間に合うようにと思っていたのですが、いまだまとまらず……。
とりあえず思いついたこれとなります!
蝶屋敷大広間。
「皆、ありがとうね。今日は大切なお話しがあります」
カナエは、かしこまる妹達に静かに語りだす。
「私の恩人であるバケモノ様のことです。実は長飛丸様という名があるそうですが、そう呼ばれることは気に入らないそうなのです。ですからやはり、我々で素敵な名前を考えなくてはいけないようです!」
大きく頷き気合を入れているカナエに向けられていた視線の温度は、やはりだだりと下がった。
「では、不詳私から候補をあげますね」
おかまいなしにカナエは達筆で名が書かれた半紙を掲げる。
『青空 翼』
「いかかでしょう?バケモノ様は空を自在に飛ぶことができるちょっと
「あれ味って、なに……?」
こぶしを握り力説するカナエに、しのぶは首を傾げた。
「その背に乗せていただいて空を飛んだ時は、とてもとても素敵でした……」
カナエは手を頬に当て、うっとりと目を閉じる。
……だ、だいじょうぶかな?
なかなかギリギリのラインに妹達は眉をよせ、そっと視線を逸らした。
だが!そこは最高戦力一柱たる花柱!周りの空気に敏感に反応するっ!
「むむむ……」
カナエは『青空』を『大空』と訂正。しかしそのまま動きを止める。
「むう。漢字をもう少し考えたほうがいいかもしれませんね」
半紙を壁に貼るカナエの後ろで、妹達は震えながら大きく頷いた。
「さて。次はしのぶです」
カナエの視線を受け、しのぶも達筆で名が書かれた半紙を掲げる。
『金色 助六』
「あら」
しのぶの掲げた半紙に姉妹は目を瞬かせる。
「隈取のような顔の模様から、歌舞伎の演目である助六としたのですか?」
「ええ。まあ、歌舞伎なんて観たことないから、適切なのかはわからないけれど」
しのぶは肩を竦ませた。
「前とずいぶん違いますね」
「ん。そうね」
アレがいなかったら、姉さん何回死んでるのよ?流石にありがたいって思うわよ……。
わかったような顔をして、くすくすと笑う姉をしのぶは半眼で見つめる。
あれは絶対勘違いしてるときの顔だ。しのぶは溜息をついた。
「さて次は」
カナエの視線をうけ小さく頷くアオイ。すくりと立ち上がり掲げられる半紙。
『神崎 太郎』
前回掲げたものと同じものだった。
「アオイはブレないですねぇ」
そんなアオイに姉妹は優しく微笑んだ。
「カナヲはどう?」
カナエの視線を受け、カナヲは目を瞬かせる。
ピンと硬貨を上空に弾く。受けたそれを見て小さく頷き、さらさらと筆を走らせ半紙を掲げた。
『美花獣』
それを見た姉妹にどよめきが起こる!
「『ビカジュウ』と読むのですか?……バケモノ様の得意な雷を思わす読みと、私の呼吸である花も汲んでくれているのですね!素晴らしいです!カナヲ!」
感極まったカナエはカナヲにすかさず抱き着く!
嗚呼ッ……!これにてこの物語は『
……否ッ!
希望は小さな妹たちに託されるッ!
「さあ!なほ、きよ、すみ。見せてくださいまし」
カナエの声に一斉にあがる半紙。
『家康』
『秀吉』
『信長』
「私の歴史の授業をちゃんと覚えていたのですね!うふふ!やっぱりうちの子達は優秀ね!」
カナエは満面の笑みで三人を抱きしめた!
「ええと。じゃあなにをやった人か教えてくれる?」
しのぶからのその質問に三人は大きく頷く。
「鳥待ち人!」
「鳥泣かせ人!」
「鳥殺し人!」
「…………」
ふんす!と自信満々の三人をしのぶは半眼で見つめた。
「つまり?」
「天下!鳥捕り人!!」
「…………」
しのぶの質問に三人は声を合わせて答えた!
その答えをうけたしのぶは、満面の笑みで三人を撫でまわしているカナエに視線を向ける。
「……姉さん」
「はい?」
「姉さんも含めて、あとで歴史の勉強ね?」
「ええっ!?」
不穏な気配を漂わせ微笑むしのぶに、カナエは目を瞬かせるのだった。
→衣嚢=衣服に縫いつけた物入れ。かくし。ポケットのことです!
つまり……。
→ねえ、知ってるー?
キャプ翼OPの「あれみ」ってなに?と常々思っていたのですがー
アレ見(アレを見なよ)なんだそうですよー
まめしばー
→ちょこちょこ手直ししてます。
大きいところで『漆ノ型 寒牡丹』→『漆ノ型 寒椿』
首が落ちる=忌避花ってなんだっけなー?牡丹?ぼたーん!って首落ちるし?という思い込み……。
よもやよもや。まったくもってお恥ずかしい。椿でした……。