘を追いかけてくれたら、魚雷の群れに突っ込んでくれるはずだね。横須賀の娘には当たらない絶妙なコース。流石はスーパー北上様と大井っちってとこだね♪

 

「じゃあ雪島、出番だよ~」

 

「はい!!なんでしょう!?」

 

「ちょっと!!私は雪島じゃないよ!!」

 

 えぇ~名前まとめただけでなんか怒っちゃったよ・・・やっぱ駆逐艦はめんどいなぁ・・・

 

「全速力で横須賀の娘助けに行って来て、速さじゃ負けないんでしょ?あたし達もすぐに追い付くからさぁ。」

 

「はい!!雪風がお守りします!!」

 

「え?全速力出して良いの!?私には誰も追い付けないよ!!」

 

「はぁーい、行ってらっしゃーい。」

 

 適当に雪島を送り出したし、そろそろあたし達の魚雷が到達する頃かな?って、ちょ!?横須賀の娘が進路変更して魚雷の方に突っ込んで行くじゃん!?もしかしてこっちに気が付いて無かったの!?誤射で味方に止めを刺すとか営倉行きどころの話じゃないよ!?

 

「ちょ!?避けて!!」

 

――――――――――――――――――

 

「まずいわね・・・」

 

 まさかこんな格下の奴ら相手に被弾してしまうなんて・・・私もまだまだね・・・損傷は中破程度だからまだなんとかなるけど、これ以上の被弾は絶対に避けなきゃいけない。奥の手はあるけれどこんな所で使いたくないし・・・

 

「ん?北九州鎮守府の娘達が来てるわね。」

 

 見たところ6隻で、先頭には重雷装巡洋艦の二人が居る。つまりまずは雷撃で数を減らそうとしてくるはずね。ならば上手く活用させて貰いましょう。こっちは敵艦隊に反撃する余裕は無いのだから回避に専念するしか無いけれど、それでもやれる事はあるのだから。

 

――――――――――――――――――

 

「うわっ!?マジで!?横須賀の娘が魚雷を全部回避しながら突っ切ったんだけど!?」

 

 鈴谷さんの叫びを聴きながら脱力する。あれは本当に心臓に悪いって・・・だってあたしと大井っちの魚雷だよ?20射線の酸素魚雷が4回分襲いかかるのに、それにわざわざ突っ込んで行くとかもう狂気の沙汰だよ・・・

 

「おおー、魚雷がいっぱい命中しましたわね。流石は重雷装巡洋艦のお二人ですわ!!」

 

「ええ、北上さんの凄さが分かりましたか?」

 

「これは私も負けていられませんわ。」

 

 熊野さんと大井っちが褒めてくれてるけど、あれは横須賀の娘が・・・もういいや・・・雪島も砲撃で敵を牽制しながら近づいてるし、あたし達も砲撃をしますかねぇ。

 

「ああ、うん、そだね~敵の数もかなり減ったから、このまま殲滅するよ~」

 

「よぉーし、いっくよー!!うりゃあ!!」

 

「分かりましたわ!!とぉおおぉお!!」

 

 鈴谷さん達も砲撃を始めたし、こっちはあらかた片付いたかなぁ。

 

――――――――――――――――――

 

「状況はどうなっている?」

 

「えっと・・・空母機動部隊から翔鶴さんと瑞鶴さんが離脱しました。ですが横須賀の艦隊が敵機動部隊を潰してくれたので、制空権は奪い返しています。長門さんと天龍さんの部隊はかなり被弾してしまいましたが、敵の艦載機も消えて戦況はこちらに傾いています。北上さん達は横槍を入れようとしていた部隊を壊滅させたようです。一人で戦闘していた横須賀の叢雲さんも、損傷はあるものの無事との報告を受けました。」

 

 なんとか乗りきれたようだな・・・こちらもかなりの損害を受けてしまったが、あれだけの部隊を相手にしておいて、轟沈が一人も出なかったのは僥倖だ。しかし潜水艦の二人には何もさせる事なく終わってしまったか・・・私もまだまだ甘いな・・・

 

「では引き続き敵の掃討戦をしろ。敵を殲滅するまで油断するなよ。」

 

