目が覚めたら現実世界だったけど異世界だった件   作:SKーYM

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契約

リムルと一緒に魔物の町へ来た俺はリムルの住んでいる家へやってきた。

 

「少し狭いけどゆっくり寛いでくれ。」

 

「ああ、ありがとう。」

 

スライムの体から人型へと変えたリムルは部屋の中心になる少し高めに作られている座布団へと腰を下ろす。

 

「それで、これからのことについてだが…。」

 

「そうなだ…正直まだ何も決まってないからな、何をすればいいかもわかってない状況だ。」

 

俺がこの世界に来た理由はわからないけど、さすがに何もしないわけにはいかない。

 

「あのさリムル。よければ俺にもこの町の開発手伝わせてくれないか?」

 

「それは願ってもないことだが…いいのか?」

 

「もちろん。何もせずにここで会話しておさらばじゃだめだと思うんだ。ならリムルの手伝いをしてやるべきことを見つけるのが俺の役目だと思う。」

 

「たしかに」

 

そうつぶやくと何やらリムルは少し考え始めた。

 

 

リムルside

 

『大賢者、キリトの能力とかわからないか?』

 

[解。個体名キリトにユニークスキル『大賢者』を複製可能です。]

 

『マジかよ!』

 

[是。個体名キリトにユニークスキル『大賢者』を複製することで契約を交わし、お互いの能力を確認することが可能です。]

 

『それはいいことだが…問題はキリトがいいかだな。』

 

 

side out

 

 

「ところでキリトは開発にかかわるとしてどんなことができるんだ?できればいいスキルがあればいいんだけど…。」

 

リムルは俺が何の開発の役に立てるかを確認したいようだが…。

 

「なあリムル。スキルってなんだ?魔法とか使えるのか?」

 

俺はこの世界のことを全く知らない。自身を強くすることや、この世界の時の流れ、自分が生きていくためには何が必要なのかも全く分かっていなかった。

 

「ああ~そこからかァ。正直俺もすべてを把握してはいないんだ。」

 

「リムルでもなのか、この世界は奥深いなぁ…本当に異世界なんだな。」

 

改めて今俺が現実世界とは違う現実、異世界にいることを痛感する。

 

帰ると考えても何のために帰るのか…帰れる方法はあるのか?

 

リムルは死んだ人間、または召喚されてこの世界に来ると言っていた。

 

俺とそばにいたアスナはアンダーワールドの世界で魂の限界をゆうに越した200年という長い年月を過ごしたのだから死んでいてもおかしくはないのだ。

 

そういえばアスナはどうなったんだろう…。心配で仕方がない。

 

「まあ仕方ないさ。それで提案なんだが、俺と契約をする気はない?」

 

突然のリムルの誘いに困惑する。契約とはいったい何なのだろう。

 

「どういうことだ?」

 

「契約によって俺のスキル『大賢者』をキリトに複製できるんだ。このスキルは世界のことをよく理解しているから、このスキルに聞くことが一番いいと思うんだ。」

 

「なるほどな。リムルもすべてを理解していないからこそそのスキルによってわかることもあるんだな。でも具体的に契約って何をすればいいんだ?メリットはわかるけどデメリットもあるんだろう?」

 

「それはもちろん。簡潔に要点をいうとだな。

 

・お互いが同格と認め、共通の名を授ける

 

・ユニークスキル『大賢者』を介してお互いの持つ能力を知ることができる

 

・魂、肉体や種族といったものを進化して大幅に戦闘能力を上昇できる

 

だいたいこの三つかな」

 

「あまりデメリットを感じないな。裏とかもないんだよな?」

 

「裏がある状態で腹の探り合いなんかしたところで変わんないだろ。俺はキリトと協力してこの町を発展させる。キリトは自分がどんな能力を持っているのかが判断できて尚且つ俺と同等の存在になっていろんなことを試せる。そうだ?これなら俺たちwinwinだろ?」

 

「長い目で見ればこっちが不利かもしれないが…まあいっか。ならこれからよろしく頼む。」

 

「おう!なら名づけをするぞ。」

 

