魔法少女リリカルなのは 〜世界の破壊者はその瞳で何を見る?〜 作:シナプス・フィン
次回は、番外編を数話投稿してから
A'sには入りたいと思います。
では、どうぞ!
場所は、虚数空間でディケイドとプレシアがただただ重力に逆らわず
落ちていっているところからだ。
「・・・どうするつもり?」
「こうするつもり」
AttackRide DENLINER
突如、虚数空間から聞こえるはずのない汽笛が聞こえた。
すると、2人が重力に沿って落ちている真下から新幹線がこちらに向かってきていた。
「アレは一体!?」
「時の列車、デンライナー。今変身している電王の力だ」
そして、ディケイド電王とプレシアはそのままデンライナーに乗り込んだ。
場所は変わってアースラが浮遊している次元空間。
アースラクルーは、目の前にある光景にただ驚愕するしかできていなかった。
ディケイドは、反応の無さに痺れを切らし少し怒気を含めて声をかける。
「オイ。聞こえないのか?」
「「「ハッ!!」」」
我に返ったクルー。そしてその応答にクロノが答える。
「時空管理局 執務官 クロノ・ハラオウンだ。お前には聞きたい事が山ほどある。
大人しくアースラに同行してくれるなら悪いようにはしない」
「その前に、アリシア・テスタロッサを目覚めさせるのが先だ。ああ、それと下手な探りは止めて貰おうか。
この列車に武装が積んであるからその戦艦位なら容易に破壊出来るからな」
「そんなこと、容認できるわけ「そのお話、お受けします」・・・艦長!?」
クロノのセリフを遮ると同時にリンディが現れ後の話はリンディに変わった。
「司令官だな?確か、リンディって言ったか?」
「アースラ艦長。リンディ・ハラオウンです。それで、一体何をするつもりですか?」
「色々と聞きたい事もあるがまずはそちらに行こうか。アンタらが探している人物もいるからな」
「・・・分かりました。乗艦を許可します。テレポーターの用意を」
「は、はい!」
アースラクルーは、すぐにテレポーターの準備をする。
「・・・よろしいのですか?艦長」
「虚数空間から出てきたという事自体ありえない事ですからね。
その点を見れば何か手があるという事は明白。
彼の正体を知ることはできなくてもヒントは掴めそうだしね。
それとエイミィ、動ける戦闘員は念のため待機を」
「分かりました」
エイミィは、戦闘員に待機命令を指示する。
「さて、吉と出るか凶と出るか・・・」
リンディは、見えぬ不安に冷や汗が垂れた。
そして、テレポーターの準備ができプレシアとディケイドはワープポインターに立つ。
「行くぞ」
「・・・えぇ」
2人がワープポインターに乗ったらその場から2人が消えた。
無事にアースラに転移することができた。待っていたのはリンディとクロノ
そして、なのは、ユーノ、フェイト、アルフ、リニス、そして戦闘員数名だった。
「・・・もしかしてと思っていたけれどプレシア女史を助けていたとはね」
「さて、まずはアリシア・テスタロッサを目覚めさせる」
「待て、彼女は死んだと報告されているはずだ」
ディケイドは、思わず鼻で笑ってしまった。
「・・・何がおかしい」
「必ずしも、お前が見ているものが真実とは限らないぞ」
「・・・何?」
「言っただろ。まずは目覚めさせてからと」
「・・・分かりました。では、こちらに」
リンディの案内でプレシアがある医務室に向かった。
場所は医務室。そこにはアリシア・テスタロッサが入った生体ポットが置かれていた。
「さて、蘇らせる前にポットから出して欲しい。それと服を着させてやってくれ」
ディケイドの指示の元、プレシアにポットからアリシアを出し服を着させた。
「・・・それでどうするつもり?」
「9個のジュエルシードを使ってアリシアにエネルギーを流し込む」
その話を聞いたその場全員が驚きの表情を浮かべた。
「一体何を考えている!?」
「クロノ、落ち着きなさい」
「しかし、艦長!」
「命令です」
リンディの有無を言わせない圧力に黙り込んでしまったクロノ。
「さて、続けよう。まず、彼女は死んだというよりリンカーコアの魔力が喪失したと言ったほうがいい。
巻き込まれた事故によってリンカーコアが喪失されたと同時に心臓にあるエネルギーも持って行かれたんだ」
「・・・ちょっと待って。リンカーコアは大気中の魔力素を吸収して、体内に魔力を取り込む魔法機関。
人体、人の心臓に影響するとは到底思えないのだけど」
