魔法少女リリカルなのは 〜世界の破壊者はその瞳で何を見る?〜 作:シナプス・フィン
では、どうぞ。
アリサとすずかを庇い負傷し正体がばれてしまった司。
闇の書の意思は、隙を見て司を吸収してしまった。
残された2人は、司の口の動きを思い出しその話を念話でしていた。
「(フェイトちゃん・・・)」
「(なのは。気づいた?)」
「(え?う、うん。何か言った見たいだけど、よくわからなかった)」
「(なのは、司は時間を稼いでって言っているように見えた)」
「(えっ?)」
「(私にはそう見えた)」
フェイトの言葉に聞き返すなのは。
「(そういえば最初からコレが目的だったんだよね?)」
「(そのことをあの人は気づいていない。だったら・・・)」
「(私達がこんなところで折れちゃいけない。そうだよね?)」
「(うん。司が戻ってくるまで持ちこたえるよ!)」
「(分かった!!)」
なのはとフェイトは、司がはやてを連れて戻ってくると信じ闇の書の意思と戦闘を開始した。
一方、闇の書の中に吸収された司はというと・・・。
「う、ん?」
ベッドの上で寝惚けた顔をしていた。
鏡を見ると大人の姿の司がいた。
「どうなってんだ?」
そんなこと考えていた時だった。
「お兄ちゃーん」
部屋から女性の声が聞こえドアノックしてきた。
「お兄ちゃーん。入るよー?」
ガチャっと開けて入ってきたのは20言っているか位の女性だった。
そしてその女性は・・・。
司の脳内のビジョンから出てきた人そのものだった。
「(そうか・・・ココが・・・)」
司は、その時全てを悟った。
「お兄ちゃん?」
「スマン、ちょっと寝過ごした」
「いつものことでしょ。ご飯だから降りてきて」
そう言いお兄ちゃんと呼ぶ女性は部屋を出た。
「どうやらここは・・・。
俺がなのはの世界に転生する前の世界のようだ」
部屋を出て下に降りると新聞を見ている父親と食事の準備をしている母親がいた。
「(この2人が、俺の両親・・・)」
「あら司、降りてきたのね。顔洗ってきなさい。寝癖凄いわよ」
母親にそう指摘され特に反論することなく洗面所に向かい顔を洗い寝癖を整えた。
食卓に戻り食事をとる。
「そういえばお兄ちゃん。仕事の方はどうなの?」
「どうも何もいつも通りだけど」
「いつも通りってせっかく警察官になれたのにそんな言いようないだろ」
「知るか」
どうやらこの時の司は、かなり可愛げがないらしい。
「そういえばお兄ちゃんが警察官になった理由って仮面ライダーが影響でしょ?」
「正確には、仮面ライダーの信念だけどね。色々悩んで、騙されて
それでも前へ進んで行く姿に憧れたんだ」
そう言い食事を済ませ部屋に一度戻った。
今ここにいる場所での司自身が持っている記憶を巡ることにした。
そして今現在わかっていることは・・・。
①司の家族構成は、父、母、妹、本人を含めて4人
②司は、一度死んでなのはの世界に輪廻転生したこと
③仮面ライダーやなのはは司の元いた世界ではフィクションの存在だということ
そして極め付けは・・・。
「俺が警視庁の刑事ねぇ・・・。それで輪廻転生したのなら普通ドライブになるだろ・・・」
そう、司がなのはの世界に転生する前は、警察官だったのだ。
そんな物思いに浸っているとドアノックがした。
「なんだ?」
「お兄ちゃん。今日暇なら付き合って」
「荷物持ちか?」
あったりという妹に呆れる司。やれやれと言いつつ外出の準備を進める。
何だかんだしっかり兄弟として世話をしているのであった。
外出しある程度、買い物を終えると2人でアイスを食べていた。
すると、妹がこんなことを聞いてきた。
「そういえば、お兄ちゃんって彼女とかいないの?」
「警察としての仕事があってそんな時間ねぇよ」
「え〜?つまんな〜い」
「お前が面白いようなことになるのはしばらく先だ」
「妹不孝行だ〜!」
「知るか。帰るぞ」
「あっ!ちょっと!!」
そう言いながら妹の荷物を持ちそそくさと帰る。
その日の夜、夕食を終えてゆっくりしている時ある程度時間が経ち司は、部屋を出る。
部屋を出るとそこには父親と母親がリビングで団欒していた。
「司、お前も来い」
「今、お茶を出すね」
母親は立ち上がりマグカップを取りに行く。
「2人共、俺は行くよ」
その言葉に2人は特に何も言わなかった。
「ここは夢の世界。ここにいればずっと幸せなんだぞ」
「所詮、夢であることに変わりはない。
変わらない同じ幸せをただ繰り返していくある種の呪いだ」
「それでも幸せあの頃に戻りたいって思う人もいるでしょ?」
「確かに、その思いは否定はしない。誰だって幸せになりたいさ」
「だったら・・・」
「見た幸せは未来ではなく過去と今。だが、過去が未来をくれる。
俺は、前に進む。新しい
その言葉を聞いて両親は満足した表情をした。
「そうか・・・」
「それに、俺が死んだ原因って被害者が殺そうとした時に俺がかばったからだろ?」
「もう、全て思い出したのね・・・」
「誰かの
「なら、お前の好きにしなさい」
