魔法少女リリカルなのは 〜世界の破壊者はその瞳で何を見る?〜 作:シナプス・フィン
では、どうぞ。
「(はやてが入院!?)」
朝一で念話で連絡が来たのはシャマルだった。
何でも、急に具合が急変しその日からしばらく入院するとの事だそうだ。
「(とりあえず、みんなの事はバレないようにしてあるわ)」
「(ならいい。俺も時間を見つけて見舞いに行く)」
「(ありがとう。そっちはどう?)」
「(ある程度の行動は理解できてきた。向こうもそろそろケリを付けに来る筈だ。
そこで一気に仕掛ける)」
「(そっちも無茶はしないでね)」
「(分かっている。とにかく、気をつけろ。場合によっては共闘も考える)」
「(・・・)」
シャマルは、突如、無言になった。
「(どうした?)」
「(ねえ、辛くないの?)」
「(何が?)」
「(テスタロッサちゃんやなのはちゃんと敵になる可能性もあるんだよ?)」
「(イエスかノーの回答ならノーとは言い切れないな・・・。
それでも、奴等がやろうとしている事を黙って見過ごせない)」
それに仮に闇の書が完成してもはやてが取り込まれる可能性もある。
俺が闇の書の中に入る事ができれば打開策は幾らでもある。
仮面ライダーの力を当てにする形になってしまうけど
それでも俺は、仮面ライダーの力を、可能性を信じたい。
「(とにかく気をつけろ。なのは達もお前達の敵として出てくるからな)」
「(うん・・・)」
念話での会話を終了するシャマルと司。
「司君・・・」
司と話をしたシャマルは彼も心配するのであった。
放課後。はやての入院の見舞いに行く事になり見舞いの花を探しに来た司。
それと写真たてを手にはやての病院へと向かうのであった。
病院に到着しはやての病室を探そうとした時シャマルと病院の先生だろうか・・・。
何やら話していた。そして、その言葉に心が響いたのかシャマルが涙を流していた。
「・・・」
司は、はやての病室前に到着したが入る気には成れなかった。
「そこでしょげてないで入ってあげて」
振り返るとシャマルがいた。
先生と一緒でないという事は仕事に戻ったのだろう。
「ありがとうな。司君、見舞いに来てもろて」
「気分はどうだ?」
「ちょっと攣っただけや。司君も大袈裟やなぁ〜」
手をヒラヒラと返すはやて。
「何かあったらみんなに頼れよ。それだけつ伝えておく」
「うん。分かった」
そして司は、出来るだけの事をやろうと決め早速作業にかかった。
司は、手掛かりになるものを探し
その時だった。
『ようやく、会えました・・・』
「誰だ!!」
地球の本棚にアクセス出来る人物がいる事に驚き警戒する司。
すると、背後からこちらに歩いてくる人物がいた。
振り返るとそこにいたのは銀髪の長髪で赤い瞳で悲しい表情をした女性だった。
「君は・・・」
『私は、闇の書の管制人格です』
「闇の書の!?」
何故、この空間に来る事ができたのかそしてその人格が
何故ここにいるのか疑念が尽きなかった。
「何故、ここにいる・・・」
『貴方が私の事を知ろうとしていたのは闇の書を通して見ていました。
そして貴方の腕輪の機械に私と接触できるように一種の線を引いたのです』
「腕輪の機械・・・?アルテミスか!」
アクセスできた理由は分かった。
しかし、それでも納得できない事はある。
「何故、俺にコンタクトを取ってきた」
『唯一、主人以外に会う事が出来る人でした。そして、貴方も主人を救おうとしている』
「教えてくれ。どうすればお前を止められる」
『止める事はできません。ナハトヴァールがある限り全てを破壊しつくしてしまいます』
「ナハトヴァール?」
『闇の書にインプットされている自動防衛プログラムです。
お願いです・・・。主人を守護騎士達を救ってください』
「待て。お前はどうなる」
『私の願いを託します。異世界の戦士・・・。
仮面ライダー」
「オイ!待て!!」
そう言い、闇の書の管制人格は消えてしまった。
「ナハトヴァール・・・」
司は、ナハトヴァールの検索を始めた。
場所は変わりとあるビルの屋上。
そこになのは、フェイト、シグナム、シャマル、ヴィータの5人が対峙していた。
