疑心暗鬼提督のブラック鎮守府再建   作:ライadgj1248

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 何故だかわからないけれど、深夜の方が執筆が捗ります。つまり自分は夜が得意?という事は自分は川内だったのか?うん、違うな。ただの夜型人間ですね。


149話(金剛隊戦闘開始・川内夜戦バカ)

 金剛達と叢雲達を送り出してからしばらくは何事もなく時間が過ぎてゆく。日付はとっくに変わってしまい、今夜もかなり遅くまでかかってしまいそうだ。途中で大淀がやって来たが多少なりともお酒を飲んでいたので今日は休ませた。大淀自身は問題ありませんと言っていたが、大淀には明日の朝自分が睡眠をとっている間を任せたいと言って納得して貰った。

 

「提督、金剛さんとの通信にノイズが入り始めたわよ。」

 

「分かった。では金剛達に作戦を開始させろ。」

 

「分かったわ。」

 

 今回の作戦は通信状況が安定しない環境での初めての作戦なので、かなり消極的な作戦となっている。通信が出来るギリギリの場所で探照灯を空に向けて照射して、空砲を鳴らして敵艦隊を挑発する。ここまですれば川内の感覚であれば気が付くはずだし、こちらに戦力を引き付ける事が出来れば川内が逃げる隙も作れるだろう。戦艦棲姫については佐世保の討伐部隊が動いているはずなので、そちらに丸投げするつもりだ。

 

「空砲と探照灯の照射をしたわ。」

 

「では総員警戒せよ。通信状況には常に気を配れよ。」

 

「分かったわ。」

 

――――――――――――――――――

 

「春雨、空への照射はもう良いです。索敵を開始して下さい。」

 

「は、はい!!」

 

 旗艦の神通さんの指示で空への探照灯の照射を中止して敵艦隊を探します。私達白露型姉妹と球磨さんは神通さんを旗艦として、索敵と金剛さん達の護衛を担っています。それにしても・・・

 

『マタテキガキタ!!オイハラエ!!チカヨラセルナ!!』

 

 さっきから戦艦棲姫と思われる個体の叫びが頭に響きます・・・提督からの指示で悪雨ちゃんが頑張ってくれてるみたいだけど・・・この声を聞いているとちょっと不安になります・・・

 

「ん?春雨?大丈夫?」

 

「白露姉さん・・・だ、大丈夫です、はい。」

 

「無理はしないでよ?」

 

「少し緊張しているだけですから、はい。」

 

 先程からの戦艦棲姫の通信を傍受した結果、おそらく川内さん達はまだ無事です。それに佐世保鎮守府の艦隊はもう交戦を開始しているみたいですね。この話を提督に伝えたいのですが・・・深海棲艦の力を使っている事は秘密なので、通信で伝える事が出来ないです・・・金剛さんや神通さんを上手く誘導出来れば良いのですが・・・せめて索敵に関しては有効に使わないと。

 

『カンムスダ!!シズメロ!!シズメロ!!』

 

 ・・・敵艦隊が近付いて来たようですね。いち早く探照灯を使って索敵をすると、こちらに一直線で向かって来る敵艦隊を発見しました。

 

「見つけました!!」

 

「Niceハルサメ!!撃ちます!!Fire!!」

 

 私が敵艦隊を発見するとすぐに金剛さん達が交戦を開始してくれます。敵に戦艦は居なくて小規模なのですぐに終わりそうです。ただ他にもこちらに向かって来る部隊が居るようなので油断は出来ません。川内さん達が無事に脱出するまで頑張らないと!!

 

――――――――――――――――――

 

『一時停止』

 

 川内さんのハンドサインで艦隊が静かに停止する。川内さんは南の方を向いて真剣な表情で何か考えているみたい。衣笠さんもつられて南の方を向いてみると、なんだか雲が照らされてる?あれって探照灯かな?

 

「全員聞いて、状況が変わったよ。援軍が来たみたい。」

 

「そうなの?」

 

「うん、南西からと南からだね。南の方はたぶんうちの艦隊だと思う。南西の方はかなり強いみたいだから、横須賀か佐世保の艦隊だと思うんだよね。」

 

 良かったぁ。通信が途絶えたから提督が私達を助ける為に援軍を送ってくれたんだ♪よく耳を澄ませれば砲撃音が聞こえるかも?波と風の音でよく聞き取れないけど。

 

「提督もなかなかやるわね。それで?五十鈴達はどう動くの?」

 

「まず状況の説明だけど、私達を追い掛けて探してた奴らは、迎撃の方に回されたみたい。南西の方は深海棲艦が多めだけど多分大丈夫。南の方は敵を引き付けて迎撃してるみたい。こっちも無理しなければ大丈夫だと思う。あと深海棲艦の中心になってそうなのが東に少数の艦隊を連れて逃げてる。」

 

 だったら南西か南の艦隊と合流するように動けば、敵艦隊を挟み撃ちに出来るから無事にこのピンチを切り抜けられそうだね。

 

「悪くない状況ね。それで?」

 

「もしこれが全部提督の作戦通りに進んでいるとしたらだけど・・・」

 

 そこで川内さんが言葉を切ってしまう。川内さんの凄く真剣そうな表情に艦隊の緊張感も高まっていく。

 

「提督は私達に敵の頭を仕留めさせようとしてるよ!!」

 

「え!?」

 

「だってこの状況で敵の頭を仕留められるのは私達だけだよ!!提督は私達がちゃんと戦力を温存してるって信じてくれてたんだ!!それで敵の戦力を分散させて、私達が敵の頭を仕留める為のお膳立てをしてくれてる!!私には敵の頭を仕留めろって言う提督の声が聞こえる!!私達を信頼してくれるなら私はその信頼に応えたい!!皆もそうでしょ?提督の信頼に応えたいよね?」

 

 え!?え!?そうなの!?衣笠さんには提督のさっさと逃げて来いって声が聞こえる気がするんだけど!?

 

「ふ~ん、良いんじゃない?それって提督が五十鈴達なら出来るって判断したって事でしょ?悪くないわ。」

 

「もちろんです!!この朝潮、司令官のご期待には必ず応えたいと思います!!」

 

「司令が私の活躍に期待してるのね♪なら陽炎型の力を見せるわよ!!」

 

「当然です。司令の期待に応えてみせます。」

 

 うーん?なんか皆やる気みたいだね。やっぱり提督が期待してくれているなら、その期待には応えたいもんね!!提督は私達を助けてくれて、食事や寝るとこを用意して艦娘として活躍出来る場所を作ってくれた。だから今度は衣笠さん達が活躍して恩返しをする番だよね!!

 

「衣笠さんも提督の期待には応えたい!!よぉ~し!!衣笠さんの夜戦、見せてあげる!!」

 

「よし!!決まりだね!!じゃあ今から奇襲を仕掛けるけど、山風ちゃんはまだドロップしたばかりだから、今回は後方で警戒しててね。」

 

「・・・うん、分かった。」

 

「じゃあ行くよ!!また指示はハンドサインで出すから、しっかりついてきてね!!」




 川内さん・・・まだ主人公との付き合いは一週間くらいだから、すれ違いもあるさ・・・
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