疑心暗鬼提督のブラック鎮守府再建   作:ライadgj1248

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 改めてみるとこの主人公もずいぶんと丸くなった気がする・・・やはり敵(人間)が居ないと暗い部分が出せないか?


118話(6日目昼食)

 金剛姉妹が退室したあとに、書類にざっと目を通していく。資材のほうは呉鎮守府から届いたのでかなり余裕が出来た。通信があったリストのほうもそのほとんどが記者からの取材の申し込みなので、しばらく放置して問題無いだろう。あとは長門市関係の人からが多いか・・・正直こちらに連絡されても困るのだが、なんの要件なのだろうか?

 

「提督、間宮さんからそろそろ昼食の準備が出来ると連絡がありました。朝から何も食べていないですし、先に食事にされてはいかがですか?」

 

「それもそうだな。叢雲、横須賀の艦隊はどうする?」

 

「どうするって言われても、私達はさっき食事したばかりだから必要ないわ。そろそろ皆も仮眠を終えて起きてくる頃だろうし、準備が整い次第出発するわ。」

 

「そうか。なにか必要なものがあれば遠慮無く言ってくれ。」

 

「ええ、助かるわ。それじゃ私はそろそろ出撃の準備をしてくるわ。」

 

 そう言って叢雲が執務室を去ろうとしていたのだが・・・

 

「あ、あの・・・叢雲さん?」

 

 大淀が恐る恐るといった雰囲気で呼び止める。

 

「なによ?」

 

「間宮さんから、食堂の入り口で横須賀所属の飛龍さんと蒼龍さんが待機しているのですが、どうしたら良いですかと・・・」

 

「あの人達まだ食べるつもりなの!?これだから空母は・・・悪いけど何か食べさせて貰えるかしら?」

 

「分かりました。そう伝えておきます。」

 

「ありがと。それじゃ行くわね。」

 

 飛龍と蒼龍と言えば二航戦の二人だったか?どうやら一航戦の赤城と加賀にも負けない大食艦のようだな。叢雲も少し気恥ずかしいのか早足で執務室を去って行った。

 

「では私達も食事にするとしよう。緊急で処理すべきものも無さそうだしな。」

 

「分かりました。ではお供致します。」

 

――――――――――――――――――

 

 大淀と共に食堂に行くと少し早い時間だからなのか、まだあまり艦娘達は来ていないようだ。目立つのは食堂の一角で大皿に盛った料理を堪能しているうちの一航戦と横須賀の二航戦だろう。同じテーブルで楽しげな雰囲気で食事をしているようだが、はたから見るとフードファイトでもしているかのようだ。

 

 間宮から食事を受け取り、どこで食べようかと考えていると、肩にポンと手が置かれて振り返ってみると、そこには見るからに不機嫌ですって雰囲気の衣笠が居た。

 

「ねぇ提督、ちょっと衣笠さんとお話しながら食べよっか?」

 

「あぁそれは構わんが・・・」

 

 衣笠に案内された席には、なんだか縮こまった青葉が座っている。また青葉が何かやらかしたのだろうか?とりあえず席に座って食事をしようとすると、衣笠が膨れっ面でこちらを睨んでくる。

 

「はぁ・・・さっきからどうしたんだ?」

 

「じゃあ率直に聞くけどさ、なんで衣笠さんを仲間外れにしたのかな?」

 

「・・・仲間外れ?」

 

「そうよ!!なんでさっきの戦闘で衣笠さんだけお留守番なのよ!?」

 

「・・・羽黒も残したと思うが?」

 

「羽黒さんはまだ精神的に不安定だから理解出来るわ。でも衣笠さんはいつでも出撃出来るのになんで置いてかれたのよ!?龍驤さんが出撃する意思を示さないと連れて行って貰えないとか言ってたけど、漣達は連れて行ったじゃない!!衣笠さんだけ忘れてたのかな!?」

 

