疑心暗鬼提督のブラック鎮守府再建   作:ライadgj1248

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 そろそろドロドロ成分不足が深刻です。もうちょっと・・・もうちょっとでドロドロなお話が書けるんだ・・・


139話(祝勝会3)

 青葉の取材も終わって一息ついていると、今度は木曾・朝潮・陽炎・不知火の4人が来た。元長門鎮守府所属として行動しているのだろうか?まだこちらに来たばかりだし馴染めないのは無理も無いか。

 

「なあ、提督。仲間内で楽しんでるとこ悪いが少し時間を貰えるか?」

 

「ああ、分かった。北条、織田、悪いが少し席を外す。」

 

「ええ、宜しくてよ。」

 

「うむ、艦娘との語らいも重要である。我等の事は気にせず楽しんでくるが良い。」

 

 楽しむと言われてもな・・・わりと真面目な話だと思うのだが?とりあえず木曾達を連れて席を離れる。

 

「では移動するか。話を聞かれたくないのであれば執務室が良いか?」

 

「ああ、いや、別に内緒にするような話じゃないんだ。俺達も戦えるって事をちゃんと言っておこうと思ってな。」

 

「ん?わざわざこのタイミングでか?」

 

「あーその俺は大丈夫じゃないかって言ったんだがな・・・」

 

 木曾が苦笑していると朝潮と不知火が一歩前に出てくる。

 

「司令官!!ご歓談中のところ申し訳ございません!!ですがこの鎮守府では司令官にいつでも出撃可能であると伝えなければ出撃をさせて貰えないと聞きました!!なのですぐにでも意思表示をして司令官のお役に立てる事をお伝えしようと思いました!!」

 

「あまり聞かないルールですが、不知火の落ち度で出撃メンバーから外されては困りますので、一刻も早くお伝えしようと考えました。」

 

「・・・誰からそんな話を聞いたんだ?」

 

「「龍驤さんです。」」

 

「龍驤か・・・」

 

 龍驤達は街の有力者達に売られて虐待されていて、実戦からもしばらく離れていたから、出撃させるのを控えていたのだが・・・出撃メンバーから外されかけたのを余程根に持っているのだろうか?

 

「少々誤解があるようだが、龍驤達は特別な理由があって出撃出来るかの確認をしただけだ。心配しなくてもお前達は必要ならば出撃させる。」

 

「ありがとうございます!!この朝潮!!いつでも艦隊のお役に立てるよう頑張る覚悟です!!なんなりとご下命ください!!」

 

「不知火も司令の期待に応えてみせます。」

 

 ビシッと敬礼をする二人に答礼する。この二人は本当に真面目な性格なのだな。

 

「だから俺らは大丈夫だろって言ったんだ。なぁ陽炎?」

 

「そうよね。そもそもあたし達はついさっき輸送任務に出てたのにね。朝潮も不知火も心配し過ぎなのよ。」

 

「陽炎は気を抜き過ぎです!!いつでも司令官の為に誠心誠意全力で尽くす事が艦娘としての使命ですよ!!」

 

「ここまで厚遇して下さる司令の元で働けるのです。こちらも相応の覚悟で応えるべきです。」

 

「分かってる分かってるって!!二人とも圧が強いって!!私も良い鎮守府に来れて嬉しいのは一緒だから!!」

 

 陽炎が朝潮と不知火に迫られて困っているようだ。真面目なのは良い事だが、これは流石にやり過ぎだろうか?

 

「朝潮、不知火、それくらいにしておけ。真面目なのは良い事だが平時にはある程度緊張感を解いておかないと、いざという時に疲れで集中力を欠いてしまう。仕事にはきちんとメリハリをつけるべきだ。」

 

「「承知致しました!!ご指導頂きありがとうございます!!」」

 

 二人はきちっと敬礼をして一歩下がる。こちらの指示に忠実なのは高評価だな。

 

「陽炎もやる気はあるのだろう?」

 

「もちろんよ!!長門鎮守府じゃこんなご馳走食べられなかったし♪そりゃやる気だって沸いてくるわよ♪」

 

「ならば良い。一応言っておくが今回の食事はかなり特別だから、毎日こんなご馳走ではないからな?」

 

「いや、それは流石に分かってるって。それでも普段の食事も美味しいって聞いたよ?」

 

「食事に関しては間宮に任せているからな。贅沢はさせるつもりはないが、それなりの質は確保させている。」

 

