疑心暗鬼提督のブラック鎮守府再建   作:ライadgj1248

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 お気に入り数が地道に増えていくのを、ニヤニヤしながら見ている作者です。ただ実はやりたかった話を書き終えてしまったので、これからどんな話を書こうかと迷走中だったりします。この小説は先の展開が作者にも読めないヤバイ小説です・・・


170話(夜戦忍者お説教)

 面倒な奴の相手も終えて執務室に戻ると、中では曙が黙々と書類仕事をしていた。

 

「どうだったの?」

 

「多少は有益な情報を吐いたが、まだまだ隠し事が多いようだな。」

 

「・・・まるで尋問したみたいな言い方ね。」

 

 尋問か・・・本気で情報を引き出すなら有効かもしれないが、とてもじゃないがリスクが高すぎる。犯罪者とかが相手なら使えるかもしれないがな。

 

「流石にそこまでは出来ないな。」

 

「・・・・・・そこまでは?」

 

「多少強引に迫って圧をかけたくらいだ。あとは向こうの質問にも答えてやったから、一応対等な取引だとは思うぞ?」

 

「そう。そのくらいなら問題無いわね。間宮さんから夕食の準備が出来たって連絡がきてるわよ。それと横須賀の艦隊もそろそろ帰還するそうよ。」

 

「分かった。では間宮には食堂を開けるように伝えてくれ。それと先に木曽達と通信がしたい。」

 

「分かったわ。・・・・・・はい。」

 

「木曽か?」

 

「ああ、どうした?」

 

「そちらの状況はどうだ?」

 

「そうだな・・・長門鎮守府の状況は良くないな。妖精さん達が大急ぎで施設の復旧をしている。明日の朝には鎮守府として最低限の設備が復旧するらしい。あと明日の朝に大本営から明石が派遣されるとも言ってたな。それと織田提督に頼まれて周辺海域の哨戒もしたが、はぐれすら見つからなかったぞ。」

 

 ふむ、とりあえず明日の朝には最低限動けるようにはなるのか。高速建造材も渡しているし、資材もそれなりの量を送っている。最低値で建造すればとりあえずの頭数くらいは確保出来るだろう。長門鎮守府には哨戒と資材回収に専念させて、敵艦隊を発見次第こちらから討伐部隊を送り込めば、一先ず鎮守府の維持は可能になるだろう。

 

「なるほど、了解した。燃料の残りはどうだ?」

 

「まだ半分以上は残っているぞ。」

 

「では最後にもう一度哨戒をしてから北九州鎮守府に帰還してくれ。」

 

「それは構わないが、俺達が帰還したら長門鎮守府が無防備になるぞ?」

 

「それは別の艦隊を送るから安心しろ。霞にもそう伝えておいてくれ。」

 

「分かった。では行ってくる。」

 

「任せた。」

 

 あとは長門鎮守府へ夜間の哨戒に行かせる艦隊を編成するのだが・・・まあ、あいつしか居ないよな・・・

 

―――――――――――――――――――――

 

 食事の時間になったので間宮さんから姉さんの食事を受け取って、姉さんが入れられている営倉へと向かう。今回の一件で姉さんは多大な功績を残したものの、提督の命令に反する行動をしてしまいましたので、営倉送りへとなってしまいました。あれでも姉さんは夜戦ではあまり無茶はしていなかったはずだ。そんな姉さんが率いる艦隊を轟沈寸前の戦艦棲姫がほぼ壊滅状態まで追い込んだという。本当に恐ろしい相手です・・・陽炎さん達の活躍で仕留める事が出来たものの、全員生還した事が奇跡のような状況でした・・・姉さんも少しは反省してくれると良いのですが・・・

 

「あ!?神通じゃん!!なになに!?そろそろ夜戦の時間!?夜戦の時間だよね!?」

 

「はぁ・・・・・・夜戦ではなく夕食の時間です。姉さんは謹慎中なのですよね?ちゃんと反省しているのですか?」

 

「も、もちろんしてるよ!?私だって今回は失敗しちゃったなぁとは思ってるって!!」

 

「それなのにもう夜戦の事しか考えてないのですか?」

 

「いやそのほら!?私に考えがあってね!?」

 

「どんなお考えですか?」

 

「確かに今回は提督の考えを読み間違えてしまったのが原因だと思うけど、原因はそれだけじゃないと私は思ったんだ。」

 

 どういう事でしょう?今回は姉さんの勘違いから始まって、周りの人達も同調してしまったのが原因のはずですけど・・・まさか旗艦を任されておきながら、他の人達にも原因があるなんて言いませんよね?

