コンコンコン
「伊168よ。伊19も居るわ。」
「入れ。」
大和との面談が終わり、次は潜水艦の二人との面談だ。執務室へと入って来た伊168は緊張した面持ちで、逆に伊19はなんだか上機嫌な様子だ。とりあえず二人を椅子に座らせて話をする場を整える。
「では改めて、新しくこの鎮守府に着任した葛原だ。宜しく頼む。」
「伊168よ。言いにくいからイムヤで良いわ。宜しくね。」
「伊19なの!!イクって呼んでも良いの!!」
「分かった。では今後はイムヤとイクで呼ばせて貰おう。まずは今回の戦いでは活躍させてやれなくてすまなかったな。」
「え!?そんな事で謝るの!?」
「確かにせっかく出撃したのに何も出来なかったのはちょっと残念だったの・・・」
「ちょ!!イク!?失礼な事言わないの!!」
「はぁ~い、な~のね♪」
今まで面談をしてきた艦娘達は大概緊張しているか怯えていたので、イクの軽い態度はとても珍しいな。
「んんっ、まずは前任者の時にどのような扱いを受けていたか聞いても構わないか?」
「ええ、私達潜水艦はほとんど出撃する事はなかったわ。精々海底の資材回収に出るくらいね。」
「地味なお仕事なのね・・・」
「・・・大森提督から潜水艦は卑怯者が使うものだから、栄光ある我が艦隊には不要なものだって言われたわ。」
まあ、無能な前任者に潜水艦なんて難しい艦娘を扱えるはずもないよなぁ・・・
「卑怯上等なのね!!隠れ潜んでからの奇襲攻撃こそ潜水艦の華なのね!!」
「ほう、なかなか良い事を言うじゃないか。奇襲攻撃を仕掛けずして何が潜水艦だって話だな。」
「理解のある提督で嬉しいの♪」
散々前任者に貶されたはずなのに、きちんと自分の存在意義を見失っていないのは素直に好感が持てる。
「ありがと・・・話を戻すけれど、大森提督が不要な艦娘をどう扱うかは分かるわよね・・・」
「たくさんの男の人の相手をしてたのね。」
「イクは言いにくい事を・・・でもそうね、今更隠しても無駄ね・・・私達は街の有力者達の相手をよくさせられていたわ・・・」
「脂ぎったおっさん達ばかりだったのね・・・」
イクの発言でイムヤは当時の光景を思い出してしまったのか、体を抱いて震え始める。
「大勢に囲まれる事も少なくなかったわ・・・」
「そうか・・・」
「それはそれで興奮したのね。」
「・・・・・・は?」
イクは今なんて言った?
「・・・・・・私はイクが庇ってくれたから、ちょっとはマシだったけど・・・」
「イムヤも可愛いけどイクのおっぱいには勝てないのね♪大きいは正義なのね♪」
「ごめん、イクはちょっと黙ってて。」
「はぁ~い、なのね・・・」
「とりあえず以前の扱いはこんな感じよ。これ以上はあんまり思い出したく無いわ。」
「あ、ああ。辛い話をさせて悪かったな。今後の話だが、私としては引き続き私の指揮下で活躍して貰いたいと思っている。今後は海底の資材回収だけでなく、必要があれば戦闘にも参加して貰うつもりだ。もちろんその為には演習も必要だがどうだろうか?」
「ええ、もちろん司令官の指揮下で働かせて貰うわ。司令官は私達に性接待とかをやらせるつもりは無いのでしょ?」
「ああ、当然だ。それと食事や居住環境の改善もしている。それはこの数日で感じて貰えたのではないだろうか?」
「ええ、こんな環境で働けるなら本望ね。イクもそれで良いわよね?」
「もちろんなのね♪イクの魚雷がうずうずしてるの!!」
今回はかなりスムーズに話が進んだな。イムヤは多少のトラウマはあるものの、こうして男性である私と話も出来ているし、今後は性接待などやらせるつもりは無いので問題なさそうだ。イクもやる気十分って雰囲気だ。
「分かった。今後の活躍に期待している。ではそちらから何か聞きたい事はあるか?」
「う~ん、今のところあんまり気になる事はないけど・・・そう言えば司令官って着任してから建造したこと無いわよね?大森提督は頻繁に建造してたから気になったんだけど?」
