最近はなかなか話が上手くまとまらなかったりして更新頻度が遅くなってますが、地道に書き進めていこうと思いますので、今後も宜しくお願い致します。
食事を終えて大淀と共に執務室へと戻っていると後ろから誰かが走って来る音が聞こえた。振り返って見るとそこには曙が居て、急に深く頭を下げてきた。
「ごめんなさい!!寝過ごしてしまったわ!!」
「ん?何時までに起きろって指示は出していないはずだが?」
「でも提督も大淀さんも仕事を始めているのでしょう?だったら遅刻よ!!」
あれか?上官より遅ければ全て遅刻とかいうやつだろうか?集合時間を決めているのであれば、余裕を持って5分前行動くらいはして欲しいのだが、今回は休めとしか言っていない。
「はぁ・・・以前はどうだったか知らないが、その考え方は嫌いだな。今回は時間を指定していないし、必要な用事があるなら呼び出すから心配するな。」
「うぅ・・・でも・・・」
「でもではない。悪いがここは私の管理している鎮守府だ。私のやり方に合わせて貰う。」
「・・・分かったわ。じゃあ私は何をすれば良いの?」
「とりあえず今起きたのであれば、まずは食事でもしてくると良い。」
「そ、そんな!?遅れたのは謝るから!!ちゃんと秘書艦補佐の仕事出来るから!!私に仕事をやらせてよ!!」
曙は秘書艦補佐の仕事から外されたと感じたようで、必死になって仕事をやらせてくれと懇願してくる。やる気があるのは良いが、これはこれで問題だな。
「だから遅刻ではないと言っている・・・曙には後で別の仕事を頼むつもりだから、それまでは休んで体調を整えておけ。秘書艦補佐にした時に言ったが、曙には秘書艦補佐を専属でやらせる訳ではなく他の仕事もさせるつもりだ。まさか他の仕事は嫌だとは言わないよな?」
「そんな事は言わないわ!!その・・・取り乱してごめんなさい。それで?私に任せたい仕事ってなんなの?」
「今横須賀の艦隊が姫級の討伐に出ている。姫級の討伐に成功した場合、敵の溜め込んでいた資材を回収する為に、輸送船を含めた大規模な輸送艦隊を送る手筈になっている。護衛は横須賀の艦隊がしてくれるので、曙には輸送船の運転と輸送艦隊の指揮を任せるつもりだ。基本的には横須賀の誘導に従って輸送すれば良い。」
「・・・分かったわ。輸送艦隊の規模は?」
「ドラム缶には余裕がある。有事に備えて雪風と島風には鎮守府に残って貰うが、それ以外の駆逐艦は全て出すつもりだ。」
この北九州鎮守府には大量のドラム缶があるので、資材の輸送で困る事は無い。なぜなら前任者の大森提督が他の鎮守府と頻繁に資材の取引をするために用意していたからだ。これだけは前任者のクズのお陰で助かっているところだな。
「分かったわ。じゃあ横須賀の艦隊から連絡があればすぐに召集をかけられるようにしておけば良いのね?」
「そうだな。早ければ4時間くらいで決着すると思うが、状況次第では今日は様子見で終わる事もある。だから輸送船とドラム缶の準備だけしておいて、後は普通に待機していて構わない。今は寝ている艦娘達もいるだろうから、3時間くらいは自由にさせてやれ。それと・・・」
「それと?」
曙の背後を指差す。曙が振り返ると曲がり角のからこちらの様子を伺っていた第七駆逐隊が、慌てて隠れようとしていたが、尾行なんて慣れていないようでバレバレだ。
「はぁ・・・あの娘達はまた・・・」
「おそらく曙が食事もせずに執務室へと走って行ったから心配しているのだろう。」
「私はちゃんと仕事があるから、食事はあんた達だけでしなさいって言ったのに・・・」
そういう事を言うから心配したのだろうな。
「はぁ・・・朧、漣、潮、そこに居るのは分かっている。こっちに来い。」
そう命令すると漣を先頭に曲がり角から恐る恐る出て来て、自分の目の前に整列する。朧は少し震えながらもこちらをキッと睨んでいて、漣は気まずそうに笑いながら目線を反らし、潮は涙目で震えている。そんな姉妹達を曙はジト目で眺め、大淀は少し頭を抱えているが口出しはしないようだな。
「えっとですね・・・漣達はぼのたんの様子を見に来ただけでして・・・け、決してやましい事はしていないであります!!」
こちらが何かを言う前に漣が一歩前に出て、敬礼をしながら言い訳を始めた。いや、今回はそこまで責めるつもりはないのだがなぁ・・・
「だろうな。」
「あんた達!!覗き見ばっかりしてると青葉さんみたいに営倉行きになるわよ!?」
「あ、曙ちゃん!?の、覗き見だなんて!?」
「してたんでしょ!?だから見つかって呼び出されたんでしょうが!!」
曙のお説教に反応した潮の力の無い反論も曙に一蹴されて、潮は今にも泣き出しそうな雰囲気だな。
「それは曙が心配かけるからでしょ!?」
「だから心配いらないって言ってるでしょ!?」
潮を庇った朧が曙に詰めよって、曙と睨み合いを始めてしまい、漣と潮がおろおろし始める。
「はぁ・・・私が3人を呼び出したのに、私を無視して喧嘩を始めるのか?」
「「し、失礼しました!!」」
二人は慌てて元の位置へと下がって私に敬礼をする。自分が言うのもなんだが、本当にこの姉妹は不器用だな。お互いの事を考えているのに、上手く噛み合わないと言うか・・・
「とりあえず覗き見に関しては、ただ純粋に曙が心配だったのだろうから悪質ではないと思う。だが褒められた事では無いから今後は控えるようにしろ。」
「「「は、はい・・・」」」
