疑心暗鬼提督のブラック鎮守府再建   作:ライadgj1248

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 うん、思っていたよりも更新が遅れてしまいました。これも全て新しいゲームをやり始めたせいです。つまり悪いのは作者ではなくて、面白いゲームを作った会社が全ての元凶なのです。

 ちょっと無理があるか?


172話(佐世保傘下の下調べ)

 鹿島達との夕食を終えて執務室に戻ると、既に大淀と曙が戻って来ていた。

 

「提督、川内さんから出撃の準備が整ったとの連絡がありました。」

 

「分かった、出撃させてくれ。大淀はそのまま川内達との通信を担当して、情報の共有と通信障害が発生しないか警戒してくれ。」

 

「はい!!お任せ下さい!!」

 

 ん?普段は真面目に仕事をしている大淀だが、少し雰囲気が明るい気がする。何か良い事でもあったのだろうか?まあ、仕事に問題がなければそれで良いか。

 

「ねぇ、私は何をしたら良いの?」

 

「そうだな、佐世保の傘下の奴らから演習のお誘いがあったな。リストはあるか?」

 

「ええ、これよ。」

 

 曙から貰ったリストには演習の申込みをしてきた鎮守府とそこの提督の名前が書かれていた。余程新人提督が熊井提督から功績を掻っ攫ったのが気に食わなかったのか、佐世保傘下のほぼ全ての鎮守府が演習の申込みをしている。

 

「ほう、かなり目をつけられているようだな。」

 

「そうね。提督が外出してる時にも何件か連絡があったけど、けっこうピリピリした感じだったわね。でもこっちを下に見ている雰囲気は感じたけど、あからさまに侮辱してきたりはしなかったわ。昨日の一件を非難する人も居なかったわ。」

 

「佐世保傘下の奴らは実力主義だからな。口喧嘩なんてみっともない事をするよりは、演習で叩きのめして実力差を思い知らせてやろうって事だろう。それに熊井提督が認めた物を傘下の奴らが非難するのはマズイから、侮辱的な発言は控える必要があったのだろうな。」

 

「そう考えるとまだまともな連中ね。それで?結局演習は受けるつもりなの?」

 

「条件次第だな。その条件の交渉も個別にやるのは面倒だから・・・今回佐世保鎮守府からは演習の申込みをされていないから、佐世保傘下のナンバー2となると鹿児島鎮守府の島津提督か?」

 

「そうね。こっちが各鎮守府の提督の性格と戦力のおおよそのデータよ。戦力のデータは大本営で共有されているものね。佐世保傘下の人達は真面目できちんと報告をしてるはずだから、このデータはそれなりに信用出来ると思うわ。提督の性格に関しては過去の実績からの予測と噂話程度のものだから、あまり確度の高い情報じゃないわ。」

 

 曙から渡された資料はそれなりの量がある。手始めに島津提督のデータを見てみると、簡単な提督自身の情報から始まり、鎮守府の戦力規模、得意とする戦術、過去の戦闘の略歴、最近の戦闘記録などが集められていた。

 

「・・・・・・ずいぶんと準備が良いな。これは曙が用意したのか?」

 

「大淀さんが主導した事よ。私は手伝っただけ。」

 

「大淀、そうなのか?」

 

「はい、演習の誘いを受けるかどうかは分かりませんでしたが、提督が判断される参考にはなるかと準備しておきました。」

 

「確かに凄く有用なデータだが、かなり大変だったのではないか?他にも仕事が多かったはずだが?」

 

「いえ、ほとんど大本営で管理しているデータを共有して貰っただけですから。それに一番時間がかかるはずだった昨晩の戦闘記録ですが、いつの間にか小森さんが作成して下さいましたから・・・」

 

「ほう、また小森が?」

 

「はい・・・私が戦闘記録の作成に手をつけようと思った時には、すでに完成したものが机の上に置かれていました。ちゃんと内容を旗艦を務めた人達に確認して貰いましたが、かなり精度の高いものでした。」

 

 昨晩の戦闘記録の作成はかなりの難題のはずだ。特に通信が途絶えてからの川内達の動きが把握出来ていないのが大きい。そして小森の性格上艦娘達の話を聞いて回る事もしてないはずだ。ならばいったいどのような手段で精度の高い戦闘記録を作ったのだろうか?

