疑心暗鬼提督のブラック鎮守府再建   作:ライadgj1248

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 予告通りのほのぼの回です。ドロドロ展開が続くとだんだん辛くなってくるので、たまには息抜きをしなくては・・・緩急は大事。
 それとアンケートのご協力ありがとうございます。圧倒的一位の五航戦と2位の鳳翔さんの話を妄想中です。艦娘が人間に攻撃出来ない世界観なので、瑞鶴が爆撃出来ないのが残念です・・・


38話(3日目)

 白露型姉妹との話が終わった後は、すぐに応接室のソファーで眠りについた。幸いな事に「夜戦の時間だよ!!」と騒ぐ者はおらず、静かに眠る事が出来た。寝起きで少しぼーっとした頭で今日の予定について考える。とりあえず地下通路の調査と面談は進めておきたいのと、演習も開始したいところだ。昨日の戦闘では重巡洋艦が使えず、選択肢が狭められたので、早いうちに実戦へ参加させられるレベルにしておきたい。後は執務室の修復と前任者の私室の改装工事もしておきたい。昨夜提督殺害の犯人は判明したので、早めに証拠隠滅・・・ではなくて執務室の機能を取り戻す必要がある。それと荷物を全て運び出した私室だが、あまりにも広すぎるので、分割して来客用の部屋を作ろうかと検討している。士官学校時代に聞いた話だが、提督候補生を各鎮守府に行かせて実地訓練をさせる話があったはずだ。艦娘寮にも空き部屋はあるし、そもそもこんな問題だらけの場所に人が来るのか疑問ではあるが・・・自分同様に上の連中から嫌われている奴に心当たりがあるので、一応準備だけはしておきたい。部屋の改装なら妖精さんに頼むべきなのだが・・・考えてみるとこの鎮守府に来てから妖精さんを見ていないな・・・艦娘達が出撃しているので、必ず存在しているはずなのだが・・・これも調べる必要がありそうだ。

 

コンコンコン

 

「提督、おはようございます。もうすぐ朝食の準備が整います。」

 

「分かった、準備を終えたら行くので、先に食堂へ行ってくれ。」

 

「はい、お待ちしております。」

 

 あまり大淀を待たせても悪いから、さっさと準備を終わらせるか。

 

――――――――――――――――――

 

 食堂に向かう途中で何人か艦娘達を見かけた、きちんと敬礼をしてくるので返礼をしていく。初日のような固さが抜けた者が多く、少しずつ新しい環境に慣れてきたようだ。軍としてのけじめは必要だが、過度な緊張は精神的に悪影響だ。戦場で悪影響が出そうなものは、極力排除しておきたいものだ。

 

「あ、提督じゃん。おはようございます。」

 

「あら、提督、ごきげんよう。」

 

 声をかけてきたのは鈴谷と熊野だった。鈴谷はなんだか気まずい雰囲気で、熊野は普通な感じだな。

 

「ああ、おはよう。」

 

「あー、そのー、昨日は変な誤解してごめんなさい。」

 

 突然鈴谷が頭を下げてきたが、昨日は色々と大変だったので、どの事かいまいち思い出せない。たしか鈴谷とは青葉を呼び出して貰った時に話をしたが・・・

 

「よくわからんが、何を誤解していたのだ?」

 

 そう尋ねると鈴谷は顔を赤くして挙動不審になってしまった。

 

「そ、それは・・・その・・・・・・」

 

 なんだか最後の方はゴニョゴニョ言っていて聞き取れなかったが、まあそこまで気にする事でもないだろう。熊野が若干引いた目で鈴谷を見ているが、とりあえず放っておこう。

 

「まあいい気にするな。そんな事より今日から二人には演習に出て貰う。実戦で戦えるように鍛えるつもりだから、覚悟しておけよ?」

 

「あ、うん、鈴谷頑張るから。」

 

「ふふん、私のえれがんとなところを見せつけてやりますわ!!」

 

 鈴谷はともかく熊野は気合い十分といったところか。まあ、どちらにせよ戦力になるまで鍛え上げるだけなのだが、やはり気合いがあるほうが上達も早いだろう。そんな事を考えながら食堂に入ると、艦娘達の多くは食事を始めていた。慌てて口の中の物を飲み込んで敬礼しようとしてくるのを手で制して間宮のもとへ向かう。

 

「提督、おはようございます。昨夜は良く眠れましたか?」

 

「おはよう、昨日は夜戦もなかったし気持ち良く眠れたよ。」

 

「それは良かったです。今日の朝食は和食ですよ。」

 

 そう言って差し出されたのはご飯に味噌汁と漬物、そしてメインはなんと焼き魚だった。深海棲艦発生により漁業は大打撃を受けている。一時期は魚は川魚しか流通していなくて、物凄い高級品になっていた。鎮守府近辺では近海で漁をする船も出始めて少しずつ市場に出回っているが、まだまだ高級品と考えて良い。

 

「間宮、この魚はどうやって仕入れたんだ?」

 

「早朝に配送の真柴さんから届けて頂いたものです。漁業関係者の方から是非鎮守府の方々に食べて欲しいと相談されたそうで、格安で仕入れる事が出来ました。」

 

 一瞬賄賂の事が頭に浮かんだが、一応正規のルートで仕入れているので問題はないか。漁業関係者だって商売をしているのだから、商品の売り込みくらい珍しいものでもないだろう。

 

「それにこの地域はかなり安全性の高い瀬戸内海に繋がっていますので、漁業の復興も他の地域より早いのですよ。だからそこまで高級品でもないんですよ。」

 

 なるほど、言われてみれば瀬戸内海は呉鎮守府の傘下でしっかり守られていて、日本海側に繋がる関門海峡はこの北九州鎮守府が押さえている。確かにかなり安全性の確保が出来ているだろう。

 

「そう言うことならば久しぶりの魚を堪能させて貰おう。」

 

 美味い朝食は1日の活力を与えてくれる。今日待っている激務に立ち向かう勇気を貰った。




 読み返してみるとそこまでほのぼの回ではなかった?まあ、悪いことが起きてないからきっとほのぼの回。

もうすぐ一周年と言う事で久しぶりにアンケートをしたいと思います。この作品のキャラでの人気投票的なやつです。是非ご参加下さい。

  • 主人公葛原提督率いる問題児四天王
  • 大淀
  • 長門・陸奥
  • 第七駆逐隊
  • 川内・神通
  • 明石・夕張・間宮・鳳翔
  • 第六駆逐隊
  • 北上&大井
  • 青葉&衣笠
  • 金剛姉妹
  • 伊19・伊168
  • 赤城&加賀
  • 翔鶴&瑞鶴
  • 白露型姉妹
  • 島風&雪風
  • 天龍&龍田
  • 龍驤・五十鈴・球磨・摩耶・高雄
  • 朝潮・木曾・陽炎・不知火
  • 叢雲ちゃん率いる横須賀艦隊
  • 俺の嫁が出てねぇぞ!!早よ出せや!!
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