 

「それで?他の原因とはなんでしょうか?」

 

「それはずばり私達の実力不足だよ!!」

 

「実力不足ですか?」

 

「そう!!実力不足!!まさかあんなに弱ってる相手に止めを刺すだけで、あんなに被害を受けるとは思わなかったからね・・・夜戦なら誰にも負けないって思ってたけど、まだまだ修行不足だったよ・・・」

 

「それは分かりますが・・・姉さんが怒られている部分とはかなりズレてませんか?」

 

「そこはあれだよ。よく考えてみて?もし私達が戦艦棲姫に余裕で止めを刺せるくらい強かったらどうだったと思う?」

 

「そうですね・・・それなら艦隊に大きな被害を出す事なく仕留められたとは思います。」

 

「だよね!!だったら提督からの命令だった周辺海域の掃討から逸脱してなかったし、危険を感じたらすぐに撤退しろって命令も、危なげなく討伐するなら問題無かったんだよ。」

 

「えっと・・・・・・」

 

「つまり同じ失敗をしない為にはもっと強くなる必要がある!!だからもっともっと夜戦をするべきだと私は考えたんだ!!」

 

 姉さんは本当に夜戦バカですね・・・姉さんの無茶な行動を責められたはずなのに、どうして結論が夜戦をするになるのですか・・・

 

「はぁ・・・良いですか姉さん、そもそも「あっ!?提督の足音だ!!」

 

 姉さんにお説教をしようかと思ったら、どうやら提督が営倉へと来ているようですね。それにしても足音だけで誰か判別出来るなんて、姉さんの感覚は相変わらずですね。

 

「ん?神通も来ていたのか?」

 

「はい、姉さんに夕食を持って来たところです。姉さんになにかご用事でしょうか?」

 

「ああ、川内、反省したか?」

 

「もちろん!!」

 

「では今回の一件では何が悪かった?」

 

「それは

 

―――――――――――――――――――――

 

「はい・・・すみませんでした・・・今後は提督の指示をちゃんと守って無茶な行動をしないように、充分気をつけます・・・」

 

「分かれば良い。」

 

 流石は提督ですね。姉さんが先程私に言った事を自信満々に提督に語ったところ厳しい叱責を受けて、姉さんは営倉の中で正座して意気消沈しています。やはり姉さんに言い聞かせるならこのくらいはしなくてはいけませんね。

 

「ちゃんと反省をしたなら次の話だ。川内には食事を済ませたら長門鎮守府周辺の夜間哨戒に出てもらう。」

 

「え!?夜戦!?夜戦に行って良いの!?」

 

 ええ!?もう姉さんを夜戦に出すのですか!?

 

「あくまでも目的は長門鎮守府の防衛だ。現在の長門鎮守府はまともに機能していない。つまり駆逐艦一隻でも近付けば危険な状態だ。一応霞が着任しているが基地レーダーも機能していない状態で、駆逐艦一隻で防衛するなど無謀過ぎる。だから索敵能力に優れる川内に長門鎮守府周辺の警備を任せる。」

 

 うぅ・・・確かにその状況であれば姉さんの索敵能力が欲しい状況ですね・・・もし姉さんを出撃させないのであれば、複数の艦隊で警戒する必要があります。そうなると北九州鎮守府の防衛が手薄になりますし、資材の消費も増大します・・・仕方ないですね・・・

 

「もちろん任せてよ!!絶対に駆逐艦一隻すら通さないから!!」

 

「期待している。それと念を押しておくが、もし自分達で対処しきれないかもと思った場合は、すぐにこちらに連絡して増援の要請をしろ。絶対に抜かれたらいけない事も考慮した上で判断する事だ。分かったな?」

 

「は、はい!!大丈夫です!!」

 

「では艦隊の構成だが」

 

「提督、少し宜しいですか?」

 

「神通、どうした?」

 

「私も是非その作戦に参加させて下さい。前回の夜戦で私は失敗してしまいました。今度こそ冷静さを保って防衛任務を遂行する所存です。ですから名誉挽回の機会を与えていただけないでしょうか?」

 

「ふむ、先程も言ったが今回は長門鎮守府の防衛が最優先だ。名誉挽回の為に功績を焦ればそれは逆効果だと理解しているか?」

 

「はい!!任務の遂行こそが名誉挽回の手段だと心得ています!!無茶な攻勢に出るような真似は絶対にしません!!」

 

「ならば神通にも出て貰おう。あとは潜水艦対策として五十鈴、火力持ちとして高雄を出そう。それと島風と雪風で良いか?」

 

「う〜ん?やりすぎな気もするけど、万が一にも抜かれたらいけないからね。それで良いと思うよ。」

 

「ではこれでいこう。大淀に通信で伝えてくれ。そしてすぐに食事を済ませて準備をしろ。」

 

「「はい!!」」




 Ifの方で書きたい妄想が浮かばずに、ちょっとスランプ気味です・・・

 皆!!オラに妄想力を分けてくれ!!
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