疑心暗鬼提督のブラック鎮守府再建   作:ライadgj1248

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 どうも、お気に入りが2千人突破してご機嫌なライです。どんどん増えていくお気に入りとUAを見るのか病み付きになってしまいます。妄想力が続く限り、頑張っていきたいと思います。


33話

 探照灯を装備した青葉と合流し営倉へと向かう。最初はご機嫌だった青葉だが、営倉に近づくとやはり嫌なことを思い出してしまったのか、少し顔色が悪くなる。

 

「大丈夫か?きついならカメラを預かって私が一人で行って来るが?」

 

「い、いえ、大丈夫・・・です。やはりここには嫌な思い出がありますが、こういう調査は青葉の得意分野なんです。皆のためにも頑張らないといけませんから。」

 

 相変わらず顔色は良くないが、その真剣な目から覚悟を感じる。そこまで言うなら仕方ないのだが・・・

 

「一応釘を刺しておくが、今日調べた結果は口外禁止だからな?」

 

 その瞬間青葉の体がビクッ!と激しい動揺を見せる。マジか・・・ちゃんと言っておいて良かった。

 

「えっとですね・・・大淀さんに連絡する際にですね・・・皆さん青葉のことを心配していたので、汚職の調査に同行するだけなので大丈夫ですと、全員に聞こえるように伝えてしまいましたので・・・」

 

「はぁ・・・そこまでの情報なら問題無いが、あまり軽率な行動はやめて欲しい。」

 

「はい、申し訳ございません。」

 

 青葉がしゅんとしてしまったが、今回は無闇に情報を流すような話ではないだろう。

 

「うう~秘密の扉に秘密の地下通路なんて特ダネを前にお預けですか・・・せっかく艦娘新聞の特大スクープになると思ったのに・・・」

 

「・・・調査の前に情報管理について話をする必要があるようだな。」

 

「ひぃぃぃい!!」

 

―――――――――――――――

 

「ふぅ、こんなところか。では調査を始めるとしよう。」

 

「うぅ・・・お供致します。」

 

 情報を漏らさないようにしっかりと釘を刺してから調査を始める。最初に営倉内の写真を何枚か撮って、隠し扉も開いた状態で撮影する。隠し扉を開けた瞬間に青葉は興奮していだが、中に入るとやはり気が滅入るようで、一気にテンションが下がる。

 

「うぅ・・・悪趣味な道具ばかりですね・・・青葉が見たこと無いのも多いです・・・」

 

「本当に悪趣味な奴等だな・・・」

 

「こんなのを記事にしても、皆のトラウマを抉るようなものですね・・・ええ!もちろん記事になんてしませんよ!?」

 

 パシャパシャと撮影しながら愚痴る青葉に、目線で釘を刺しておくと青葉が慌て始める。調査の相方は本当に青葉で大丈夫だったのだろうか?

 

「この悪趣味な拷問道具も問題だが、もっと問題なのはこの奥だ。」

 

「うぅ・・・まだあるのですかぁ・・・」

 

 一通り撮影した青葉を連れて奥に進むと、青葉が目を見開いて驚愕する。

 

「ええ!?これ艤装じゃないですか!?なんでこんなところに!?」

 

「それは分からん、だから調査をしているのだ。」

 

「そ、そうですね!これは大発見ですよ~って、ああ!!」

 

 相変わらず一々リアクションの大きい奴だが、何かを発見したようだ。

 

「これ!これ衣笠の艤装です!!私の妹の衣笠の艤装です!!」

 

「分かるのか?」

 

「青葉は艤装にそこまで詳しい訳じゃないですが、妹の艤装だけは間違えたりしません。どうしてこんなところに?遠征に行って沈んだはずなのに・・・」

 

「艦娘本人が轟沈した時に艤装だけ残るなんてことはあり得るのか?」

 

「えっと・・・青葉が知る限りあり得ないです。艤装は艦娘の一部みたいなものですし、そもそも艤装を着けないと海には出られないはずです。」

 

 それもそうか。いくら艦娘が人間離れしているとは言え、艤装無しで出撃は無理だろう。

 

「艤装と艦娘ってなんとなく繋がってると言いますか・・・えっと、砲身とか魚雷とかの装備は付け替えが可能なのですが、核となる艤装は本人にしか扱えないんです。だから青葉が妹の衣笠の艤装で出撃するなんてことはできないんです。なので艤装が無事なら、衣笠もどこかで生きているんじゃないかと考えてしまう訳で・・・」

 

 青葉は混乱しながらもなんとか説明しようとしてくれる。妹の衣笠が生きているかも知れないと希望を抱きながらも、この状況では断言出来るほどの自信は無いのだろう。

 

「ちなみにその衣笠が遠征で沈んだのはいつ頃の話なんだ?」

 

「2ヶ月ぐらい前の話です。高雄と衣笠の二人だけで遠征に行って、二人とも轟沈したとだけ聞きました。」

 

「重巡洋艦二人だけで遠征か・・・胡散臭い話だな。」

 

「そうなのですが、司令官の命令には逆らえませんし、何かお考えがあってのことだと思っていました。それに前の司令官に意見でもしようものなら拷問が待ってましたし・・・」

 

「まあ、これ以上ここで話していても解決はしないか・・・追って調査は進めよう。」

 

 そう言って奥の通路へと進むが、青葉がついてくる気配が無い。気になって振り返ると、青葉が覚悟を決めた目をしている。

 

「し、司令官、無理を承知でお願いします。この艤装の件を他の艦娘達にも伝えて頂けませんか?もしかしたら姉妹が生きてる可能性があるんです。その情報だけでも希望が持てるかも知れません。」

 

「悪いがそれはダメだ。この件に関してはまだ何も分かっていない、艦娘達にただ動揺を与えるだけだ。それにもし姉妹が生きてるかも知れないと思ったら、どうにか探しだそうとするのではないか?」

 

「それはもちろんです。姉妹が生きてるならなんとしてでも!」

 

「それが問題だ。姉妹の存在が確認され、私の指揮で取り戻すのなら問題無い。しかし各自がバラバラに動いたり、想定外の動きをされる訳にはいかない。この件を仕組んでる奴等に探っていることを知られて、何か対策をされる可能性もある。最悪の場合は証拠隠滅の為に解体される可能性もある。だからこの件は情報を漏らすことは禁じる。それに青葉一人でこの件を調査することもダメだ。分かったな?」

 

「うぅ・・・わかり・・・ました・・・」

 

 感情的には納得出来ていないようだが、理解はして貰えたようだ。今回は相手がはっきりと分からない以上、簡単には動けないな。そう考えていると、俯いていた青葉が急に顔を上げた。

 

「あ、司令官大淀さんから通信です。大本営からお電話だそうなので、至急会議室に戻って欲しいとのことです。どうされますか?」

 

 ッチ、こんな時に連絡をしてくるとは・・・相変わらず面倒な奴等め・・・

 

「分かった、なら隠し通路の調査は後日とする。青葉はもう休んで良いぞ。」

 

「分かりました、また調査する時は是非お呼び下さい。」

 

「ああ、頼りにしているぞ。」

 

「恐縮です!」




 ということで今回も地道な調査回です。今回は青葉が居たので、前回よりは地味さがなかった気もする。

もうすぐ一周年と言う事で久しぶりにアンケートをしたいと思います。この作品のキャラでの人気投票的なやつです。是非ご参加下さい。

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