「それなりの質って言うけど、長門鎮守府では本当に最低限の食事って感じだったし・・・きちんと食べられるだけありがたいってものよ。」

 

「そういうものか。」

 

「そういうものよ♪」

 

 ふむ、なんにせよやる気があるのならば良いだろう。そう考えていると不意に背後から誰かが近づいてくる気配を感じて振り返ると、そこには満面の笑みの川内が居た。

 

「提督提督!!今日はご馳走ありがとね♪おかげでもう元気いっぱいだよ!!」

 

「そうか。それは良かった。」

 

「うんうん。だから夜戦しよ!!夜戦!!」

 

「夜戦か・・・」

 

 やはり川内の頭の中には夜戦しかないのだろうか?そもそも戦闘とは目的ではなく手段だ。敵の侵攻を防ぎたい、敵の大物を撃破して敵の勢力を削りたい、資材の確保の邪魔をする敵を排除したい。このような目的があって戦闘という手段をとるのだ。だが川内は夜戦という手段の為には目的を選ばないという、どうしようもない夜戦狂なのだろうか?

 

「うん、夜戦だよ♪ほら、横須賀艦隊が集積地棲姫倒したじゃん?大規模戦闘の後には掃討戦するでしょ?だから夜戦しよ!!」

 

「掃討戦に関しては明日横須賀艦隊が担当する事になっている。」

 

「でもでも今ならまだ散り散りになってるのを各個撃破出来るじゃん?それなら私達にも出来ると思うんだ。そうしたら横須賀艦隊は明日の仕事が少なくなって、早く横須賀に帰れて幸せ。提督は功績をあげられて幸せ。私達は夜戦が出来て幸せで皆幸せじゃん♪」

 

 ふむ、確かに各個撃破出来るなら北九州鎮守府の戦力でも問題無いか?川内の常識外れな索敵能力ならば、本当に可能かもしれない。それに功績をあげる事も魅力的だが、艦娘達に実戦経験を積ませる事も重要だ。川内は自分が思っていたより考えているのか?

 

「ふむ、悪くは無いか。」

 

「やったあ♪夜戦だぁ♪」

 

 となると人員は・・・駆逐艦は輸送任務に行かせなかった島風と雪風がいる。衣笠も次は声をかけて欲しいと言っていたから声をかけよう。あとは・・・

 

「司令官!!進言宜しいでしょうか!?」

 

「朝潮、どうした?」

 

「夜戦であれば是非この朝潮に出撃をご命令下さい!!」

 

「不知火も志願します。必ずや司令のご期待に応えてみせます。」

 

「そういう事なら俺も行けるぞ。提督としても俺達の実力を確かめる良い機会じゃないか?なあ陽炎?」

 

「え?あ、うん、そうね。良いと思うわ。」

 

「朝潮達は輸送任務に行ったばかりだが、疲労とかは大丈夫なのか?」

 

「もちろん問題ありません!!入渠と食事で万全の状態です!!」

 

 確かにやる気充分のようだ。だが旧長門鎮守府の者達には、明日仕事をして貰うつもりだったのだが・・・まあ、一人居れば問題無いか。

 

「分かった。だが木曾、お前には明日の朝から任せたい仕事がある。悪いが今回は駆逐艦達に出番を譲って貰えるか?」

 

「そ、そうか・・・それなら仕方ないな。」

 

「悪いな。という事で川内、この三人を艦隊に加えようと思うがどうだ?」

 

「もちろん大歓迎だよ♪一緒に夜戦楽しもう♪」

 

「あとは衣笠にも声をかけておきたい。もう一人は誰が良いと思う?」

 

「うーん?球磨か五十鈴かな?私はそっちに声かけてくるから、提督は衣笠さん宜しく。」

 

「分かった。朝潮達は先に出撃の準備をしていてくれ。」

 

「「「はいっ!!」」」

 

 朝潮達は元気に駆け出したし、衣笠を探すとするか。

 

――――――――――――――――――

 

「司令官のお役に立てるチャンスです!!絶対に期待に応えましょう!!」

 

「はい。不知火達の実力を示す時です。」

 

「うぅ・・・急に出撃なんて・・・ケーキ食べたかったなぁ・・・帰った時に残ってるかな?」

 

「陽炎!!弛んでますよ!!」

 

「そうですよ。出撃を命じられた以上戦いに集中するべきです。」

 

「ああもう分かってるって!!二人は真面目過ぎるのよ!!」




 真面目な二人に挟まれた陽炎ちゃん・・・頑張って♪
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