魔法少女リリカルなのは 〜世界の破壊者はその瞳で何を見る?〜 作:シナプス・フィン
それでは、どうぞ。
プレシア・テスタロッサと邂逅し1週間が経った。
21個あったジュエルシードがそれぞれの所に回収されていく。
21個ある中の振り分けがこうだ。
司が3個
なのは達が5個
フェイト達が6個
未発見が7個だ。
何故、具体的に知っているのかというとディケイドのアタックライドカードにインビジブルがあり
透明化する事が出来るのだ。それを利用してなのはやフェイト達の様子を見守っていたのだ。
下手にジュエルシードの回収に手を出し管理局が本格的に捜査に入ると居場所を
特定されたらアリシアの復活どころではないからだ。
そして現在。司は、アリシアの生体エネルギーを与えるためにジュエルシードの研究をしていた。
ジュエルシードの性質は願望を叶えるものだが突き詰めていくと
その点に気づいた司は、仮面ライダーのカードの力でジュエルシードの
魔力をコントロール出来るかを調べている。
「上手い事どうにかなりそうだな・・・」
「ツカサ、1つ聞いていいですか?」
作業を中断し一息ついているとリニスが尋ねてきた。
「なんだ?リニス」
「ツカサは今回の事件が終わった後どうするおつもりですか?」
「どういう事だ?」
イマイチ話の内容が見えない。
「もし、管理局が勧誘してきたらどうするつもりですか?」
「ああ、そういう事か」
リニスの言いたい事について納得した。
「ツカサの、ディケイドの能力は管理局も欲しがるでしょう。
仮に勧誘や私達を盾にして管理局に入るように促されたら・・・」
「大丈夫だろ」
司は、特に気にしないで答える。
「何故そう言い切れるのです?」
「少なからずアレクトロ社での出来事をチラつかせれば向こうは無化にはできんだろう」
「・・・司自身の能力もありますから、尚更、勧誘してきそうなのですが。」
「それに、今俺のやるべき事はプレシアが刑務所にいる期間を出来るだけ短くする事だけだ。
過去の記憶が全くない俺に何が出来るかって話だがな・・・」
「ツカサ、どうかされましたか?」
「いや、何も。そういうリニスはどうするんだ?プレシアの所にいった時には何も聞かなかったけど」
「私は・・・」
リニスは言葉を詰まらせた。
実の所、司がリニスを使い魔にできたのは偶然だったのだ。
あのまま、司が気づいていなければそのまま消滅していたのだということを
考えると奇跡と言ってもいい。
「ゆっくり考えとけ。まだ時間はある」
「・・・はい」
そういうと司とリニスは作業を再開するのだった。
アリシアの復活の目処がたったのでフェイト達の様子が気になりフェイトを探す司とリニス。
「(司!!)」
リニスから念話が来た。
しかもかなり焦っているように聞こえた。
「(どうした?)」
「(フェイトがジュエルシードを強制発動しようとしています!
今度は、未発見の7個同時に!!)」
「ハアッ!?」
余りにも無茶苦茶な方法でジュエルシードを回収しようとしたフェイトに対して仰天の声を上げる司。
「(アイツ!!ジュエルシードが周辺の物質を吸収する事を忘れてんだろ!リニス、場所の特定を急げ!