 

「大淀と旗艦を務めた者達が精度が高いと言うならばそれを信用しよう。あとで私も見せて貰う。」

 

「はい。それで想定よりも早く仕事が終わってしまいましたので、余った時間で少しでも提督のお役に立てる事をしようと思いましてので、データの収集をさせて頂きました。」

 

「なるほどな。よくやってくれた。これで交渉がスムーズに出来る。」

 

「お役に立てたのであれば何よりです。」

 

 そう言って大淀は嬉しそうに微笑むと、川内達との通信の仕事に戻った。資料の方にざっと目を通すが、やはり佐世保の傘下の鎮守府には練度の高い艦娘が在席している。うちの鎮守府では練度が高めの戦艦や空母ですら改に至っている者は居ない。例外は重雷装巡洋艦の二人と川内は改に至っている。それに対して佐世保傘下の鎮守府では改や改二に至っている者がいる。ただし傾向として各鎮守府に練度の高い艦娘が数人居るが、その他の艦娘の練度は低めだ。つまり練度の高い艦娘達がふるい落としに生き残った艦娘達なのだろう。中間層も何人かはいるので、今後はその艦娘達が育って第一線で通用するようになるのだろう。

 

「ふむ、これを見てどう思う?」

 

 曙に鹿児島鎮守府に在席する艦娘のデータを見せてみると、やはり難しい表情をしている。

 

「はっきり言ってうちとは練度の差が大きいわ。まともにやったら勝てないわね。特に主力の戦艦や空母の差が大きいわ。」

 

「逆に言えば一部の例外を除けば、巡洋艦と駆逐艦の練度は低めだ。付け入るならそこだろうな。」

 

「とは言ってもうちの巡洋艦や駆逐艦も練度が低いのよね・・・提督が着任してからは実戦続きだったけど、それ以前は実戦は少なかったしまともな戦い方をしてないから、実際の戦力を考えたらもっと厳しいわよ。」

 

「まあな・・・本来ならもっと基礎的な演習を積み重ねたいところだからな・・・」

 

「そう思うなら断ればいいじゃない?」

 

「それも一つの手だが・・・ここまで演習の申込みが多いと活用したくなるのでな。」

 

「なら負けるの覚悟で挑む?それはそれで経験にはなると思うわよ?」

 

「絶対に勝てる状況を作れると考える程自惚れてはいない。ただ出来る限り勝率を上げる努力をしなければ、対抗演習をする意味が無い。」

 

「それはそうね・・・」

 

 となると交渉でどれだけ有利な条件をもぎ取れるかにかかってくる。佐世保傘下の奴らは軍人気質の人間が多いから、上手くプライドを刺激する必要がある。かと言って下手に挑発をするのも良くない。北九州鎮守府が強くなるまでは、姫級などの強力な深海棲艦を発見した時には佐世保か横須賀の協力が必須だ。もちろん佐世保の方が距離的に近いので、そちらの協力が得られる方が良い。熊井提督の性格なら軍事面での事なら協力して貰えるだろうが、派手に敵対した場合はどうなるかわからない。

 

「なかなか厄介な状況だが、そろそろ動くとしよう。鹿児島鎮守府に通信を繋げてくれ。」

 

「分かったわ。・・・・・・はい。」

 

 曙から通信機を受け取ってから一呼吸置く。さて、やるか。




 コンカラー・ブレイドというネットゲームにはまった今日このごろ。そして一週間くらいでマイブームが去りそうです。
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