 鎮守府内のほぼ全ての艦娘が夜戦か迎撃戦に参加したにも関わらず、衣笠が参加出来なかった事を拗ねているのか・・・まあ、気持ちは分からなくはないが・・・

 

「確かにほとんどの艦娘に出て貰ったが、流石に鎮守府内で動ける艦娘が一人も居ない状況はまずいだろ?一応夜戦を終えた者達が居るが、入渠中や艤装の整備中で出られないかもしれない。だからいつでも動ける戦力として、衣笠には残って貰っただけだ。」

 

「ううぅ・・・衣笠さんの事を忘れてたわけじゃないの?」

 

「それはない。」

 

「そう・・・ならいいけどさ・・・」

 

「ね、ねぇガサ、そろそろ機嫌なおそ?司令官にもちゃんと理由があったんだしさ?」

 

「分かったわよ・・・でも次は衣笠さんに任せてよね?」

 

 青葉も一緒になって宥めてくれたおかげか、衣笠の機嫌も少しは良くなったみたいだな。

 

「良いだろう。状況次第ではあるが、重巡洋艦が必要な時は優先させよう。」

 

「うん、ならこの話はここでおしまい。ごはん食べよ?」

 

「そうだな、せっかくの食事が冷めてしまうといけないからな。」

 

「あ、なら食事しながら取材しても良いでしょうか?青葉とっても気になる事があります!!」

 

 先程までは衣笠が不機嫌だった為か大人しくしていたが、青葉はやはり青葉だったな。

 

「はぁ・・・まぁ、食べながらで良いならな。」

 

「ではでは、今回の一連の戦いを終えて如何ですか?」

 

「おい?まだ終わった訳ではないぞ?横須賀の艦隊が集積地棲姫を撃破して、周辺海域の掃討を済ませるまで油断は出来ないぞ?」

 

「あ、そうですね・・・すみません・・・ならこの話はまた次回にします。ではもうひとつのお話ですが、今日から提督候補生の方が実地研修の為に着任されたそうですね?何故か艦娘を集めて顔合わせをしないとの事ですが・・・どんな人が来られたのですか?青葉的には是非とも取材をしたいのですが?」

 

「あぁ・・・私の同期で小森って奴だ。かなり人見知りが激しい奴でな・・・大勢の艦娘を集めたら逃げてしまうのでな・・・あと取材も諦めたほうが良いだろう。」

 

「えぇ・・・そんなぁ・・・」

 

 青葉がかなり残念そうな表情だが、悪い事は言わないから諦めたほうが良い。絶対に逃げられるからな。

 

「青葉は小森が特に苦手とするタイプだ。」

 

「そ、そんなズバッと言われると、青葉もちょっと傷付くのですが・・・」

 

「背が高く、声が大きくて、明るく積極的に話しかけてくるだろう?」

 

「え?他2つはともかく、青葉はそんなに背は高くないと思うのですが?」

 

「小森の体格は駆逐艦くらいだ。」

 

「まあ、確かに駆逐艦の娘達よりは背が高いですね。」

 

「身長に関しては目線を合わせれば良いし、声も気を付ければ大丈夫だろう。だが積極的に話しかけるのは致命的だな。」

 

「な、なんと!?ではどうやって仲良くすれば良いのですか!?」

 

 小森と仲良くする方法か・・・

 

「わからん。小森が誰かと仲良くしている姿を見た事がない。」

 

「・・・つまり青葉が仲良くなれば第一人者って事になりますね。頑張ってみます!」

 

「そうか・・・あまり嫌われない程度で頑張ってくれ。」

 

 十中八九逃げられるだけだが、もし上手くいったならば、そのノウハウは貴重なものになるだろうな。




 厨二病提督のほうも地道に更新中。そちらも是非宜しくお願いします。皆さんの評価や感想やここすきが作者の燃料ですので・・・

もうすぐ一周年と言う事で久しぶりにアンケートをしたいと思います。この作品のキャラでの人気投票的なやつです。是非ご参加下さい。

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