今後も作者の気紛れ投稿にお付き合い頂けると幸いです。
明石達の様子を見る為に工廠の方に顔を出してみると、明石と夕張が工廠の机に伏しているのを見つけた。どうやらかなり疲れているようだ。
「様子を見に来たのだが、ずいぶんと疲れているようだな?」
「「て、提督!?」」
声をかけると二人とも慌てて飛び起きる。
「いや、これはその・・・サボっているとかではなくてですね!?今はちょっと休憩中ということでして・・・」
明石が慌てて弁明しているが、別に怒っているわけではないのだがなぁ・・・やはり上官が様子を見に来ると言うのは、責められていると感じるものなのだろうか?
「別にお前達を責めに来たわけではないから落ち着け。様子を見に来ただけだ。」
「そ、そうですか?とりあえず艤装の整備も食材の搬入も終わってますよ。あとは輸送艦隊が帰って来てたらその対応ですね。」
「そうか、良くやってくれた。二人ともかなり疲れているように見えるが大丈夫か?」
「え、ええ。ちょっと疲れちゃいましたけど、まだまだやれます!!」
ふむ、多少疲れているようだが、まだまだ気力はあるようだな。
「ならば良いがあまり無理をするなよ?」
「あはは・・・まあ、そのですね?今はお仕事がとっても楽しいので、少し頑張り過ぎただけですから大丈夫ですよ?体が壊れるような無茶はしてないですし。」
「ほう?仕事が楽しいか?」
「ええ、もちろん遊んでるとかではなくて、やりがいとかそういう感じのやつです。夕張もそうでしょ?」
「そうね♪私は戦闘も出来るけど工廠の仕事も大好きだからね♪」
「とまぁこんな感じです。ちゃんと交代で休憩もしてますし、体を壊すような無茶はしてないのでご安心下さい。」
ふむ、やる気があって体調管理にも気を付けているのであれば、とりあえず問題はない。むしろかなり良い状態だな。
「分かった。では今後もその調子で頼む。私は前任者とは違って積極的に行動するつもりだ。遠征も演習も出撃もかなり増えるだろう。だからその分お前達の負担が増えると思うから覚悟しておけよ?」
「望むところです!!清々しい気分で仕事出来ますから、気持ち的には大森提督の時よりもかなり楽です!!」
「ふむ、そういうものなのか?」
「そうですねぇ。やっぱり皆を万全の状態で送り出したいですからね。大森提督の時は駆逐艦を使い潰してましたので・・・資材の無駄だからと言って、ボロボロの娘を整備せずにほったらかしなんて事も・・・中破未満の損傷なら私がこっそりと対処出来ますが、それ以上の損傷は入渠しないとお手上げなんですよね・・・」
なるほど、最初から盾として使い潰すつもりであれば、入渠や整備はしないほうが節約になるという事か。その結果が春雨の深海棲艦化を引き起こして殺されたのだから、私からすればずいぶんと間抜けな話に感じる。それに深海棲艦化したのが春雨だけなんて事は無いはずだから、おそらく近くの海域を守護している佐世保鎮守府に大きな負担をかけていたのだろう。
「今は私が提督としてこの鎮守府を管理しているのだ。私が管理する以上手抜きをするつもりは無いし、出来る限り万全の状態を整えて戦いに備えたい。なぜなら戦争は直接戦う前にほとんど勝負が決まっているからだ。」
「ええ!?どういう事ですか!?前線で戦う娘達が頑張るからこそ勝てるのでは!?」
「まあ、そう考えるのが普通だろうな。だが実際には違うと私は考えている。まずは敵と戦う前にどれだけの戦力を確保出来るか。次に敵の情報をどれだけ手に入れるか。そしてその情報を読み取って相手の行動を予測し、有用な作戦をたてる事が出来るか。ここまででほとんど勝負は決まっている。実際の戦いはここまで準備したものの結果に過ぎない。」
「うーん・・・そう言われればそうかもなんですけれど・・・夕張はどう思う?」
明石はどうにも納得出来ない様子で、首をかしげながら夕張に話を振る。
「なんとなくは理解出来るけど・・・でも提督って私達の士気についてはかなり気にしてたはずよね?それって私達の頑張りが大切って事じゃないの?」
「もちろん重要だ。だがそれは最初の戦力の確保の段階だな。艦娘の数と種類・練度と士気と体調管理・装備や資材等の準備・艦娘の作戦への理解度と状況判断能力の強化の為の教育。ここまでが戦力の確保だと考えている。相手がどれ程の規模で攻めて来るか分からない以上、最高の準備をしておきたいものだ。時間と資材が限られているので、出来る事に上限があるがな。」
「「な、なるほど?」」
二人ともなるほどとは言いつつも、きちんと理解出来たわけでは無さそうだな。まあ、艦娘達は現場で戦う事が仕事で、今話したのは指揮官から見た世界の話だ。視点が違うと理解出来ない話だったかもしれないな・・・大淀あたりなら理解してくれるだろうか?
「色々と話したが、とにかく私は準備で手を抜くつもりは無いから、お前達にはしっかりと働いて貰うから覚悟しろって事だ。」
「「はい!!任せて下さい!!」」
まあ、今はこれで良いだろう。艦娘達への教育はまだまだこれからだ。将来的には艦娘達全員に私の考えを理解して貰いたいが、先は長く険しい道のりになりそうだな。
「では私は食堂の様子を見に行こうと思う。輸送艦隊と横須賀の艦隊が戻って来たら対応をしてくれ。ああ、そうだ。輸送艦隊の件だが、艦娘達が運ぶドラム缶の資材はうちの資材置場に入れて貰うが、輸送船に積んでいる資材は降ろさなくて良い。」
「ん?分かりましたが・・・またどこかに運ぶのですか?」
「状況次第だがそうする可能性が高い。」
「了解しました。」
これで工廠の視察は終わりだ。もう少ししたら輸送艦隊も帰って来る頃だと思うが、食堂の方は大丈夫だろうか?
新キャラ総選挙(前編)に投票して下さった皆さん、ありがとうございます。今回の結果は駆逐艦が圧勝でしたが、駆逐艦のキャラが多いからでしょうか?それともロリコンの方が多いからでしょうか?
とりあえず次は(中編)で艦型を選んで頂こうと思います。是非ご参加下さい。
新キャラ総選挙(中編) 新キャラとして登場して欲しいのは何型?
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睦月型駆逐艦
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吹雪型駆逐艦
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綾波型駆逐艦
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白露型駆逐艦
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朝潮型駆逐艦
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初春型駆逐艦
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陽炎型駆逐艦
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夕雲型駆逐艦
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秋月型駆逐艦
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松型駆逐艦
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Z1型駆逐艦
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Maestrale級駆逐艦
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Fletcher級駆逐艦
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J級駆逐艦
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タシュケント級駆逐艦
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大鳳型航空駆逐艦
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瑞鳳型航空駆逐艦