疑心暗鬼提督のブラック鎮守府再建   作:ライadgj1248

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 前回やらかして戦艦棲姫に挑むセンダイ=サンの運命や如何に!?


150話(対戦艦棲姫)

「金剛、戦況はどうだ?」

 

「No problem!!ハルサメーがいち早く敵艦隊を見付けてくれてマース。だからすぐに対処出来てるヨ。」

 

 ふむ、春雨に深海棲艦の通信を傍受させたかいがあったようだな。これならばこちらの挑発に乗って来た奴らを返り討ちに出来るな。

 

「ではそのまま迎撃を続けてくれ。」

 

「OK それとドロップ艦を一人保護したヨ。」

 

「ほう、それは運が良いな。ちなみに誰を保護したんだ?」

 

「アキツッキーだったヨ。」

 

 なに!?秋月だと!?あの防空駆逐艦の秋月だと!?運が良いなんてレベルじゃないぞ!?

 

「間違い無いのか?」

 

「もちろんネ。なんなら本人と話をしたら良いと思い「金剛さん!!次来ます!!」Sorry また後でネ。」

 

「ああ、分かった。」

 

 金剛達は今のところ順調のようだな。おそらく佐世保からの援軍も優勢に戦っているだろう。となればそろそろ川内達がどちらかの軍に合流しても良いのではないかと思うのだが・・・もしくはかなりの被害を受けていて、挟み撃ちを狙う余裕すら無いのか?戦場を東から迂回すれば叢雲達と合流出来るかも知れないが・・・

 

――――――――――――――――――

 

 川内さんを先頭にして暗い海を静かに進む。こんなに暗いのに川内さんは迷い無く私達を先導してくれる。さっきの川内さんの言葉で皆物凄くやる気になってる。可愛い妹の不知火の目もいつもより鋭くなってるかな?

 

『もうすぐ 攻撃』

 

 川内さんの合図で砲撃戦の用意をする。作戦は川内さんが探照灯を担当して、衣笠さんが敵の旗艦への攻撃、他の人達で取り巻きを潰す。その後魚雷の射程圏内まで近付いて雷撃戦というシンプルな作戦だ。

 

「っ!?気付かれた!!散開!!」

 

 こちらが仕掛ける前に気が付かれた!?川内さんの号令で慌てて散開して回避行動をする。敵の砲撃は至近弾でかなり危なかった。いきなり至近弾を撃ってくるなんてかなり強い相手だ!!

 

「怯むな!!接近して撃ちまくれ!!」

 

 砲撃に怯まずに川内さんが探照灯で敵艦隊を照らしてくれる。相手はかなり禍々しい巨人のような艤装の深海棲艦と軽巡1と駆逐2だ。敵の旗艦は見たことも無い相手だけど、ボロボロの状態で砲身がいくつか潰れている。これならきっとやれる!!

 

「逃げても無駄よ!!」

 

 私達の中では一番射程の長い衣笠さんの一斉射が敵艦隊を襲う。敵の旗艦を狙った砲撃は敵の駆逐艦に阻まれてしまったが、一撃で駆逐艦一隻を沈める事に成功した。

 

「五十鈴には丸見えよ!!」

 

 今度は五十鈴さんの砲撃が軽巡へと命中して損傷を与える。川内さんは敵の砲弾を回避しながら探照灯を使用してるので、砲撃する余裕は無さそうだ。今のうちに私達はとにかく距離を詰めないと!!

 

「ほら!!もう一発!!」

 

 さらに衣笠さんの追撃が今度こそ敵の旗艦へと命中した!!

 

「よし当たった!!って全然効いてない!?」

 

 確かに命中したはずだけど相手の装甲が硬いのか、ほとんどダメージが無いみたいだ・・・あの射程と重巡の砲撃をも弾く装甲・・・相手は戦艦みたいね・・・

 

「あぁ!!直撃!?」

 

「「衣笠さん!?」」

 

 衣笠さんがやられた!?当たり所が悪かったのか、一撃で吹き飛ばされてしまった。川内さんと五十鈴さんが同時に焦ったような声をあげる。

 

「クッ・・・衣笠さんの仇!!」

 

 五十鈴さんが敵の旗艦を狙うが、装甲に阻まれてたいした損傷を与えられない。五十鈴さんが衣笠さんをやられて冷静さを失ってる?五十鈴さんは取り巻きを狙う作戦だったのに・・・

 

「私と不知火で軽巡をやる!!朝潮は駆逐艦をやって!!」

 

「「はい!!」」

 

 ようやく私達の砲でも届く範囲に入ったので、最初の作戦通りに取り巻きを狙ってきっちりと沈めた。これで旗艦を守る奴はもう居ない。あとはなんとか雷撃を命中させるだけ!!

