疑心暗鬼提督のブラック鎮守府再建   作:ライadgj1248

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 鳳翔さんがついに改二が実装されましたね。お艦と呼ばれた優しい鳳翔さんが、最前線で戦う姿を想像すると胸熱ですね。


206話(8日目夜戦開始)

 提督との通信を終えた姉さんが益田鎮守府の娘達も含めた全員を集めて提督からの指示を伝達しました。流石に最後の手段として益田鎮守府を強引に巻き込む話はしなかったですが・・・

 

「という訳で益田鎮守府の艦隊には後方の警戒といざと言う時の為の予備戦力として待機して貰うよ。それで良いかな?」

 

「狐塚提督からも北九州鎮守府の指示に従うように命令されてるからOKだよ♪那珂ちゃん達あんまり力になれなくてごめんね?」

 

「良いって良いって、なんか見た感じそっちのメンバーはかなり疲労してる娘いるじゃん?そんな状態で無理したら危ないよ。」

 

「あー、そうなんだよねぇ・・・」

 

「うゅ〜今日の狐塚提督は鬼だぴょん・・・」

 

「いや・・・ほんとにしんど・・・」

 

「・・・もうやだ、帰りたい。」

 

 那珂ちゃんが率いる益田鎮守府の艦隊ですが、姉さんの言う通り疲労の色が見られて、特に駆逐艦の卯月・望月・初雪はかなり疲労しているようです。こんな状態では予備戦力としても期待は出来ないでしょう。提督が益田鎮守府の艦隊を当てにせずに戦場から遠ざけるのも納得出来ます。

 

「こんな感じでちょっとねぇ・・・ほら皆!!辛い時こそ笑顔だよ!!那珂ちゃんみたいに笑顔で頑張ろ♪」

 

 そんな那珂ちゃんの声掛けにも力無く笑うのが精一杯のようですか・・・もし私が旗艦だったら叱咤して無理矢理にでも気力を振り絞らせるところですが・・・ここは無理をする場面では無いですね。

 

「まあまあ、うちの提督からも益田鎮守府の艦隊には極力戦わせないようにって言われてるしさ。私達に任せてゆっくりしててよ。今夜もあたしは絶好調だから心配しなくて平気だよ♪」

 

「川内ちゃんありがとう♪やっぱり夜の川内ちゃんはカッコイイね♪」

 

「川内さんが夜戦大好きで助かるぴょん・・・」

 

「ここは任せて後ろに行く!!なんてね・・・」

 

「はぁ・・・疲れ果てた私達の事を考えて後方待機させてくれるなんて、葛原提督はとっても優しい提督なんだね。狐塚提督にも見習って欲しい・・・」

 

 初雪さんの発言に姉さんの笑顔が引き攣る。他の北九州鎮守府の艦娘達も目線を反らしたりと急に挙動不審になった為に、益田鎮守府の娘達が不思議がってしまいました。確かに葛原提督は優秀な指揮官だと思いますが、優しいと言うイメージからはちょっと・・・

 

「あ、あはは・・・うちの葛原提督は良い提督だとは思うよ?」

 

「川内ちゃん?」

 

「いやいやなんでもないなんでもない!!それよりそろそろ作戦行動を開始しよう!!」

 

「あ、うん。じゃあ夜戦頑張ってね♪」

 

 那珂ちゃん達が離れて行ったのを確認して姉さんが大きなため息を吐く。姉さんがため息吐く姿なんて珍しいですが、那珂ちゃん達に隠し事をしなければいけなかったのが精神的な負荷となったのでしょう・・・

 

「あー、私の艦隊の娘達は私が通信してたのを近くで聞いてたから、予想はついてると思うけど・・・さっきの作戦には続きがあるんだ・・・」

 

「ふーん?それって益田鎮守府の艦隊の娘達には聞かせられない話ってわけ?」

 

「・・・・・・そうだね。あの娘達に聞かせたら不味い話。とりあえず小型艦を狙って敵の戦力を削る作戦なんだけど、もし仮に序盤で敵が全軍で反撃に出てきた場合なんだけど・・・そのまま敵を引き連れて益田鎮守府に向かえって命令なんだ・・・」

 

「はぁ?私達じゃ手に負えなかったら益田鎮守府に強引に押し付けるって事?益田鎮守府の弱腰な態度には五十鈴もイライラしてるけど、それはそれとして気分の良い話じゃないわね。」

 

「まぁまぁ、落ち着いてよ。これは最後の手段なんだから、使わない可能性の方が高いからさ。そのために金剛さん達を待機させる事で敵に戦力を誤認させて、全力の迎撃をさせないようにしてるんだからさ。」

 

「それは知ってるわ。ただ単に相手に相談もなく強引に巻き込もうって卑劣な発想が気に食わないのよ。金剛さんは同じ旗艦としてどう思ってるのよ?」

 

 イライラした様子の五十鈴さんが金剛さんに話を振ると、金剛さんは少しだけ俯いて考えてから顔を上げた。

 

「Ah・・・私達の提督は仕方のない人ネ・・・でも私達はそんな提督を信じてついていくって決めたヨ。だから提督から信頼して貰えるように頑張るだけデース。」

 

