疑心暗鬼提督のブラック鎮守府再建   作:ライadgj1248

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 気が付けば前の更新から2週間・・・モチベーションの維持が課題ですね・・・


186話(哨戒遠征部隊出立)

「総員、提督に敬礼!!」

 

 曙の号令で出撃港に集まった遠征部隊と哨戒部隊の艦娘達が綺麗な敬礼をするので答礼する。このあたりの規律やらは横須賀の艦娘達にもそう劣るものではないのだがな。

 

「大淀から通達があったとは思うが、今日は昨日横須賀の艦隊が潰していった敵拠点付近の調査と資材回収を行う。哨戒部隊は旗艦鳳翔で摩耶・衣笠・白露・時雨・夕立だ。該当海域の索敵と敵艦隊を発見した場合にはその撃滅をしてもらう。横須賀艦隊が深海棲艦を一掃したばかりとはいえ、充分に警戒するように。」

 

「はい。お任せ下さい。」

 

「次に遠征部隊は龍田を旗艦とし、吹雪・睦月・如月・春雨・朝潮だ。基本的に戦闘は鳳翔の部隊に任せて、こちらの部隊は輸送に専念してくれ。敵拠点に資材が多く残されている場合は何度か往復して貰う事になる。それと長門鎮守府から合同で遠征部隊を送る手筈となっているので、揉め事は起こさないように上手くやってくれ。」

 

「分かったわ〜」

 

「では出撃してくれ。」

 

「「「「「はい!!」」」」」

 

 哨戒部隊と遠征部隊が敬礼をしてからすぐに出撃の準備にとりかかる。横須賀が潰した拠点は全部で3つだ。そのどれもが大規模な敵艦隊が居なかったとはいえ、残党やはぐれが居る可能性は充分にある。あとは昨夜の不審な動きをしていた深海棲艦の件だ。上位種の意思による行動なのか、それとも深海棲艦としての本能的な動きなのか・・・調べてみる価値はあるはずだ。

 

―――――――――――――――――――――

 

「実戦ですか・・・致し方ありませんね。」

 

「ん?鳳翔さん緊張してんのか?」

 

「そう・・・ですね。今回は主力部隊に選ばれてしまったので少しだけ・・・」

 

「なんだよ気にすんなって!!この摩耶様がついてるんだからさ!!敵空母が出たってアタシの対空砲火で蹴散らしてやるからさ!!」

 

「衣笠さんも居るからね!!哨戒のお仕事は私の水上機もお手伝いしますし、敵が出たら衣笠さんの火力にお任せってね♪」

 

「ふふっ、頼もしいお言葉ですね。では不束者ですがどうか私を支えて下さいね。」

 

「おう!!」

 

「はーい!!」

 

 

「ふっふっふっ♪」

 

「どうしたんだい姉さん?変な笑い方して・・・」

 

「変な笑い方とは失礼な!!時雨にはこの喜びが分からない?」

 

「えっと・・・何かな?」

 

「ここ最近私達白露型姉妹は凄く活躍の機会を与えられているのです!!」

 

「うん、まあそうだね。初日の夜戦からずっと前線に出る事が多いかな?」

 

「つまりこれは私達白露型姉妹が提督から信頼されている証なんだよ!!」

 

「そうかな?でもそうだったら嬉しいかな。」

 

「ぽぃ・・・・・・」

 

「・・・夕立はなんで落ち込んでるんだい?」

 

「今日は春雨だけ別の部隊っぽい・・・」

 

「夕立姉さん?私は別に気にしていませんが・・・」

 

「そういう日もあるさ。別に戦うだけが僕達の仕事じゃないからね。」

 

「春雨と勝負出来ないっぽい・・・」

 

「勝負ならお姉ちゃんが相手になってあげるから!!ほら、元気出しなよ!!」

 

「白露姉ちゃんじゃ相手にならないっぽい・・・」

 

「な、な、なんだとぉ!?今度こそいっちばんになってその発言を訂正させてやる!!」

 

「あはは・・・鳳翔さん達にあまり迷惑かけないようにね・・・」

 

 

「みんなぁ〜ちゃんとドラム缶は持ったかしら?」

 

