疑心暗鬼提督のブラック鎮守府再建   作:ライadgj1248

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 三越コラボが始まったようですね。鰹節削り器に続いて今度は米櫃ですか・・・艦これ運営と三越は何を考えているのでしょうか?でも売れてる現実を見ると成功なんですよねぇ。
 そしてこの米櫃は赤城さんのおやつ用だという風評被害?が広まっているようですね。流石は大食艦。


216話(会見道中)

 さて、北条と話をしたので会見まで余裕が無い。自分が居ない間の指示を出してすぐに出るか。

 

「大淀、海外艦の三人に正門に集まるように連絡してくれ。私もすぐに向う。」

 

「了解しました。連絡要員として誰か連れて行かないのですか?海外艦の三人を会見に出すのであれば、会見中に通信が出来る娘を準備したほうが良いかと。」

 

「・・・確かにそうだな。プリンツオイゲンに連絡要員を任せようかと思っていたが・・・」

 

 さて、誰を連れて行ったものか・・・護衛を考えると春雨なのだが、前回の会見に連れて行った時にストレスで暴走しかけている。いざと言う時の保険にはなるが、それ以上に悪雨の件がバレるリスクが高い。海外艦と上手くやれそうなのは・・・イギリス生まれの金剛くらいだがあいつは今営倉に入れたばかりだ。

 連絡要員としてだけ考えるならば、真面目で余計な事を喋らない奴が良いし、駆逐艦で充分事足りるだろう。真面目な駆逐艦で夜戦に参加してないとなると朝潮・吹雪・時雨・秋月・不知火あたりか?朝潮は真面目過ぎてなにかやらかしそうだから外すとして、時雨は留守中の春雨の精神面が心配なので残しておきたい。吹雪は面談の時にかなり緊張していたからプレッシャーに弱いのかもしれないから外そう。残るは秋月と不知火か・・・不知火の方が寡黙で冷静なイメージがあるし不知火にするか。

 

「どうされますか?」

 

「・・・・・・不知火に急いで準備をさせてくれ。」

 

「了解しました。すぐに手配します。」

 

「それと長門は今日も鹿島と一緒に演習の監督をしろ。人員は夜戦に参加した者以外で演習への参加を希望する者だけで良い。内容は長門と鹿島に任せるが、あまり鎮守府から離れないようにしてくれ。」

 

「ああ、この長門に任せておけ。」

 

「では行ってくる。」

 

 とりあえず鎮守府の事はこれでなんとかなるだろう。あとは会見で上手く立ち回れば良い。面倒な事になるだろうがな・・・

 

―――――――――――――――――――――

 

 のんびりと朝ご飯を食べる事が出来るこの時間、姉妹艦である不知火と一緒にこの鎮守府に拾われて良かったと思える一時だ。 長門鎮守府が壊滅して多くの仲間が犠牲になった事は悲しいけれど、生き残った者の使命として力尽きるその時まで戦い抜く覚悟だ。けれどそれはそれとしてせっかく生まれ変わったこの世界で、たくさんの楽しみを見つけたいと願うくらいのわがままは許されるはずだ。やっぱり人生は楽しまなくっちゃね♪

 

「ねぇ、不知火。」

 

「なんですか陽炎?」

 

「あんたってなにかやりたい事とかある?」

 

「やりたい事ですか・・・」

 

「そうそう、なんかない?」

 

「そうですね・・・航行演習など良いですね。戦艦棲姫との戦いで不知火と朝潮は戦艦棲姫の砲撃に阻まれてしまいました。あそこで敵の砲撃を回避出来ていれば、戦艦棲姫に止めを刺していたのは不知火だったかもしれません。」

 

 ここで真っ先に演習が出てくるかぁ・・・不知火は相変わらず真面目だなぁ・・・それにしても・・・

 

「もしかしてあたしにラスト取られて悔しかった?」

 

「そう・・・ですね。陽炎と比べてどうというよりも最後まで戦い抜けなかった己の未熟さが悔しいです。」

 