「今からでも遅くはありません」
「止まれんのだ・・・もう、止まれない!!」
魔力を展開しバリアジャケットに変える。
戦闘を開始した。
一方、ザフィーラは、シグナム達と連絡が取れない為心配になり急いで
シグナム達の所に向かっていた。
「(皆と通信が取れない。一体何が・・・)」
「(守護獣!聞こえるか!!)」
「(その声は・・・水無月か?)」
「(移動しながら聞いてくれ。かなりまずい状況になった)」
「(何があった?)」
「(例の仮面の男、闇の書、いや、夜天の書を利用してシグナム達のリンカーコアを奪う気だ!)」
「(何だと!?)」
「(手を貸してくれ!このままだとシグナムだけじゃない。はやてや街の無関係な人が巻き込まれてしまう!)」
「(・・・分かった。私はザフィーラ。手を貸してくれ、司!)」
「(ああ!必ず・・・!)」
ザフィーラと司は、急いで現場に向かった。
そして戦闘を行っている最中、ついに姿を現した仮面の男。
なのは達をバインドで動きを封じ彼らの手に闇の書が手元にあった。
「そんな!いつの間に!!」
そして、シグナム、シャマル、ヴィータはリンカーコアを蒐集されてしまった。
シグナムとシャマルの2人は、リンカーコアを蒐集されると同時に消滅してしまい
ヴィータは気を失ってしまった。
「うおおおおお!!!!!」
少し時が経ち、ザフィーラも戦闘に参加した。
「そうか。お前もいたか」
そして彼のリンカーコアも蒐集され気を失ってしまった。
その後、なのはとフェイトは、4重のバインドとクリスタルケージで拘束され
身動きが取れなくなってしまった。
「いよいよ、目覚めの時だ」
「いや、終焉の時だ」
そして、なのはとフェイトの姿になり転移魔法を使おうとした時だった。
高速で移動する何かに弾き飛ばされて拘束していたヴィータと
倒れていたザフィーラが消えた。
「何!?」
更に、上空に展開していたクリスタルケージが破壊される音が聞こえた。
「クリスタルケージが!」
「騙し合いは俺の方が1枚上手だったな。リーゼロッテ、リーゼアリア」
「「!?」」
声が聞こえた方を見ると拘束していたヴィータとザフィーラと
動きを封じていたなのはとフェイトそして極め付けは・・・。
「貴様・・・!一体何者だ!!」
「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」
仮面ライダーディケイドがそこにいる事だった。
「仮面ライダーさん!!」
「ディケイド・・・」
「すまない。遅くなった」
4重のバインドを簡単に砕き2人を自由にする。
「この計画を立てた黒幕のギル・グレアムは、クロノ執務官が向かっている。
お前達もこれまでだ。大人しくした方が賢明だぞ」
「・・・いつから気付いていた?」
「騎士達と初めて戦闘を行った際に守護騎士がはやての家にいることは既に知っていたさ。
そしてその途中でアイツ等を監視する2つの気配を感じてな。
怪しいと思い調べていたのさ。まあ、決定的な証拠はクロノ執務官が持ってくるだろうけど」
「そう、私たちはお父様の指示で動いていたよ」
そう言うとなのはとフェイトの変身魔法を解くと猫の耳と尻尾が生えた女性の姿になった。
「そんな・・・」
「ロッテさん、アリアさん・・・」
なのは達を騙していた事に驚きの表情を浮かべるなのはとフェイト。
「どうして・・・。どうしてこんな事を・・・!」
信じることができないなのはは感情のままに叫ぶ。
俯いて何も言わないリーゼ姉妹。
「敵討ちだよ。クロノ執務官の父親のね」
「「「「!?」」」」
驚きの真実を知る事になったなのはとフェイト。
「何故そのこと!?」
「俺の力の一つに無限書庫に匹敵する情報端末があってね。調べさせて貰った」
2人は、バカなという表情で驚いていた。
「かつて、闇の書の護送中に暴走がきっかけで事故に巻き込まれたのが」
「クロノ君のお父さん・・・」
「11年前、グレアム提督が艦隊司令として闇の書を護送中に闇の書の防衛プログラムが暴走。
クライド・ハラオウンが闇の書に取り込まれてしまう事態となり
最後まで艦に残ったクライドさん自身ごと闇の書を破壊した。