「分かりました。そのように通達します。」

 

 とりあえず防衛は成功したようなので、避難勧告を終了させておくか。

 

「では曙、綾瀬さんに繋いでくれるか?」

 

「分かったわ・・・はい。」

 

「もしもし、葛原です。」

 

「綾瀬ですが、どうされましたか?」

 

「深海凄艦の大規模な襲撃を撃退しました。避難勧告を終了して大丈夫だと思われます。」

 

「おお!!それは良かったです。街にも被害があったとの報告は受けていないですし、無事に終わったのであればなによりです。流石は葛原提督、士官学校で成績優秀だっただけの事はありますなぁ。」

 

 無事に終わった事で綾瀬さんもかなり機嫌が良いようだが・・・自分としては褒められるような事は出来ていない。

 

「いえ、今回に関しては援軍に来てくれた横須賀の艦隊の力が大きかったので。我々だけでは鎮守府が滅んでいたでしょう。それに今回は横須賀の実力を理解出来なかった為に、市民の皆様には無駄な避難勧告を発令してしまいました。」

 

「・・・無駄だなんて言わないで頂きたい。我々一般市民は深海凄艦の襲撃に対して無力です。なのでいざと言うときに我々に残された手段は逃げるしかありません。確かに今回の結果だけを見れば無駄だったかもしれませんが、次回もまた上手く防衛が出来るとは限らないのです。そんな時に避難勧告を躊躇われてしまえば、多くの市民が犠牲となってしまいます。ですから避難勧告の発令に関しては躊躇わないで頂きたい。」

 

 先程までの上機嫌な雰囲気から一転して、少し怒気を含んだ真剣な雰囲気だ。これは自分の失言だったな・・・横須賀の圧倒的な戦力を目の当たりにして、少し卑屈になってしまったか・・・

 

「失礼しました。今後も避難勧告が必要だと感じたらすぐにご連絡させて頂きます。」

 

「ええ、宜しくお願いします。それではお互いに忙しいでしょうからこれで失礼しますね。」

 

「ええ、ありがとうございます。ではこれで。」

 

 短い通話を終えた後に少し目を閉じて気持ちを入れ換える。まだ問題が全て解決したわけではないのだ。しっかりしなくては・・・

 

「大丈夫?コーヒーでも飲む?」

 

 大淀でも曙でもない声を聞いて一気に意識が覚醒し、目を開けるとそこには心配そうに見つめてくる小森の姿があった。

 

「・・・小森か。」

 

「きゃぁああ!!」

 

「な、何者ですか!?」

 

「ひぃ!!」

 

 大淀と曙も小森に気が付いていなくて、突然声をかけてきた事に驚いたようだ。それでも大淀はとっさに警戒出来るあたり肝が据わっているのだろうか?そしてその声に驚いた小森が自分の椅子の後ろへと隠れてしまう。

 

「落ち着け、こいつは今日着任予定だった士官候補生の小森だ。不審者じゃないから警戒しなくて良い。」

 

 それにしても声を掛けられるまで全く気が付かなかったな・・・というか執務室に入る時に声をかけろよと思うが・・・先が思いやられるな。




 唐突に新キャラの登場!!シリアス展開が続いたので、常識外れの問題児四天王の一人が空気をぶち壊しにやって来た!!

もうすぐ一周年と言う事で久しぶりにアンケートをしたいと思います。この作品のキャラでの人気投票的なやつです。是非ご参加下さい。

  • 主人公葛原提督率いる問題児四天王
  • 大淀
  • 長門・陸奥
  • 第七駆逐隊
  • 川内・神通
  • 明石・夕張・間宮・鳳翔
  • 第六駆逐隊
  • 北上&大井
  • 青葉&衣笠
  • 金剛姉妹
  • 伊19・伊168
  • 赤城&加賀
  • 翔鶴&瑞鶴
  • 白露型姉妹
  • 島風&雪風
  • 天龍&龍田
  • 龍驤・五十鈴・球磨・摩耶・高雄
  • 朝潮・木曾・陽炎・不知火
  • 叢雲ちゃん率いる横須賀艦隊
  • 俺の嫁が出てねぇぞ!!早よ出せや!!
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