「なるほどねぇ・・・なら演習頑張らないとだね。」

 

「ええ、早く実力をつけて司令のお役に立てるようになりたいです。」

 

 ん?司令の役に立ちたい?長門鎮守府に居た頃の不知火は確かに真面目だったし自己鍛錬を怠らない娘だったけれど、司令に認められたいなんて言う娘じゃなかったと思う。まあ、あの原田提督からの扱いを考えれば好きになれないのも当たり前かもだけど・・・それと比べたらこの北九州鎮守府は物凄く居心地が良い。葛原提督を怖がる娘もいるし色々と噂を聞く事もあるけれど、少なくとも今まで接した感じでは真面目に提督をしている人だと思うし、私達へ色々と配慮してくれていると感じている。つまり・・・

 

「ねぇ不知火?」

 

「なんですか?」

 

「もしかして司令に惚れた?」

 

「ん?なにを言っているのですか?確かに上官として信頼出来そうな方だとは思いますし、戦果をあげてもっと認めて頂きたいという気持ちはありますが・・・」

 

「なんだぁ・・・この鎮守府に来てからすっごく待遇良いし、ご褒美に甘い物とか用意してくれるし、頑張ったら頭を撫でて褒めてくれる優しい司令だから、てっきりそういう話かなぁって思ったのになぁ・・・」

 

 この不知火の反応を見ると違ったっぽいなぁ。不知火はあんまり表情に出ないタイプで周囲から怖がられちゃうけれど、お姉ちゃんの私から見れば凄く素直に表情に出るわかり易い娘だ。その不知火が本当に不思議そうにしているから、提督に惚れちゃった訳じゃないかぁ。

 

「・・・・・・」

 

「不知火?どうしたの?」

 

「いえ、なんでもありません。」

 

 なんだろ?このちょっとニヤついてる不知火は?なーんか生意気な事を考えてるような気がする。

 

『不知火さん、不知火さん、提督から連絡要員として会見について来るようにとのご命令です。大至急最低限の艤装を装備して正門へと集合して下さい。』

 

『不知火了解しました。ただちに向かいます。』

 

「おっ、不知火お仕事みたいだね。」

 

「ええ、どうやら不知火の出番のようです。大至急との事なので食器の片付けを任せても良いですか?」

 

「うん、やっとくから急いで行ってきなさい。」

 

「お願いします。では行ってきます。」

 

 お礼を言った不知火が最後にちょっとだけ勝ち誇ったようなドヤ顔をした事に一瞬イラッときたけれど、これくらいで喧嘩するのも馬鹿らしいわね。まあ、やる気があるのは良いことよね。さぁて、不知火が居ない間に自主練でもして、今度一緒になった時に実力差を見せつけて悔しがらせてやろうかな♪

 

―――――――――――――――――――――

 

 正門に到着すると既に海外艦の三人と最低限の艤装を装着した不知火が待っていて、門の外には憲兵隊の車が3台止まっていた。とりあえずビスマルクとプリンツオイゲンは仲良さそうに話をしていて、アトランタは少し離れたところで佇んでいる。そして不知火はピシッと立っていたが、こちらに気が付いて敬礼をしてきた。

 

「待たせたな。」

 

「定刻通りね。まあ良いわ、行きましょう。」

 

 憲兵隊に誘導されてビスマルクを先頭に乗り込む。それに続いてプリンツオイゲン、自分、不知火、アトランタの順で車に乗った。中は向かい合って座るタイプの座席で、こちら側に自分と不知火が座り、対面にはプリンツオイゲン・ビスマルク・アトランタの順で座った。というかさっきから不知火がビスマルクとプリンツオイゲンを睨んでいるような気がするが気の所為か?元々目つきの悪い艦娘だし、勘違いの可能性もあるが・・・

 

「さて、会場に着く前にざっと今回の件を説明しよう。特にビスマルクとアトランタは着任したばかりでほとんど状況がわからないだろうからな。」

 