グレアム提督はその件について深く思い詰めて、闇の書の永久封印を決意した。概ねこんな感じかな」
「・・・スゴイね。よくそこまで調べたね」
「そして、はやてが闇の書の主人と分かったら親族の友人と偽り生活の支援をしていたと・・・」
「でも、1つ理解して欲しい事があるの」
「自分達の独断で行動している。あの人は関係ないよ」
「信用できると思うか?はやてごと闇の書を永久封印しようてしている奴の言葉なんて」
「「!?」」
「どういう事ですか!?」
「闇の書は破壊されても新たな持ち主の所に行くというのは知っているな?」
「は、はい。ユーノが無限書庫で調べて出てきたって」
「あえてハッキリ言わせて貰おう。そんな事は不可能だ。悪戯に被害を増やすだけだ」
「じゃあどうすれば良いの!!」
黙って話を聞いているロッテがついに感情を爆発させた。
「勝手にベラベラ話して大切な人を失った悲しみをアンタは分かるの!?」
「分からないね。そもそも俺に今年の3月より以前の記憶が存在しないからな」
「「「「!?」」」」
ディケイドの新たな事実が発覚した事により全員が驚愕の表情を浮かべる。
「記憶が無いって・・・」
「どういう意味ですか・・・?」
「言葉通りの意味だ。俺が目を覚ましたら海鳴市にいたからな。
大切な友人も恋人も家族もいたのかすら知らない」
「なら、どうして戦うんですか?」
「人は生きている限り自分を探し続ける」
「・・・あっ」
フェイトは、以前ジュエルシード事件の際、プレシアに言った言葉だった。
「俺の人生は旅そのもの。生きている限り俺という存在がなんなのか探し続ける。それだけだ」
リーゼ姉妹はそれでもと言葉を紡ぐ。
「それでも・・・もう止まれないんだよ!!」
ロッテは、感情を爆発させディケイドに攻撃を仕掛けてきた。
「2人を頼む」
それだけ言ってディケイドは仕掛けてきたロッテに応戦する。
アリアは、なのはとフェイトに視線を向ける。
「お願いだ。私たちの悲願の為にそこを退いてくれ」
「できません!!」
「はやてを、友達を犠牲にするなんて出来ない!!」
「そうだ!!」
戦闘を行いながらなのは達の話に混ざる。
「犠牲の上で成り立った上で得る幸せなど本当の幸せじゃ無い!!」
「黙れぇ!!!」
ロッテがこちらに攻撃を仕掛けてきた時だった。
《戦闘を確認。自動防衛システム起動します》
「「「!?」」」
突如、闇の書が起動し始めた。
「そんな!どうして!?」
「オイ。闇の書のページはどこまで行った!」
「・・・もう、666ページ埋まったよ」
「!」
ディケイドは、その事を聞いた時に遅かったかと内心舌打ちした。
場所は変わって海鳴総合病院。
はやてがいる病室で自身の身体に異変が起き始めていた。
「・・・はぁはぁはぁ、グッ!!」
胸の痛みが今までに無いほど強くなりそして何かを感じ取ると・・・。
「アアアアア!!!!!!」
叫ぶと同時にはやては病室から消えた。
ディケイドと戦闘を行っている区域では、闇の書の異変に皆動け無いでいた。
「マズイ・・・。ナハトヴァールの暴走が始まりやがった!」
「ナハトヴァール?」
「闇の書の自動防衛システムの名称だ。完全に覚醒したら世界1つなんて軽く吹っ飛ぶぞ!!」
そんな時、魔方陣が現れはやてが魔方陣の中から出てきた。
「はやてちゃん!?」
「・・・マズイ!飲み込まれる!!」
闇の書が完全覚醒しはやての身体にバリアジャケットらしき物が展開され
更に髪は、背丈といった身体が全く異なっていき現れたのは銀髪赤眼の女性だった。
「・・・また、終わってしまう」
その女性は涙を流していた・・・。
ついに闇の書が覚醒し管制人格がその姿を現した。
ディケイドは彼女を倒しはやてを救う事が出来るのか
最終決戦の火蓋が今落ちようとしていた。
今回は、ここまでとなります。
誤字脱字等ございましたら連絡下さい。
では、次回。
りリカルなのは、クロスの候補。(それ通りに作るかは不明ですが気楽に投票して下さい)
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