目が覚めたら現実世界だったけど異世界だった件   作:SKーYM

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驚愕

 

オークキングの軍勢から耐えているリザードマン首領の息子ガビルは目のまえの光景に驚いていた。

 

「貴殿は…あのゴブリンの集落の長!」

 

オークジェネラルとの戦闘でボロボロなガビルの前に現れたのは人化したリムルとキリトだった。

 

「よぉガビルさん。あんたの妹から救援が来たからキャンプを中止してすぐ向かったけど間に合ったみたいだな。」

 

「ゴブタはそのままガビルを守ってくれ。ここら辺のオークはベニマル達に任せる。」

 

リムルは蝙蝠のような羽を出現させ、キリトはかつての黒妖精『スプリガン』の羽を出し空へと飛んだ。

 

「相変わらず空を飛ぶのは楽しいな。」

 

「んなこと言ってないでやばそうなやつらを助けるぞ。」

 

思わずはしゃいだキリトにリムルは注意する。

 

「へいへい…。にしてもあれだな、ベニマル達が強すぎるからか三〇無双みたいなことになってる。」

 

ベニマル達を見ると『ヘルフレア』や一刀両断などで応戦し見る見るうちにオークの数が減っているのだ。

 

「あー確かに!あれ結構ストレス発散できるんだよな!」

 

「でも劉〇は強くてよく負けてたんだよなぁ…」

 

「わかるぞ…、って俺も脱線しちゃったじゃないか!」

 

下手な漫才をしているかのように会話しているがリムルとキリトはリザードマンとゴブリンの援護を難なく行っているのだった。

 

「…ん?キリト見てみろよ。」

 

「なんだ?」

 

リムルの指さした方向にはほかのオークよりも大きい巨体のオークが立っている。

 

「でかいな」

 

「魔素量がほかの奴と桁違いだな。おそらくあいつがオークロードじゃないか?」

 

「ならさっさと倒して宴にしよう。」

 

リムルはそのまま空を飛んでいく。キリトも今度は戦場を駆け抜けていく。

 

「お前がオークロードか。」

 

「オ前達ハ…獲物カ…。」

 

どうやら知性はあるようだが欠落しているようにも見える。

 

「リムルこのオークロード大丈夫か?」

 

「大賢者によるとスキルのデメリットで知性が削れているらしいぞ。」

 

ならば仕方ないといったようにリムルは腰の太刀を抜刀する。

 

しかし上空から仮面の貴族のような服装をした魔人が現れた。

 

「なにをしているんだ!オークロード!」

 

仮面の魔人は持っている杖を振り回しながらオークロードを叱責していた。

 

「ベニマル」

 

リムルが呼ぶとすぐにベニマル達がやってきた。

 

「はっ」

 

「こいつが例の?」

 

リムルの問いに頷いて肯定する。

 

「あんたがオーガ族を滅ぼした原因のゲリュミュッドってことか。」

 

キリトは持っている剣をゲリュミュッドへ向ける。

 

「様をつけろ人間風情が‼」

 

(こういうやつどこにでもいるんだなぁ。)

 

キリトは過去のアンダーワールドにいた貴族を思い出す。

 

「キリト様、まだわかりませんよ。しっかり己の醜い口から言っていただかんと。」

 

ハクロウもほぼ確定でゲリュミュッドが犯人だと思っているのだろう。

 

「ふん!この俺様の誘いを断った種族なんざ滅んでも文句ないだろう!お前らにはこいつの相手で十分だ!行け!オークロード!こいつらを殺せ!」

 

オークロードに命令を下し、戦闘が開始しそうになるが

 

「まあまて、こいつは俺が相手する。」

 

リムルは構えたベニマル達を手で静止し、答える。

 

「お前らはこのクソ野郎を完膚なきまでに叩き潰してやれ。」

 

その言葉を聞くとベニマル達は嬉しそうに不気味な笑顔を見せる。

 

「ではそのように。」

 

今度こそゲリュミュッドを殺すと決めたベニマル達。ゲリュミュッドは今度はあざ笑い

 

「はっ!オーガごとき俺の敵ではないわ!お前らにはこいつの相手をさせてやる!いでよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲリュミュッドが召喚したのはキリトが二度と忘れられない意思のない機械。

 

「ソードゴーレム!」

 

キリトの腹の奥からあふれ出る怒りが侵食しようとしていた。

 

「まさか…!」

 

アンダーワールドで対立したソードゴーレムとは少し違い、大きさは小さく、中心には透明なコアがはめ込まれていたのだ。

 

だがキリトはコアの中を見た瞬間走り出した。

 

「なんでここにいるんだ…!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユージオォォォォォォォ!!!」

 

 

 

 

 

キリトの叫び声は戦場を一時停止させるような怒号だった。

 

ユージオの体がはめ込まれたコアは反応がないようにベニマル達を切りつけようとしていた。

 

だがそれを止めるべくベニマルとソードゴーレムの間に入り込み二つの剣で止める。

 

「ベニマル!これは俺がやる!やらなきゃいけないんだ!お前もやるべきことをするんだ!」

 

キリトはパリィを行い神聖術で拘束する。そしてそれを抱えて湿地帯の端へと自分と一緒に飛ばした。

 

「キリト様があそこまでするとは…なにかあったんだろう。」

 

「ベニマル。お前たちはそのままゲリュミュッドを倒せ。さっきの奴はキリトに任せろ。」

 

「しかし!」

 

「大丈夫だ。おそらくだが魔素量のわりにあの巨体は出力が出ていない。あいつなら簡単に倒せるだろう。」

 

そう考えるリムルだったが、先ほどの叫びが頭の中で消えなかった。

 

「もしかしてあいつの言っていた同郷の奴なのか…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリトは湿地帯の端へたどり着き、ソードゴーレムの拘束を外した。そしてコア以外の体をすべて切り刻んだ。そしてコアのユージオを傷つけずに破壊した。

 

「ユージオ!目を覚ませユージオ!」

 

キリトはユージオの体をゆすって起こす。そしてゆっくりとユージオは目を開ける。

 

「良かった!ユージオ!目を覚ましたんだな!」

 

「ま・・・・」

 

「ユージオ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まだ僕から『アリス』を遠ざけるのか…!アドミニストレータ!!!」

 

ユージオはキリトを突き飛ばし青薔薇の剣を抜刀して切りかかってきた。

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