「Nein 陸奥から少し聞いてるわ。日本では私達みたいな海外艦はすっごく珍しいそうね。だからたくさんの人が私達に興味を持っている。違うかしら?」

 

「ああ、その認識で間違いない。もっと言えば海外艦を保有する事は、その鎮守府の優秀さを示すステータスの一つとして考える風潮があってだな・・・そのせいで海外艦の移籍を望む提督や、海外艦をドロップさせる方法が知りたいという提督が多い。だが私としてはお前達を移籍させるつもりは無いし、海外艦をドロップさせる方法なんて本当に知らない。」

 

「ふーん、まあ、このビスマルクを手放したく無い気持ちはわかるわ。それで?」

 

「今回の会見はお前達を一般人に認知させて、私には海外艦を移籍させる意志が無いと断言するのが目的だ。そうして世間の目に晒す事で、大本営や他の提督達が強引な手を使い難くするのが目的だ。」

 

「ふーん?よくわからないけれどとりあえず私は大勢の人の前でこのビスマルクの勇姿を見せつけてあげれば良いのよね?」

 

「・・・・・・ああ、それで良い。」

 

「Hurra!!流石はビスマルク姉さま!!すっごくカッコいいです!!」

 

「Danke まあこれくらいは当然だけどね♪」

 

 なんと言うかプリンツオイゲンは本当にビスマルクの事を尊敬しているのだな。とはいえこれはどうしたものだろうか・・・ビスマルクのプライドの高さはなんとなく気が付いていたが、これは揉め事の種になりそうだ。とは言え会見で余計な事は喋るなと命令すれば、ビスマルクとビスマルクを慕っているプリンツオイゲンから反感を買いそうだ。むしろこちらを追及しようとする記者にぶつけてわざと問題を起こしてみるのもありか?ただの記者を相手にビスマルクが一喝すれば、その後がやりやすくなるかもしれない。このへんは臨機応変に対応するか。

 

「とりあえずはこれだけ知ってくれていれば充分だ。アトランタはなにか気になる事はあるか?」

 

「Ah・・・あたしはおかたいのが苦手なんだけど大丈夫かな?Brooklyn生まれだしさ。」

 

「別にそこまで緊張することではないだろう。艦娘が個性的なのは周知の事実だし、やる事は私が紹介したらあとは昨日作った台本通りに挨拶するだけだ。あとは私がやる。」

 

「そっか。それくらいなら大丈夫かな。」

 

「それと不知火は連絡要員として控えていてくれ。会見では特に喋る必要も無いし、記者共が余計な質問をしてきても答える必要はない。」

 

「ええ、了解しました。」

 

「それとさっきからずっとビスマルクを見ているようだが、なにか気になる事でもあったか?」

 

「い、いえ、大丈夫です。」

 

 ふむ・・・なにかあるようだがこの場で言うつもりはなさそうか。ならばわざわざ問い詰める必要もないか。

 

「ふふっ、まあこのビスマルクの存在に目を奪われるのも無理はないわ♪私は気にしないからAdmiralも気にする必要ないわ。」

 

「Hurra!!流石はビスマルク姉さま!!懐の深さを感じます!!」

 

 プリンツオイゲンに褒められてさらに気分を良くした様子のビスマルクに対して、隣の不知火の視線に少しだけ不満の色が混ざった気がする。不知火は表情の変化がほとんどないから断言は出来ないが・・・この会見が終わったら話でも聞いてやるか・・・ちなみにアトランタはビスマルクの言動に少しうんざりしているような雰囲気だ。こちらは表情に出ているのでわかりやすい。とりあえずは仕事の話を優先させるか。

 

「とりあえずもう一度自分達が書いた台本を読んでおいてくれ。自分達の生い立ちの事だから忘れる事はないと思うが念の為な。」

 

 さて・・・会見がどう転ぶことやら・・・どうせ想定していないトラブルだって起きるだろうしな・・・




 ぬいぬいの表情検定一級の陽炎と三級の提督では、その理解度に大きな差がある!!
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