管理局も戦況は確認するが恐らく消耗している時に捕縛するとか考えてんだろ)」
「(分かりました!)」
司は、思わず近くにあった木に拳をぶつける。
「あんのバカ野郎・・・!」
フェイトに対して悪態をつく司。
今は、フェイトの救出の作戦を練るしかないのだ。
場所は、海鳴市の海上。
大雨が降る中、無数の魔力弾と1つの巨大な魔法陣が展開されていた。
フェイトとアルフだ。
2人もジュエルシードを回収する為に海上に来ていたのだ。
「(ジュエルシードの細かな位置はわからない。
だから、直接魔力を流し込んで強制発動させる・・・)はああああ!!!!」
広域に魔力を海に流し込みジュエルシードを強制発動させるフェイト。
その様子を心配そうに見つめるアルフ。
「(フェイト・・・)」
流れた魔力と同時に7つの光の柱が現れた。
乱れる息を整えるフェイトと臨戦態勢をとるアルフ。
「行こう、バルディッシュ!」
《Yes Sir》
場所は、時空管理局の戦艦・アースラ。
高町なのは、ユーノ・スクライアが管理局と協力しジュエルシードを集めているのだが
捜査範囲に強力な魔力反応が発生しブリッジへと急いでいた。
ブリッジに到着するとそこには艦長のリンディ・ハラオウン
もう1人は、以前、現場に赴いた執務官、クロノ・ハラオウンだ。
アースラのモニターにはフェイトが写っていた。
「なんともまあ無茶する子」
アースラのブリッジクルーはその様子を見ていた。
「フェイトちゃん!?」
ブリッジのワープゲートに1人の少女の声が聞こえた。
クロノが振り返るとはのはがモニターを見ていた。
「あの、私もすぐ現場に・・・」
「その必要はない」
「えっ?」
現場に出ようとするなのはを止めるクロノ。その一言に疑問を抱くなのは。
クロノは、気にせず話を続ける。
「放っておいたらあの子は自滅する」
「!?」
「自滅しなくてもあの子の魔力は尽きた所を叩く。準備を」
「了解」
「でも・・・!」
モニターに映るのは暴走する中、ただやられていくフェイトだった。
「残酷に見えるかもしれないけどそれが最善」
このままでいいのかと考え込むなのは。
「それにしても妙ね」
「何が妙なんですか?艦長」
リンディに尋ねたのはアースラのクルー員、管制官エイミィ・リミエッタだった。
「以前、クロノが報告したピンク色の鎧姿の人、なのはさんが話していた
仮面ライダー・・・だったかしら?一緒じゃないのが気になるの」
「言われてみれば・・・」
ピンク色の仮面の人、なのはは、ディケイドの事を話していたが名前しか知らない為、なのは本人もわかっていない。
ディケイドの目的も話している為リンディは協力関係を結べるかどうか考えていた。
因みに、フェイトを後ろから射った事に対して怪しい奴だと認識されたことを
リンディとエイミィにからかったらクロノは若干拗ねたと話しておく。
ブーン!ブーン!
その時、警報アラームがブリッジに響き渡る。
「どうした!」
クロノの声にクルーの解析班が慌てて解析する。
「戦闘空域に魔力反応を確認!これは・・・!?」
「どうしたの?」
「ま、魔力が計測できません!!推定、SSSを超えている模様!!!」
「何ッ!?」
「何ですって!?」
「か、艦長!これを!!」
解析班のもう1人がモニターを映す。
「何っ!?」
「これは!?」
ハラオウン親子は驚きの声を上げモニターを見ていたクルー一同は驚愕の表情を浮かべた。
そこに写っていたのは・・・。
城から両手両足、尻尾、首が生えたドラゴンだった。
場所は変わり、海鳴市の海上。
フェイトが戦闘を行っているがジュエルシード7個同時に発動させたためかなりの苦戦を強いられていた。
サイスフォームの状態だったバルディッシュもエネルギーがないせいか光の鎌が光を失いかけていた。
少ない魔力の中、再び構えるフェイト。そんな時だった。
ギャオオオオオオーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
天地を揺るがす咆哮が聞こえた。
「何?」
謎の咆哮でフェイトの動きが止まってしまった。
「フェイト!危ない!!」
アルフの声で振り返るとジュエルシードの魔力の竜巻がすぐそこに迫ってきた。
防御の構えをとると同時に突如、火炎弾が竜巻を打ち消した。
火炎弾の方を見るとフェイトは驚愕した。
アースラでも感知したドラゴンがフェイトの前に降り立ったのだ。
ギャオオオオオオーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドラゴンの咆哮に思わず耳を塞いでしまったフェイト。
「この龍は・・・」
「キャッスルドラン。仮面ライダーキバの仲間だ」
「えっ?」
声が聞こえた方を見るとディケイドキバが近くの岩場に立っていた。
そしてフェイトはディケイドキバの近くに向かう。
「あ、貴方」
「このバカ」
「あうっ!」
フェイトにデコピンをするディケイド。
