応接室に戻ったあと、大淀に平川市長を送り出させた。情報収集もしっかり出来たし、上手く騙して売られた艦娘の返却も要求出来たので、まずまずの戦果だと思う。
「なあ明石、録音の方は上手く出来てるか?」
「部屋の中での話ならばっちりですが、いきなり散歩なんて始められても対応出来ませんよ。」
「そっちはボイスレコーダーがあるから問題ない。せっかく北上が見つけてくれたのだから、有効に使わないとな。お陰様であの豚は警戒心を解いてベラベラと喋ってくれたよ。」
「ぶっ!!急に変なこと言わないで下さいよ~思わず笑っちゃうじゃないですか。」
「ハハハ、私も上手くいって上機嫌なのだ、気にすることもないだろう?」
二人して朗らかに笑っていたが、明石が急に真面目な顔になって、次第に焦り始めた。
「急にどうしたんだ?」
「て、提督!大淀さんから緊急通信です!哨戒に出ていた龍田さん達が敵艦隊を発見。即時離脱許可を求めています。」
「分かった、離脱を許可する。長門と大淀を会議室に呼べ。」
「はい!」
人間の次は深海棲艦か・・・厄介な奴らめ。
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「大淀、報告を頼む。」
「はっ!龍田率いる哨戒部隊が敵艦隊を捕捉しました。構成は空母ヲ級1、戦艦ル級1、重巡リ級2、駆逐イ級2からなる主力艦隊と護衛に軽巡ホ級2、駆逐イ級4からなる水雷戦隊です。」
それなりに大きな戦力だな、はっきり言って今の鎮守府には、まだ戦闘に出せる状態では無い者も居る。一度も実戦経験の無い鈴谷と熊野には荷が重いし、金剛姉妹も榛名を除いて使うリスクが大き過ぎる。空母については全く話をしていないので未知数だ。だが相手に空母が居る以上、空母無しは流石にキツイか・・・
「長門、空母で戦闘を任せて大丈夫だと思える者はいるか?」
「そうだな、赤城と加賀の一航戦の二人なら問題ない。五航戦の翔鶴と瑞鶴は、戦場に出すには危うい精神状態だな。」
「分かった、一航戦の二人に出て貰おう。」
ル級を抑える為にも戦艦が一人欲しいか。長門には作戦指揮の補助をして貰うから除外して、残りは榛名か陸奥、空母二人を採用するから航空戦は有利を取れるから榛名で大丈夫だな。あとは重巡相手の火力持ち・・・さっそく北上と大井を使うか。空の心配が無いなら、長距離からの先制雷撃が猛威を振るうだろう。あとは護衛に駆逐艦だな。水雷戦隊の相手はこちらも水雷戦隊で対応しよう。
「では主力艦隊は赤城を旗艦として、加賀・榛名・北上・大井・雪風に任せる。第二艦隊は天龍を旗艦として白露型姉妹4人を出す。もう一人駆逐艦が欲しいが誰かおすすめはいるか?」
「それならば島風だろう。あの娘はとても頼りになる。」
「島風か・・・性能面では問題ないが、彼女は私に会った時にかなり怯えていたようだ。精神面は大丈夫なのか?」
「ああ、それは彼女が人見知りをする性格なだけだ。慣れたら明るく元気な良い娘だぞ。」
前任者に酷い目に合わされたかと思っていたが、ただの人見知りか・・・
「分かった、最後の一人は島風に任せる。では早急に出撃準備をさせろ。」
「はっ!承知した!」
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出撃港に続々と艦娘達が集まり、急いで出撃の準備に取り掛かる。
「今回は赤城さんが旗艦を勤めるのね、一航戦の誇りを新しい提督に見せつけましょう。」
「ええ、美味しいご飯を食べたので元気一杯です。戦いに勝って皆でまた美味しいご飯を食べましょう。」
「赤城さん・・・そうですね、皆でここに帰って来ましょう。」
「いや~活躍したいって言ったけど、こんなに早く出番が来るとはね。頑張ろうね大井っち」
「はい!北上さんと一緒なら負けません!」
「よぉ~し!スーパー北上様の凄さを見せてあげようかな!」
「榛名さん!護衛は雪風に任せて下さい!」
「いえ、その・・・無理をしてはダメです。今の提督は駆逐艦を盾にするような方では無いのですから。」
「大丈夫です!雪風は沈みません!!」
「そうですか。ふふっ、では頼りにしていますね。」
「はい!任せて下さい!!」
「よぉ~しお前ら、戦艦や空母の盾じゃなくて、やっと水雷戦隊として戦えるんだ。気合い入れていけよ!!」
「ふふーん!夕立がまた一番になるっぽい!」
「ああ!!今度こそ一番はお姉ちゃんなんだからね!」
「まあまあ姉さん落ち着いて。提督にも言われただろう?功績を焦って無理な戦い方をするなってさ。まずは皆が無事に帰ってくることが一番大事だよ。」
「うう~それは分かってるわよ。」
「おいおい、この天龍様が居るってのに一番を取れると思ってんのか?ずいぶんと気合い入ってるじゃねぇか?」
「天龍さんにも島風ちゃんにも絶対に負けないっぽい!」
「おうっ!?」
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出撃港へと向かうと、準備を整えた艦娘達が整列していく。整列し敬礼する艦隊に返礼をして、声をかけていく。
「まず第一艦隊旗艦赤城、今回の戦いは航空部隊と重雷装巡洋艦の先制雷撃で、どれだけ敵を削れるかにかかっている。頼んだぞ。」
「はい、お任せ下さい!」
「次に第二艦隊旗艦天龍、お前達は空母の盾として呼んだ訳ではない。戦力として呼んだのだ、そこを間違えるなよ。」
「おう、俺に任せておきな!」
「ふっ、深海棲艦が私の着任祝いをしてくれているのだ。盛大に歓迎してやれ!出撃だ!!」
「「「「はい!!」」」」
これで出来ることはやったのだ。あとはこいつらを信じてやるしかないな。
ということで、深海棲艦の襲来です。実は作者は艦これをPSVのやつしかやったことの無いにわか提督なので、戦闘描写が多少おかしくなるかも知れません。そこは暖かい目でスルーして欲しいです。
もうすぐ一周年と言う事で久しぶりにアンケートをしたいと思います。この作品のキャラでの人気投票的なやつです。是非ご参加下さい。
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主人公葛原提督率いる問題児四天王
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大淀
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長門・陸奥
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第七駆逐隊
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川内・神通
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明石・夕張・間宮・鳳翔
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第六駆逐隊
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北上&大井
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青葉&衣笠
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金剛姉妹
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伊19・伊168
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赤城&加賀
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翔鶴&瑞鶴
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白露型姉妹
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島風&雪風
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天龍&龍田
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龍驤・五十鈴・球磨・摩耶・高雄
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朝潮・木曾・陽炎・不知火
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叢雲ちゃん率いる横須賀艦隊
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俺の嫁が出てねぇぞ!!早よ出せや!!