「普通だったらな。だが、アリシアのケースは特殊だったんだ。5歳だった時リンカーコアが心臓から
離れていなかったため強力な衝撃波を全て心臓に強力な負荷が掛かったんだ。
リンカーコアが同時に喪失したのもそのせいだろう。
俺が、ジュエルシード経由でエネルギーを照射すれば
彼女は、普通に生活はできるようにはなる。ただし、リンカーコアが完全に機能は停止される」
ディケイドはそういうとプレシアの方を見る。
「構わないわ。アリシアが生きていてくれるのなら・・・」
「分かった」
そういうとディケイドは、9個のジュエルシードをアリシア周辺に浮かせライドブッカーから
クウガからキバまでのカメンライドカードを取り出しジュエルシードに向かって投げつけた。
すると、カードはジュエルシードに吸い込まれると同時にそれぞれのライダーズクレストが浮かび上がった。
そしてディケイドは、ライダーズクレストを使ってエネルギーをアリシアに注いだ。
注がれること数十秒。
「・・・う、うん。アレ?ここ何処・・・?」
「アリシア!」
プレシアは、思わずアリシアに抱きついた。
「え!?ママ!?どうしたの?」
「いいえ、なんでもないわ・・・」
歓喜のあまり涙を流すプレシアと困惑するアリシアだった。
すると突如、プレシアに異変が起きる。
「ゲホッ!ゴホッ!」
「ママッ!?」
プレシアが咳込むと手に血が付着していた。
アースラの医療スタッフが駆け寄る。
「これは・・・!すぐにストレッチャーを!」
「了解!」
アースラの医療スタッフが慌てて担架を持ってきてその担架にプレシアを寝かせる。
「ねえ、ママはどうしたの!?」
ディケイドは、意を決したように口を開く。
「・・・プレシアは、もう長くはないだろう」
「・・・え?」
アリシアは、一体何を言っているのかわからなかった。
「プレシアは、癌だったんだよ。恐らく癌が体の中のあちこちにある」
「・・・どうにかならないの?」
アリシアは、ディケイドの手を握る。
「お願い!ママを助けて!!」
するとディケイドは、アリシアの頭を優しく撫でた。
「安心しろ。そのために俺が来たんだ」
するとディケイドは、リンディの方を見る。
「今、医療スタッフに下がらせるわ」
「悪いな」
ディケイドは、プレシアの方へ向かう。
リンディの指示に従い、医療スタッフは後ろに下がりディケイドは彼女と向き合っている。
「というわけで、代わって貰う」
「無駄よ!プレシア女史の癌はステージⅣの段階に来ている!最善は尽くすけど完治なんて無理よ!」
ディケイドは、医療スタッフの言葉を無視してジュエルシードのエネルギーをプレシアに照射させる。
すると、プレシアの顔色が段々良くなっていく。
「・・・ん?」
「バイタルは?」
医療スタッフが唖然としている中、1人がバイタルを確認する。
「ば、バイタル、安定してます・・・」
その場にいた医療スタッフだけでなくリンディ達も驚いていた。
「これで、プレシアの病は大丈夫だろう。
それでも心配ならば管理世界の大きな病院にでも連れて行くことだ」
そう言いディケイドは、リンディの方に視線を向ける。
「話をしようか、リンディ・ハラオウン。プレシアの過去を清算するために」
「・・・えぇ」
そう言いディケイドとリニスは部屋を出た。
場所は、応接室。
ここにはリンディ、クロノ、リニス、ディケイドの4人がいた。
「さて、まずは、貴方は一体何者かどうかだけど・・・」
「俺の正体の詮索は控えて貰おうか。
俺は、管理局全てを全くもって信じていないから」
「・・・その理由は?」
「コイツが原因だ」
ディケイドは、リンディにアリシアが巻き込まれた暴走事故の改竄されたデータを見せた。
「コレは・・・!?」
「こんなことが・・・」
内容は、管理局の圧力とアレクトロ社社長が集めた違法実験の証拠だった。
それに管理局が関与していた決定的な証拠だった。
「・・・まさか、これを交渉の餌に僕たちに接触してきたのか?」
「そうだ。このデータとジュエルシードを提供する代わりに
俺の詮索、管理局の勧誘は行わないで貰おうか同時にこの証拠を
利用してプレシアの罪を軽くしてほしい。側から見たら彼女も被害者だからな」
「1ついいかしら?」
「何だ?」
「この交渉を断ったら貴方はジュエルシードをどうするつもりだったの?」
「ジュエルシードを破壊し、このデータは俺が厳重に保管する。
非人道的である事には変わりはないからな。切り札になるかは知らないがな」
リンディは、僅かに思案する。
