疑心暗鬼提督のブラック鎮守府再建   作:ライadgj1248

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 微熱と喉の痛みと鼻づまりに悩まされる今日この頃・・・コロナではない!ただの風邪だ!!


63話(4日目昼食&戦闘準備)

 作戦会議後に間宮から昼食の準備が整ったと連絡が入ったので、出撃前に昼食を済ませる事にした。帰還組の入渠も終ったので一緒に食事が出来る状況なのだが、ゆっくりと交流させる余裕は無さそうだ。食堂に着くとそこには大量のおにぎりが並んでいて、奥の方で間宮がどんどん追加のおにぎりを握っていて、吹雪・睦月・如月の3人が漬物とお味噌汁の準備や、出来上がったおにぎりを並べたり等の手伝いをしていた。なるほど、時間が無いから手早く食べる物を準備した訳か。これは助かるな。吹雪から漬物とお味噌汁と空の皿が乗ったお盆を受け取り、おにぎりを自分で確保してから席に座る。この方式ならば間宮の前に列が出来る事もなく、後から入って来た艦娘達も次々と食事を始めていく。大淀があらかじめ連絡していたのか、急いで食事を済ませてそのまま食堂に残ってくれている。帰還組の中にはゆっくりと食事を味わっている者もいるが、そこは出撃には関係無いので構わないだろう。しばらくして艦娘達の食事も落ち着いたようなので、一旦机を左右に移動させて簡易的な広場を作り艦娘達が整列する。大淀が用意した小さなお立ち台に上り、集会の準備が整った。

 

「総員、提督に敬礼!!」

 

「大淀から伝えられたとは思うが、鳳翔が率いる偵察部隊から連絡があり、資材溜まりに深海棲艦達が集まっている。よって我々は速やかにこれを撃破するべく部隊を派遣する事にした。悪いが帰還組とゆっくり話をするのは、この仕事が終わってからにしてくれ。敵の構成だが、空母ヲ級2・軽空母ヌ級1・重巡リ級1・駆逐イ級2からなる航空部隊。戦艦ル級2・重巡リ級2・軽巡ヘ級1駆逐イ級後期型1からなる打撃部隊。軽巡ホ級2・駆逐イ級後期型1・駆逐イ級3からなる水雷戦隊の計3部隊だ。よってこちらも同様に3部隊出す。まず第一部隊を赤城率いる航空部隊として加賀・大井・北上・夕張・吹雪とする。特に夕張には対空砲を積んで、敵艦載機の迎撃を頼む事になる。戦闘でも役に立つと言ったのだ、その実力を示してみせろ。」

 

「はい!私にお任せ下さい!」

 

「赤城と加賀は艦上戦闘機を多めに搭載して、敵艦隊に打撃を与えるよりは、味方を守る方を優先して欲しい。相手の方が数は多いが頼んだぞ。」

 

「「はっ!一航戦の誇りにかけて!!」」

 

 第一部隊は問題無さそうだな。

 

「続いて第二部隊は金剛を旗艦として金剛姉妹4人と護衛に青葉と雪風を付ける。金剛、護衛は付けたが以前のように盾として使い潰す為ではないから、そこは勘違いするなよ?それとこの部隊が今回の作戦の要だ。早めに敵戦艦を黙らせて、他の部隊の援護に回る事も頭に入れておけ。」

 

「OK!それが提督の命令なら、私は誰も沈めさせないネ!」

 

 相変わらず敵意剥き出しで睨んでくる金剛だったが、今はこれでも構わないだろう。旗艦として作戦に参加するし、仲間を守りたいという意思は本物のようだ。

 

「最後に第三部隊は天龍を旗艦として白露型姉妹と島風に出て貰う。前回の相手よりは手強いはずだ。気を引き締めてかかれよ。」

 

「おう!!天龍様に任せとけ!!」

 

 普段は反抗的な天龍だが、戦闘になると頼もしいものがあるな。これならば戦果も期待出来そうだ。

 

「それでは各自戦闘準備を始めろ。敵艦隊から資材を奪い返すぞ!!」

 

「総員、提督に敬礼!!」

 

 艦娘達がそれぞれ出撃の準備に取り掛かる。青葉や北上と大井は心配そうな姉妹艦に軽く声をかけているようだ。本来ならもう少しゆっくりと再会の喜びを堪能させたいところだが、今回は我慢して貰うしかない。その代わり戦闘後に何か褒美を用意しておくか。

 

――――――――――――――――――

 

「ふあ、かがふぁん!いっこうふぇんのほこりをみせまふよ!!」

 

