ここから先はドロドロ展開の準備期間です。ただし姫級のお話とかも同時進行だなんて・・・作者も無茶しやがる・・・
人事課の中井との通信を終えて、面倒な案件についついため息を吐いてしまう。
「提督・・・その・・・大丈夫ですか?」
「話を聞いていただろうからなんとなく察しているとは思うが、上層部の連中は私に長門鎮守府壊滅の件で、謝罪会見をしろと言ってきた。責任を私に押し付けようって魂胆だな。」
「そんな・・・我々は出来る限りの事はやったと言うのに・・・あんまりです・・・」
大淀の嘆きは当然のものだ。長門鎮守府が崩壊したのは原田提督の責任なのに、敗戦の責任を押し付けられるなんてたまったものでは無い。
「上層部の連中なんぞこんなものだ。責任の押し付けなんて珍しくもないだろう。なんにせよ謝罪会見を開けと言うのは大本営からの命令だ。従わざるをえない。」
「そんな!?なんとかならないのですか!?」
なんとかねぇ?もし謝罪会見を中止にするとなると、それ相応の力が必要だ。大本営の決定を覆すとなると、久藤提督か鶴野提督と交渉する必要がある。久藤提督の場合は鶴野提督との戦いに手を貸して貰う事になるので、大きな借りを作る事になるだろう。それに見合うだけの何かを提供出来るならば、貸し借り無しと言う事に出来るが、今のところこちらの手札が思い付かない。ならば無闇に借りを作るべきでは無いだろう。鶴野提督が相手ならば協力するのは不可能だ。なにかしら脅しをかけて動いて貰うしか無い。今のところ一番有用なのは原田提督の敵前逃亡の件だが、上手く使わないと簡単に揉み消されるからな・・・
「ふむ・・・おそらく謝罪会見を中止する事は難しいだろう。ならばどうやって都合良く謝罪会見を使うかと考えるべきだろうな。」
「都合良く使う・・・ですか?」
「ああ、これから忙しくなるぞ。」
「何かお考えがあるのですね?」
「ああ、ちょっとした嫌がらせだ。」
そう言ってニヤリと笑うと、大淀が少し震えたような気がした。
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考えをまとめる為に大淀にコーヒーを淹れて貰い一息吐く。今回は自分好みの砂糖多めの甘いコーヒーで気分を落ち着かせる。上層部への怒りは消えないが冷静さを欠けば、思わぬミスを犯してしまう。
「とりあえず今回の件では、もう少し人手が欲しいところだな。姫級への対応も終わってはいないので、そちらも同時に対処しなくてはならないうえに、時間の余裕もあまり無い。」
「・・・であれば曙さんを呼びますか?」
「出来れば曙には輸送船の操縦と輸送艦隊の指揮に専念させたい。それに今回手伝って貰う艦娘には、謝罪会見の当日にも補佐として連れて行きたいと考えている。大淀には私の留守を任せる必要があるし、曙はあの性格だからな・・・与えられた仕事は真面目にやるだろうが、まだ精神的には落ち着いていないから、多くの人間が集まるところに連れて行くのは避けたい。」
「そうなると戦艦か空母の人ですか?うちで一番落ち着きのある方と言えば鳳翔さんだと思いますが?」
「鳳翔か・・・確かに落ち着きはあると思うのだが・・・」
「何か問題でも?」
「性格が優し過ぎる気がしてな・・・これからやるのは人間同士の醜い戦いだ。こちらも卑劣な手段を使う事も考えると少しな・・・」
それを言い始めると艦娘には荷が重い話か?だが艦娘の性格は多種多様なのだから、そういう話に耐性がある者もいるだろう。
「そう言われると困りましたね・・・龍田さんはどうですか?龍田さんなら少々卑劣な手段を使ったとしても許容されると思いますが?」
「悪くはないが・・・龍田はまだ私を敵視しているからなぁ・・・それにサポートさせるなら視野が広くて気が利く者が好ましいだろう。」
「・・・となると陸奥さんですか?」
「陸奥か・・・」
あまり会話してはいないが、そこまでこちらを怖がっている印象もなかったし、天龍に石像を壊させた時も否定的ではなかった事を考えると、卑劣な手段を使っても受け入れて貰えるのではないだろうか?
「よし、陸奥を呼んでくれ。」
「分かりました。」
「次は小森だ。」
部屋の隅に居た小森が突然の呼び掛けにビクンと反応する。
「な、なに?」
「この近辺の建物について調べてくれ。条件は大きなホールがある施設で、会見を開けそうな部屋もあるところが良い。」
「大きなホールってどのくらい?演劇とかが出来るくらい?」
「そこまで広ければベストだ。なければ映画館のような場所でも構わん。」
「分かった。調べてみる。」
とりあえずこっちは小森に任せるとしよう。
「提督、陸奥さんはすぐ来るそうです。」
「分かった。大淀は今日こちらに通信をしてきた民間の者達に明日の夕方に会見を開くと伝えて、聞きたい事があれば質問を書類に書いて明日の朝までに送るように伝えて欲しい。当日はその質問にだけ答えると言っておけ。開催場所は決定次第連絡すると伝えてくれ。」
「分かりました。すぐに取りかかります。」
とりあえず今はこんなところか?場所が決まれば後は使用許可を取るのと、それなりの人手を準備する事、後は告知が必要だな。
コンコンコン
「陸奥よ。」
「入れ。」
部屋に入って来た陸奥は少し機嫌が良さそうな雰囲気だった。
「大淀から私に用事って聞いたけれど、どうしたのかしら?今回の戦闘の件?」
「まずは今日の戦闘では活躍してくれたと聞いている。良くやってくれた。」
「ふふっ、ありがとう。」
「だが残念ながら別件でな・・・かなり面倒な案件を手伝って欲しい。」
「あらあら?頼って貰えるのは嬉しいけれど、そう聞くとつい身構えてしまうわね。なにをするつもりなの?」
「なぁに、ちょっとした・・・悪巧みだ。」
さて、とりあえず伏線をせっせとばらまく作業回となりました。いったい主人公は何をしようとしているのでしょうか?是非考えてみて下さい。
それにしてもドロドロ展開の方が筆が進むのは何故?
―追記―
陸奥ifついに完結!!
もうすぐ一周年と言う事で久しぶりにアンケートをしたいと思います。この作品のキャラでの人気投票的なやつです。是非ご参加下さい。
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主人公葛原提督率いる問題児四天王
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大淀
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長門・陸奥
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第七駆逐隊
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川内・神通
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明石・夕張・間宮・鳳翔
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第六駆逐隊
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北上&大井
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青葉&衣笠
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金剛姉妹
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伊19・伊168
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赤城&加賀
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翔鶴&瑞鶴
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白露型姉妹
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島風&雪風
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天龍&龍田
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龍驤・五十鈴・球磨・摩耶・高雄
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朝潮・木曾・陽炎・不知火
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叢雲ちゃん率いる横須賀艦隊
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俺の嫁が出てねぇぞ!!早よ出せや!!