 

「うそぉ!?」

 

「五十鈴!?」

 

 五十鈴さんも被弾したみたいで川内さんが動揺してるみたいだけど、私と不知火と朝潮は脇目もふらずに全力で敵に近付く。川内さんが私達の意図を察してくれたのか、探照灯で照らしながらも砲撃を開始するが・・・

 

「わぁぁ!?」

 

 ついに川内さんも敵の砲撃に捕まってしまったけれど、敵はもう見えている。

 

「確実に当たる距離まで近付くわよ!!誰が沈んでも恨みっこ無しだからね!!」

 

「「はい!!」」

 

 ふふっ、不知火も朝潮も覚悟は出来てるみたいね。この状況で少しでも引いたら全滅するだけだって分かってるのね。長門鎮守府で仲間が次々と沈んでいくあの地獄を生き延びた私達だ!!覚悟は出来てる!!

 

「っ!?」

 

 朝潮が被弾しても私は止まらない。

 

「うっ!!」

 

 不知火も被弾したけど止まれない!!

 

「いっけぇぇええ!!」

 

 ギリギリまで近付いて魚雷を発射する。この距離なら絶対に避けられない!!そう思った瞬間私の意識は轟音とともに吹き飛ばされた。

 

――――――――――――――――――

 

「Hey 提督、お待たせしましたネ。追加の部隊も無事に倒して損傷軽微デース。」

 

「良くやってくれた。引き続き警戒せよ。」

 

「OK それと今日はとってもLucky ネ。またまたNew faceが登場したヨー!!」

 

 またドロップ艦か?今日は物凄くドロップ艦が多いな。連戦しているからか?

 

「ほう、それは運が良い。それで誰がドロップしたんだ?」

 

「ではアキツッキーとNew faceに代わるヨ。」

 

「秋月型防空駆逐艦一番艦秋月、ここに推参致しました。お任せ下さい。」

 

「北九州鎮守府の葛原だ。秋月は対空能力に特化していると聞いている。」

 

「はい。この秋月が健在な限り敵機動部隊にやらせはしません!!」

 

「それは頼もしいな。それでは今後の活躍に期待している。」

 

「はい。ありがとうございます。」

 

 横須賀の秋月もそうだったが、かなり真面目そうな雰囲気だ。それに珍しい防空駆逐艦が手に入った事はかなり大きな戦力強化だな。

 

「んんっ、提督さんお疲れ様です。練習巡洋艦鹿島、着任です。うふふ。」

 

「・・・・・・鹿島だと?」

 

「あ、はい。そうですが・・・お気に召しませんでしたか?」

 

「いや、すまない。少々驚いただけだ。むしろ練度の低いうちにとって練習巡洋艦は喉から手が出るほど欲しい存在だ。鹿島の着任を歓迎する。」

 

 だが鹿島も秋月と同様にかなり珍しい艦であったはずだ。それが同時に獲得出来るとは・・・いったい何が起こっているのだ?

 

「うふふ、そうでしたか。いきなり嫌われてしまったのかと思ってびっくりしてしまいました。それではこれから宜しくお願い致しますね。」

 

「ああ、こちらこそ宜しく頼む。」

 

 何はともあれ貴重な戦力が手に入った事は喜ばしい事だ。だがまだ川内達と連絡が取れていないから油断は出来ない。

 

「金剛、周囲に敵は居そうか?」

 

「Oh・・・目に見える範囲にはいませネ。私はセンダーイじゃないからよく分からないヨ。ハルサメーはどうですか?」

 

「ふぇ!?わ、私ですか!?えっと・・・近くには居ない・・・と思います。でもあっちからちょっと嫌な予感が・・・もしかしたら川内さん達に何かあったのかも・・・」

 

「OK 提督、聞いてましたカ?ハルサメーは北東方向から嫌な予感がすると言ってるネ。ハルサメーの予感は良く当たるみたいヨ。これなら第二のセンダーイになれそうネ。」

 

 春雨がそう言うのであれば、深海棲艦の通信を傍受して得た情報を、予感という形で伝えてくれているのだろう。それにしても川内という常識外れの前例があるからか、予感という根拠の無いものでも受け入れられているのは都合が良い。それにしても北東か・・・集積地棲姫の居た場所から東に向かった辺りか?東に迂回してこちらに帰って来ようとしたところで敵に捕捉されてしまったのか?

 

「金剛、進路を北東に警戒しながら進め。通信の状態にもきちんと気を付けろ。」

 

「OK それでは進軍開始デース!!」

 

 川内達に何かあったようだが・・・無事だと良いのだが・・・




 やっと・・・やっと一周年記念アンケートで投票して貰った娘達を登場させられた!!あとはプリンツ・オイゲンだけだ!!
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