「・・・分かりました。その話お受けしましょう」
クロノとリニスは、目を見開いた。
「艦長!正気ですか!?」
「少なからず、彼を敵に回したら我々は壊滅の一途を辿っていたでしょう。
リスクを考えるならコレが妥当と思うわ。
それに、何となくだけど貴方、戦闘に関してはまだ本気ではないのでしょう?」
「さあ?どうでしょう」
ディケイドは、誤魔化すように話し答えをはぐらかすのであった。
事件の後の話をしよう。
今回の事件はジュエルシード事件として管理外世界で起きた大きな出来事としてその名が名付けられた。
そしてプレシアの裁判ではアレクトロ社の汚職、それに関与していた管理局の一斉検挙が発生し
管理局は大混乱、さらに汚職に関わっていたアレクトロ社の社員の1人が重要参考人として出頭し事の顛末を話した。
それによりアレクトロ社は他の科学研究所に買収され事実上解散。
社長も責任をとるという形で社長の座を降りそのまま退職した。
裁判で社長は、プレシアに頭を下げたそうだ。
プレシアの裁判の判決は、流石に無罪というわけにはいかなかったがそれでもクロノ達の尽力と
司が回収したデータのおかげで執行猶予がついた。
アリシアについては、事故死と思われていた彼女が復活したのは
彼女の死亡時のカルテに不審があったためと話していた。
そしてその不審な点を見破った人物のレアスキルで復活させたという事にしたそうだ。
この事によりミッドチルダの医療機関は死亡時の判定基準を見直す事になった。
その点に気づいてくれた人に感謝を伝えてくれと医療機関の人はそう話していたそうだ。
そのアリシア本人は、長年眠っていた事もあって筋肉がかなり衰えてしまった為
現在は、ミッドチルダの病院でリハビリ生活を行っている。
フェイト、アルフの2人は何も知らずにプレシアにジュエルシードを回収してこいと
言われていただけだったため何故集めているのか知らなかったという事にされた。
これは、裁判に入る前にプレシアの考えだったそうだ。
全ての責任は、自分にあるという事にしたかったなったそうだ。
そして、プレシアの狙い通り彼女達2人は、半年間の保護観察処分となった。
その観察者は、リンディが名乗りを挙げたそうだ。
そして彼女達が離れる当日の数十分前。
とあるビルの屋上にその人物が集まっていた。
なのはとフェイトが大人達と離れてその様子を見守っていた。
「なんか話したい事あったけど忘れちゃったね」
「うん、私も」
「でも、友達のなり方はとても簡単だよ」
「え?」
「名前を呼んで。それだけで大丈夫」
思わず面食らった表情をするフェイト、しかしすぐに笑顔になった。
「・・・なのは」
「うん」
「・・なのは」
「うん!」
「なのは!」
「うん!そうだよ!フェイトちゃん!!」
その様子をアルフは涙を流しながら見守っていた。
そして反対側のビルにその様子を見守る2つの影・・・。
ディケイド(司)とリニスだった。
「いいのか?行かなくて」
「一度は、消えた身ですから・・・」
リニスは、管理局に連行されなかった。
理由としてはリニスは、なのはを救出してくれたと言う恩と
仮面ライダーの使い魔と話していたため彼女にも詮索はするなと釘を刺したのだ。
「それに、今の主人は、司、貴方ですから」
そういうと司は思わずため息をついた。
「案外、損をする性格かもな。お前」
「そうでしょうか?」
「そうだよ」
そして、別れの時が来たようだ。
フェイトは、なのはに手を振って別れを告げた。
なのはは涙を流しながら彼女の再会を誓うのであった。
「さて、俺たちも帰るか」
「ですね」
そういうと司は、オーロラカーテンを展開しその場から去った。
こうして、ジュエルシードを巡る事件は終結した。
しかし、この先新たな物語が始まろうとしていること。
そして、司が何者であるか知る事になるとはこの時思いもよらなかった。
See you next time at Lyrical Nanoha A's
はい!今回で無印編は終了となります。
拙い文章でもご愛読ありがとうございます!
アンケートももう少しで締切となりますのでよろしくお願いします。
誤字脱字等ございましたらご連絡ください。
よろしくお願い申し上げます。
では、また次回。
りリカルなのは、クロスの候補。(それ通りに作るかは不明ですが気楽に投票して下さい)
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