「赤城さん・・・そういう事はおにぎりを食べながら言うものではないと思うのだけど・・・」

 

「んん!!さあ、加賀さん!一航戦の誇りを見せますよ!!」

 

「・・・ええ、頑張りましょう。」

 

「赤城さん!赤城さんと一緒の部隊だなんて光栄です!!護衛として頑張ります!!」

 

「ええ、吹雪さん。一緒に頑張りましょう。ですが無理は禁物ですよ。今の提督は私達が沈むのを嫌います。ですから盾として使い潰される必要が無い事は肝に銘じておいて下さい。」

 

「はい!分かりました!やっぱり赤城さんは素敵な人ですね!」

 

 

「またまた大井っちと一緒に戦えるねぇ。宜しくねぇ。」

 

「はい!北上さんと一緒なら、私はどこにでも行きます!!」

 

「へへ、なら今日もスーパー北上様の活躍を見せてやらないとねぇ~夕張も私達の護衛頼んだよ。私達紙装甲だから、艦載機の攻撃受けたら何も出来ずに終っちゃうからさぁ。」

 

「ええ、せっかく戦闘でもお役に立てる機会を貰えましたからね。任せて下さい!」

 

「良い?最優先に守るのは北上さんですからね?私はともかく北上さんが被弾する事が無いように全力を尽くしなさい。」

 

「ひぃ!が、頑張ります。」

 

 

「金剛姉様・・・」

 

「Hey榛名、心配無用ネー。提督の命令もあるし誰も沈めさせないネー!」

 

「そう・・・ですか・・・」

 

「榛名が提督を信じてるのは分かってマース。可愛い妹が信じているのなら、私も信じたいデースが・・・まだ少し時間が欲しいデース。」

 

「分かりました。金剛姉様も比叡姉様も霧島も皆で笑顔になれるように、榛名頑張ります!!」

 

「それでこそ私の妹ネ!Follow me!! 皆さん、ついて来て下さいね!!」

 

「はい、比叡はどこまでもついて行きます!」

 

「はい、榛名は大丈夫です!」

 

「ええ、金剛姉様のサポートは霧島にお任せ下さい。」

 

「いや~姉妹愛って良いですねぇ。青葉も取材、あ、いえ、護衛しま~す。」

 

「護衛なら雪風にお任せです!!雪風には幸運の女神がついてますから!!」

 

 

「さーてチビッ子ども!仕事の時間だぜ!!天龍様について来な!!」

 

「こ、今度こそいっちばんはお姉ちゃんのものなんだからね!!」

 

「今度も夕立が大活躍するっぽい!また活躍して夕立も春雨みたいに、提督に頭撫でて貰うっぽい!!」

 

「ええ!?夕立姉さんどうしてそれを!?」

 

「青葉さんから聞いたっぽい!!春雨だけズルいっぽい!!」

 

「まあまあ夕立落ち着いて。活躍したら提督だってそれくらいしてくれるさ。」

 

「時雨も撫でて欲しいっぽい?」

 

「あ、う~ん、どうだろ?僕も提督の事は嫌いじゃないからね。」

 

「ちょっと!そういうのもお姉ちゃんがいっちばんなんだからね!?」

 

「おいおい、この天龍様を差し置いて一番とか、相変わらず気合い入ってるじゃねぇか。だが一番はこの天龍様が頂くぜ!!」

 

「天龍さんも頭撫でて欲しいっぽい?」

 

「んなわけあるか!!まあ俺様が一番になったら、提督から甘いもんでも貰ってお前らに分けてやるよ!だから気合い入れていくぞ!!」

 

「「「「おおー!!」」」」

 

「お、おぅ!?」




 人数が多くなると会話の書き分け難易度が一気に上がる。でも出撃前の会話は欲しいところ。

もうすぐ一周年と言う事で久しぶりにアンケートをしたいと思います。この作品のキャラでの人気投票的なやつです。是非ご参加下さい。

  • 主人公葛原提督率いる問題児四天王
  • 大淀
  • 長門・陸奥
  • 第七駆逐隊
  • 川内・神通
  • 明石・夕張・間宮・鳳翔
  • 第六駆逐隊
  • 北上&大井
  • 青葉&衣笠
  • 金剛姉妹
  • 伊19・伊168
  • 赤城&加賀
  • 翔鶴&瑞鶴
  • 白露型姉妹
  • 島風&雪風
  • 天龍&龍田
  • 龍驤・五十鈴・球磨・摩耶・高雄
  • 朝潮・木曾・陽炎・不知火
  • 叢雲ちゃん率いる横須賀艦隊
  • 俺の嫁が出てねぇぞ!!早よ出せや!!

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