「はぁ・・・そう。まあここで提督に文句を言ってもどうせ軍属だから命令に従えって言われるだけね。なら作戦を完璧に成功させて、そんな卑怯な手段を使う必要はなかったって言ってやるわ。」

 

「それが良いね♪よぉし!!じゃあ待ちに待った夜戦の時間だよ!!しっかりついて来てね!!」

 

――――――――――――――――――――――――

 

「提督、川内さんからもうすぐ接敵するとの事です。敵の総数はおよそ30〜40くらいで、まずは哨戒中の小型艦に奇襲を仕掛けるそうです。」

 

「ああ、作戦通りに進めてくれ。」

 

 敵の戦力はこちらの倍くらいか・・・これくらいの規模の艦隊ならばおそらく輸送艦や空母も含まれているはずだ。いや、輸送艦は潰したばかりだから居ないかもしれないか・・・どちらにせよ空母の護衛の事も考えるならば、いきなり全軍で反撃することは無いはずだ。

 

「・・・・・・奇襲成功しました。敵水雷戦隊を一艦隊撃破、潜水艦を二隻撃破。こちらの損害軽微、敵艦隊が集まって来るので一度離脱します。」

 

「順調な滑り出しだな。」

 

「すごい順調ですね・・・視界が制限されるはずの夜戦で、ここまで正確に敵の動きが把握出来るだなんて凄いですよ。」

 

 流石に古鷹が川内の索敵能力について疑問を持ち始めたか。別に川内の索敵能力の件がバレたところで問題は無いのだが、わざわざ教える必要も無いか。

 

「川内は夜になると調子が良いようですからね。」

 

「あー、どこの川内さんも一緒ですよねぇ。私も夜戦は得意なんですけど、夜戦と言ったらまず川内さんの名前が出てきますよね。」

 

「どこの川内もそんなものですね。」

 

 流石は夜戦バカで有名な川内だ。夜戦だからで片付けられるのは便利だな。

 

「川内さんから報告です。敵艦隊が3艦隊ついて来ているようです。このまま金剛さん達が待機しているポイントまで誘き寄せるとの事です。」

 

「3艦隊か。金剛達と合流すれば数は対等で、こっちには戦艦が四人だ。有利に戦えるはずだからそのまま作戦を継続するように伝えろ。」

 

「了解しました。」

 

 作戦通りに進んではいるが油断は出来ない。川内が上手くやってくれれば良いのだが・・・

 

――――――――――――――――――――――――

 

 砲撃音が聞こえて少し経ちましたが、そろそろ川内さんがこちらに敵を誘き寄せて来る頃でしょうか?時折響く砲撃音が近付いてきたので、青葉もちょっと緊張しちゃいますね。

 

「金剛お姉様、砲撃音が近付いて来ました。もうすぐ川内さんからの合図があるかと思います。」

 

「OK 霧島!!敵は川内達が照らしてくれるヨ!!私達はそこに撃って撃って撃ちまくるデース!!」

 

「はい!!気合入れて!!撃ちます!!」

 

「榛名!!全力で参ります!!」

 

「うち漏らしは私と青葉さんで仕留めますので思いっきりやって下さいね。」

 

「いざとなったら青葉も探照灯をもってますので、索敵は青葉にお任せです!!」

 

 それにしても今日の金剛さん達はやる気に満ちているというか、なんだかとっても頼もしい感じです。これも提督と金剛さんが和解した影響でしょうか?やっぱり艦娘としては提督とは良い関係でいたいものですからね♪

 

「川内さんからの合図です。敵艦隊は三艦隊ですね。敵艦隊見えました!!距離、速度良し!!お姉様!!」

 

「OK!!全砲門!!Fire!!」

 

 川内さんの探照灯によって照らされた敵艦隊に、戦艦四人による全力砲撃が撃ち込まれる。川内さん達を全力で追いかけていたところを横から砲撃されたので、敵艦隊としてはたまったものじゃないでしょうねぇ。

 

「第二射用意!!Fire!!」

 

 最初の斉射で大打撃を受けた敵艦隊にもう一度戦艦からの斉射が撃ち込まれて、ほぼ壊滅状態へと陥る。これで残りは二艦隊・・・相手はどう動くでしょうか?

 

「金剛お姉様!!敵艦隊が二手に分かれて、こちらに一つ向かって来ます!!」

 

「OK!!アオバー探照灯を使うネ!!」

 

「了解です!!」

 

 川内さんがこちらに近付いて来る敵艦隊に探照灯を当てているとこころに青葉が探照灯を当てると、川内さんはこちらに任せるように探照灯をもうひとつの艦隊へと向けました。

 

「第三射!!Fire!!」

 

 金剛さん達の斉射がまた敵艦隊に撃ち込まれて大打撃を与えます。そしてそろそろ青葉と高雄さんの射程距離に入りますね。このまま押し切ってしまいましょう♪




 最近急に寒くなってきたので、実家のコタツやシチューが恋しくなってきました。それか居酒屋鳳翔で色々と世話を焼かれながらのんびり飲みたいです。
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