「片付けるべき問題が多かったからな。それに既存の艦娘達の事をまだ把握出来ていない。とりあえず全ての艦娘と面談をするまでは建造するつもりは無いな。そこからは状況次第としか言いようが無いが、しばらくは既存の艦娘達の練度を上げる方が優先だろうな。」
「なるほどねぇ。うん、私からの質問はもう無いわ。」
「そうか、ではイクは何か聞きたい事は?」
そう話を振るとイクの目が輝く・・・なんだか嫌な予感がする・・・
「イクはいつ提督のベッドに呼ばれるの?早く呼んで欲しいのね♪」
ダメだ・・・少し頭が痛くなってきた・・・イムヤもイクの隣で頭を抱えている・・・
「・・・先程も言ったが、私はお前達に性接待をやらせるつもりは無い。」
「それは外部の人達の話なのね。提督相手なら接待じゃ無いのね。」
「いいや、私も職権乱用して相手をさせるつもりは無い。」
「職権は乱用するものなのね!!使わなければ何の為の職権なのね!!」
なんて事を言い出すのだこいつは・・・
「職権は私が鎮守府を維持・発展させる為のものだ・・・乱用して良いものではない・・・」
「むぅ・・・提督の理解が得られなくて残念なのね・・・なら合意があれば問題無いのね♪提督は若くてイケメンだから、イクはいつでも大歓迎なのね♪提督も息抜きは必要なはずなの♪」
「はぁ・・・悪いがお前達に夜の相手をさせるつもりは無い・・・」
「むぅ・・・我慢は良く無いのね・・・」
ダメだ・・・本当にイクが考えている事がわからない。なぜこいつはほぼ初対面の自分にこうまでグイグイくるのだろうか?取り入って優遇して貰おうと考えているのか?それとも私の弱味を握ろうとしているのか?
「イク・・・もうそんなことしなくても大丈夫なのよ・・・」
「イムヤ?」
「イクが私を庇う為に、男の人達に積極的な態度をとってくれてたのは分かってるわ・・・負担をかけてしまってごめんなさい・・・」
「イクはやりたい事をしただけなのね!!イムヤが気にする必要は無いのね!!」
「そう・・・ありがとう・・・でももうそんな事しなくても良いのよ?今度の提督は私達をちゃんと軍人として扱ってくれる人なの。だからもう無理する必要なんて無いの・・・」
「イムヤ・・・」
なるほど、イムヤを庇う為の行動だったか。それならば理解は出来るが・・・やはり私の言葉はまだ信用されていないようだな。こればかりは行動で示す以外に方法が無いから、時間をかけて理解して貰うしかないか・・・
「それはそれとして、イクは提督と夜戦をやってみたいのね♪」
・・・まさか本当に色狂いなだけなのか?だがしかし艦娘だぞ?艦娘は純粋な者が多いはずだ。提督に好意を寄せてケッコンカッコカリを済ませた艦娘ならともかく、ほぼ初対面の相手だぞ?そんな相手にここまで言い寄るものなのか?これだから話の通じない相手は困るのだ・・・
「あー、イムヤ、イクはまだ精神的に不安定のようだ・・・悪いが部屋に連れ帰って様子を見ていてやってくれないか?」
「え、ええ。じゃあ私達はもう行くわね。今日はちゃんと話が出来て良かったわ。」
「あ、ちょっと!?イクの話はまだ終わってないのね!!」
「では二人とも、今後の活躍に期待している。」
「ええ、海のスナイパーイムヤにお任せ!!正規空母だって仕留めちゃうから!!」
イムヤはそう言って良い笑顔を見せてから、イクを引きずって退室していった。
「イクは正気なぁぁのぉぉねぇぇぇぇ!!」
小森、織田、北条に続き新たな問題児が葛原提督を襲う!!
もうすぐ一周年と言う事で久しぶりにアンケートをしたいと思います。この作品のキャラでの人気投票的なやつです。是非ご参加下さい。
-
主人公葛原提督率いる問題児四天王
-
大淀
-
長門・陸奥
-
第七駆逐隊
-
川内・神通
-
明石・夕張・間宮・鳳翔
-
第六駆逐隊
-
北上&大井
-
青葉&衣笠
-
金剛姉妹
-
伊19・伊168
-
赤城&加賀
-
翔鶴&瑞鶴
-
白露型姉妹
-
島風&雪風
-
天龍&龍田
-
龍驤・五十鈴・球磨・摩耶・高雄
-
朝潮・木曾・陽炎・不知火
-
叢雲ちゃん率いる横須賀艦隊
-
俺の嫁が出てねぇぞ!!早よ出せや!!