「だから今回は罰の代わりとして、お前達3人に少し仕事をして貰う事にする。」
「ご、ご主人様、出来ればお手柔らかにお願いしたいな~なんて・・・」
漣が分かりやすく媚を売ってくるが、別に難しい仕事ではない。
「私が着任した時に話したとは思うが、上の連中に付け入る隙を与えないようにするために、私は艦娘達に食事をきちんと準備している。」
「は、はぁ?ありがとうございます。」
いきなり話が変わったからか、よく理解出来ていないようだな。
「それなのに昼食を食べずに執務をしようとする困った奴がここに居る。」
そう言って曙の頭に手を置くと、ビクン!!っと曙が硬直するのが伝わる。朧と潮は状況がまだ理解出来ていないようだが、漣は理解出来たようでニヤニヤし始める。
「ほほぅ?ご主人様の意向に逆らうだなんて、困った艦娘も居たものですなぁ?ねぇぼのたん?」
「あ、いや・・・私はそんなつもりは・・・」
「では3人で曙を食堂に連行し、ちゃんと食事を食べさせてこい。」
その一言でやっと状況を把握したらしい朧と潮が驚いた表情をしている。そして漣はニヤニヤしながら改めて気を付けの姿勢で敬礼をする。
「ほいさっさ♪漣達にお任下さいご主人様♪では朧さん、潮さん、ぼのたんを引っ捕らえよ!!」
「あ、ちょ、こら!?」
「曙、もう観念しなよ。」
「曙ちゃん、提督の命令だからね?」
漣の指示で朧と潮がそれぞれ曙の手を握る。朧と潮は嬉しそうにしているが、曙は少し気恥ずかしいようだな。
「うぅ・・・わかってるわよ・・・ていうかちゃんと自分で歩くから手を離しなさいよ!?」
「おっとぼのたん、また反抗ですかな?ご主人様から連行しろと言われましたからなぁ♪ぼのたんを自由にさせる訳にはいきませんなぁ♪それではご主人様、漣達はぼのたんを連行しますのでこれで失礼致します♪その・・・ありがとうございました・・・」
曙をからかう口実が出来たからか漣はかなり上機嫌だな。最後だけは小声でしおらしい感じだったが。
「あぁ、後は任せた。」
そう言って敬礼する漣達を背に執務室へと入った。これで少しは関係を改善してくれると良いのたがな。
全く関係ない話ですが、筋肉注射って語感的には筋力増大させるドーピング的な雰囲気なのに、現実では地味な筋肉痛っぽいなにかになるだけ。現実は残酷だ・・・
もうすぐ一周年と言う事で久しぶりにアンケートをしたいと思います。この作品のキャラでの人気投票的なやつです。是非ご参加下さい。
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主人公葛原提督率いる問題児四天王
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大淀
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長門・陸奥
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第七駆逐隊
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川内・神通
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明石・夕張・間宮・鳳翔
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第六駆逐隊
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北上&大井
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青葉&衣笠
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金剛姉妹
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伊19・伊168
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赤城&加賀
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翔鶴&瑞鶴
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白露型姉妹
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島風&雪風
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天龍&龍田
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龍驤・五十鈴・球磨・摩耶・高雄
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朝潮・木曾・陽炎・不知火
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叢雲ちゃん率いる横須賀艦隊
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俺の嫁が出てねぇぞ!!早よ出せや!!