痛かったのかデコピンされたところを抑え涙目になる。
「無茶にも程がある。リニスが知らせてくれなかったらどうなっていた事か・・・」
「リニスが・・・?」
リニスの事を聞いたフェイトは思わず目を見開く。
「今度、会う機会があったらお礼を言っておけ」
「リニス・・・」
「それと忘れるな。プレシア以外にもお前の無事を祈る人がいるって事を」
「・・・」
思わず物思いに耽るフェイトだった。
「フェイト!!」
声が聞こえた方を見るとそこにはアルフがこちらに向かっていた。
「あ、アンタ・・・」
「聞きたい事は色々あると思うがまずはジュエルシードを止めるぞ。それに、助っ人が来たみたいだ」
「えっ?」
ディケイドが空の方を指差すと空から白い魔法使い、高町なのはが降りてきた。
「フェイトちゃん!」
「アンタ!邪魔しに来たのか!」
「落ち着け駄犬」
アルフの頭にチョップを叩き込むディケイドキバ。
「アイタッ!!」
「襲撃をするならもうしている」
「あっ!仮面ライダー・・・さん?」
「合ってるぞ。それと久しぶりだな。早速だが手伝ってくれ。
ジュエルシードが融合して巨大怪獣なんてなったら俺でも対抗できない」
「は、はい!」
フェイトは頷きバルディッシュを構える。
『君は何をやっている!』
突如、なのはにクロノからの念話が聞こえた。
「(ごめんなさい!でも、放っておけなくて)」
そういいなのはは、念話を強制的に切った。
「あ、その前にフェイトちゃん」
《Divine Energy》
《Charge》
《Charge Complete》
エネルギー切れ寸前だったバルディッシュが元の調子に戻った。
「よし、2人共。聞いてくれ」
なのはとフェイトがディケイドキバ。
「俺がどデカイ一撃を叩き込むからその隙に封印をしてくれ」
「危険だ。無茶にも程がある」
突如、上から少年の声が聞こえた。
ディケイドキバは空を見上げると金髪の少年がこちらに降りてきた。
「ユーノくん!」
「は?あん時のフェレット?!」
「あ、はいそうです。じゃなくて!幾ら貴方1人でもあの暴走を止めるのは・・・」
「スクライア。1つ間違いだ。俺は、封印を高町とテスタロッサの2人に任せると言った。
俺はキツイ一撃を入れるだけに専念する。その間にアレに隙ができる。
その隙をついて一気に勝負を決めろ。2人共、行けるか?」
ディケイドキバは、なのはとフェイトを見つめる。
「分かりました。私、仮面ライダーさんを信じます!」
「サンキュー。んで、テスタロッサ。君はどうする?どちらにせよ何もしなければ
俺達がジュエルシードを回収するが?」
そういうと思わずムッとした表情を浮かべる。
「・・・しくじったら承知しないから」
そういい、フェイトはバルディッシュを構える。
「んで、スクライアとアルフは2人のフォローを」
「・・・分かりました」
「フェイトも言ったけどしくじったら承知しないからね!」
「安心しろ。俺は失敗しないんでね」
そういうと4人は上空に上がり持ち場についた。
「(準備はいいか?)」
「(はい!*1)」
「(・・・うん)」
了承の返事を貰うと同時にディケイドキバは、ライドブッカーからカードを取り出す。
「行くぜ、キャッスルドラン!」
FinalAttack Ride KI KI KI KIVA
ファイナルアタックライドカードを装填すると
突如、雷雨がなくなり夜になった。
「ふぇえ!?」
「夜になった!?」
「・・・嘘!?」
「こんなのアリか!?」
こればかりは流石に予想していなかったのかなのは達4人は驚きの声を上げた。
ディケイドキバはそんな事は気にせず右脚を大きく振り上げ、封印されているヘルズゲートを解放する。
左足でジャンプするとキャッスルドランが同時に火炎弾を発射しディケイドキバがそれを纏い
急降下しながら跳び蹴りを叩き込む
「ハアッ!」
ジュエルシードに魔皇力を流し込むと同時に水面にキバの紋章が浮かび上がり水面が爆発した。
「す、すごい・・・」
「以前、封印した時の技の威力が前の比じゃない・・・」
唖然とするなのはとユーノ。
「高町!ボサッとするな!一気に封印しろ!!」
ボーッとしていたなのはに喝を入れるディケイドキバ。
「あ、はい!フェイトちゃん!!」
《Sealing From 》
なのはの声に反応したのはバルディッシュだった。その様子は、これが得策だと訴えているように思えた。
フェイトは、それに答える様に魔法を発動させる。フェイトは、ふとなのはの方を見る。
それに気づいたなのははフェイトの方を見て微笑む。
「サンダー・・・!」
「ディバイーーーン・・・!」
「レーーーーイジ!!!」
「バスターーーー!!!」
2つのデバイスから放たれた魔力弾は、ジュエルシードへ向かって放たれた。
その2つが直撃しジュエルシードは封印された。
いかがでしたか?
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