「はい!!準備に抜かりはありません!!遠征任務もこの朝潮にお任せ下さい!!」

 

「朝潮ちゃんはとっても元気ねぇ♪・・・あらぁ?吹雪ちゃんと睦月ちゃん?もしかして少し寝不足かなぁ?」

 

「い、いえ!!だ、大丈夫です!!」

 

「ぜ、全然平気でしゅよ!!」

 

「・・・遠征任務とはいえ、無理はダメよ?昨日は寝付けなかったの?」

 

「少し考え事をしていただけですから!!心配無いですから!!ね?睦月ちゃん?」

 

「そそそ、そうだよね吹雪ちゃん!!」

 

「二人とも何かあったのかしら?」

 

「吹雪ちゃんも睦月ちゃんもちょっと思春期なだけだから大丈夫ですよ〜」

 

「「如月ちゃん!!」」

 

―――――――――――――――――――――

 

 出撃部隊を送り出したあとは演習に参加するもの達を集めた。事前に通達していたのですぐに集合した。見たところ表情の明るい者がほとんどだが、気になるのは山風と羽黒だろうか。山風は表情が暗いと言うよりは他の艦娘達を警戒している感じだろうか?同じドロップ艦の村雨とプリンツオイゲンは社交的だし、鹿島は長門と打ち合わせをしながら来たのを見ている。秋月は多少緊張しているようだがその表情は明るい。ドロップしたての山風の性格が歪む程の事件は起きていないと思うので、これは山風の特性なのだろうな。

 それよりも問題は羽黒だ。相変わらず暗い顔と言うか覇気が感じられないと言うか・・・士官学校時代に見た羽黒も引っ込み思案でおどおどしている印象だったが、ここまで暗くは無かったはずだ。とりあえず演習に参加させようとは思っていたが、先に面談で話を聞いて原因の把握に努めたほうが良いか?

 

「総員、提督に敬礼!!」

 

 今度は長門の号令で演習組が敬礼をする。

 

「では通達通りに演習を始めようと思う。まず一航戦と五航戦は昨日に引き続き加賀の采配で演習をしてくれ。横須賀のニ航戦からのアドバイスも意識して取り組むようにな。」

 

「ええ、お任せ下さい。」

 

 加賀の口数は少なく口調も平坦だが、目は静かに闘志を漲らせている気がする。そんな加賀に触発されてか瑞鶴も良い目をしている。瑞鶴についてはもうしばらく加賀に任せても良さそうだな。

 

「次に金剛姉妹は砲撃演習、ドロップ組は性能試験で第七駆逐隊はドロップ組と一緒に練習だ。こちらの指揮は鹿島に任せようと思うので、長門に相談しつつ進めてくれ。」

 

「はい、提督さんのご期待に応えられるように頑張りますね♪」

 

「ああ、練習巡洋艦としての能力を見てみたい。頑張ってくれ。」

 

 鹿島は嬉しそうに微笑んでいるが、その実力はどの程度のものなのだろうか?気になるところだ。

 

「では演習を始めてくれ。」

 

「「「「はい!!」」」」

 

 艦娘達が敬礼をして一斉に動き出す・・・ただ一人羽黒を除いて。

 

「あ、あの・・・司令官さん・・・私は・・・」

 

「羽黒にも演習に参加して貰うつもりだったが、先に面談をしておきたい。構わないか?」

 

「は、はい・・・大丈夫です。」

 

「では応接室で面談をしよう。曙は執務室で書類仕事を進めてくれ。」

 

「分かったわ。何かあったらすぐに知らせるわ。」

 

「ああ。」

 

 さて・・・羽黒はいったいどんなトラウマを抱えているのやら・・・たしか最初に艦隊への参加を確認した時に、もう一人になるのは嫌だと言っていたので、姉妹艦か僚艦が全滅したとかだろうか?気が重いな。




 最近ふと思うのは、なんでこんな重い話を書き始めたのだろうという事・・・自分が艦これssを書き始めるきっかけとなった作品は、もっとギャグよりでキャラ崩壊してる作品なのに・・・どうしてこうなった?
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