「あ、ちょっと待ってくれ。リムルのその名前ってこの世界のだろ?日本人の名前ってなんだ?」

 

「確かにお互い知らなかったな。俺の日本人名は『三上悟』。もともとゼネコンの会社に勤めていたんだ。」

 

「俺は桐ケ谷和人。生還者の学校に通っていた。そのあとはアンダーワールドっていうほぼ異世界みたいなところで200年世界の統括を行ってたよ。」

 

「は⁉めちゃくちゃ上の立場じゃねーか!」

 

「その時はな。俺が統括してたのは少しだけでほとんど俺の恋人がやってたようなもんなんだ。」

 

「キリトお前リア充なのか⁉この裏切り者!」

 

「ちょ⁉なんで血涙流してんだよ!」

 

「うるせえ!俺だって息子さえあれば…!」

 

「やめておけリムル。この争いは終わらない。」

 

「チクショーーーー!!!」

 

リムルの叫びが部屋中に響き渡ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ契約を始めるぞ。」

 

「頼む。」

 

「まずは共通名として『テンペスト』の名前を付ける。今日からお前はキリト・テンペストだ。」

 

「わかった」

 

『ブワァッ』とリムルから何かが抜けて俺の体にしみ込んだ。

 

「やっぱり同格状態になるから魔素の消費が激し…い…な…。」

 

そうリムルが言った後そのままリムルは倒れた。

 

「お、おいリムル!」

 

[承認。個体名リムル・テンペストのユニークスキル『大賢者』を個体名キリト・テンペストに複製をします。]

 

頭の中に声が伝わってくる。いつしか白い巨塔で聞いた少女の声のように届いてきた。

 

「これがスキル大賢者か…。」

 

[解。ユニークスキル『大賢者』はユニークスキル『大聖者』へ変化しました。]

 

「え?名前が変わったの?」

 

[解。ユニークスキルであるスキルが世界に2つ同時に存在してしまうため、変換されました。]

 

「つまり『ユニーク』というクラスを保つためか…。なあリムルはどうなったんだ?」

 

[解。個体名リムル・テンペストは自身より階級の高い個体名キリト・テンペストに名づけをしたため体内魔素が不足しスキル無限牢獄にいる個体名『ヴェルドラ・テンペスト』より体内魔素の5割を消費したため現在活動停止中です。時間をかけて体内に魔素を吸収するため命に別状はありません。]

 

「そうか、よかった。ならそろそろ俺の能力を教えてくれ。」

 

[解。個体名キリトの記憶より確認しやすい表示を行います。

 

名前 キリト・テンペスト

 

種族 星人

 

ユニークスキル

二刀流

異界魔法(システムコール)

剣の世界(ソードアート)

 

エクストラスキル

魔力感知

 

―二刀流―

アインクラッドで使っていた二刀流スキルが使用可能

エンド・リボルバー

ダブル・サーキュラー

ナイトメア・レイン

ブラックハウリング・アサルト

モーメント・バイト

スターバースト・ストリーム

ジ・イクリプス

 

OSS

クリムゾンローズ・ストリーム

 

―異界魔法―

アンダーワールドの神聖術

属性数7種

 

―剣の世界―

固有結界スキル。あらゆる魔法を他者は使うことができなくなる。

同等のクラススキルの場合は効果無効。

 

キリトが使ってきた剣を具現化させ、キリトを中心とした円形に出現

 

―魔力感知―

周囲の魔力を感知して居場所を識別させる

 

以上です]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結構多いな…。この『種族星人』ってなんだ?」

 

[解。人間の進化の用語です。

 

人間-仙人-聖人-星人と順に階級が上がっていきます。]

 

「人間をやめて魔物になったわけじゃないんだな…。このユニークスキル二刀流があるのはありがたいな。見た限りそのモーションをすればシステムみたいに反応するみたいだし…。」

 

[告。個体名リムル・テンペストに魔素を流し込み意識を覚醒させます。許可しますか?]

 

「確か今日は宴会って言ってたしな。起きて終わってたらかわいそうだろ。『YES』」

 

 

 

 

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