「母さんたちはいつでも見守っているよ。
でも、大切な人は悲しませてはいけないよ。それだけは覚えて」
「分かった・・・」
司は、リビングを出て靴を履き外に出た。
そして少し歩いたところで足を止めた。
「そろそろ出てきたらどうだ?」
司がそう言うと電柱の影から出てきたのは大人の姿の司より若い青年だった。
「気づいていたんだね」
「俺の夢の世界でよくコンタクト取れたな・・・。
常盤ソウゴ。仮面ライダージオウと言ったほうがいいか」
その言葉を聞いた時、ソウゴは優しい笑みを浮かべた。
「なぜ俺を仮面ライダーに選んだ」
「それはそのベルトがアンタを選んだんだよ」
「何?」
ソウゴが選んだのではなくベルトが俺を選んだのか。
「君が死んだ時、ライダーの力が眠っていることを感じてね。
その時、そのドライバーが起動して君がいる世界にジャンプしたんだよ」
「何故、俺があの家にいることになっていた」
「そのドライバーと時空の修正が入ったからだと思う」
「修正?」
「元々、君が住んでいたあの家の人は、そっちの世界でいう
管理世界、ミッドチルダの出身だったんだよ」
「マジか!?」
意外な事実・・・。だから俺にもリンカーコアがあったのか・・・。
「父親が管理局での仕事中で事故にあって地球にたどり着いて
ミッドに戻った時に地球に移住したんだよ」
「アルテミスはどうなんだ?」
「元々君用に用意されてたみたい。
君が9歳の誕生日に渡す予定だったみたいだけど両親は海外で事故にあったからね」
「つまり俺は、憑依転生なのか?」
「ううん、それでも誤算があった」
「誤算?」
「記憶を失ったこと」
「!!」
ということは、まさか・・・。
「両親が事故で亡くした後、ショックのあまり記憶に鍵が掛ったんだ・・・。
頼りになる親戚がいなかったのはそのせいだと思う」
「そう、だったのか・・・」
司は、なんともやるせない気持ちになった。
「けど、この世界の水無月司は救われたと思っている」
「その根拠は?」
「
この世界の水無月司は、天国にいる親の元に行ったと思うよ。
だから君は、この世界の水無月司の分も生きていかないとね」
「・・・なら、その十字架は俺が背負う。過ごせなかった時間は
俺が過ごしていく。それが俺の背負う十字架だ」
その言葉を聞いたソウゴは満足な表情をした。
「今の君なら問題ないな」
ソウゴは司に近づき1つは、ストップウォッチのような形をしたデバイス。
もう1つは、ディケイドと同じカラーリングのスマホを渡された。
「コレは?」
「ライドウォッチとケータッチ。ウォッチのほうは俺の餞別。
ケータッチは、門矢士から頼まれた」
「オリジナルからかい・・・」
「それじゃあ、俺の役目は終わったから行くよ」
そういいソウゴは、振り返りその場から去る。
「ちょっと待ってくれ!書類とカードは誰がやった!」
「俺が用意した!!」
「お前かい!!?」
やけにあっさりと解決しちゃったよ!!?
そう言うとソウゴは、この世界から消えた。
司は、右腕の袖をめくり相棒を呼ぶ。
「アルテミス。遅くなった」
《よろしかったのですか?》
「言っただろ。新しい
《それでこそ私のマスターです》
「ヨシ、はやてを探そう。この異空間を移動できるのがディケイドの力の特徴だからな。
ナビゲートは頼んだぜ」
《OK、マスター》
司は、ネオディケイドライバーを装着しカードを装填する。
「変身ッ!!」
KamenRide DECADE
19のライダーズクレストが司の体に重なりスーツを形成し
7枚のライドプレートが頭部を貫き、最後にボディがマゼンタに染まって変身が完了した。
同時にマシンディケイダーを呼び出し跨り走り出す。
場所は、真っ暗な空間。
車椅子の少女、八神はやてが闇の書の意思と共にいた。
「止まって・・・」
はやてが魔方陣を展開し闇の書の意思の動きを止めた。
その動きはディケイドも感じていた。
「はやてが目覚めた!」
《闇の書の意思の機動力の低下を確認しました》
「コレなら行ける!!」
さらに急いではやての元に駆けつけようとするディケイド。
「(外にいる魔導師さん!聞こえます?八神はやてです!)」
「はやてちゃん!?」
「(その声、なのはちゃん!?)」
「(うん、色々あって今、闇の書さんと戦っているの)」
「(はやて、聞こえる?)」
「(その声はフェイトちゃん!?)」
「(うん、私もなのはと一緒に戦っている。それで、そっちでコントロールとかできない?)」
「(ダメ。ウチがいるところだと管理者権限が使えへんねん。何とか、その子を引っ込ませて)」
彼女たちのやり取りを聞いた時、ユーノは1つの策を思い付いた。
「(もしかしたら・・・)なのは、フェイト聞いて」
「(ユーノ君?)」
「どんな方法でもいい。魔力ダメージでブッ飛ばして。
そうすれば中に入っている子を引っ張り出せる!
その言葉を聞いたなのはとフェイトは、不敵な笑みを浮かべた。
「さっすがユーノ君!」
「わかりやすい!」
《全くです》
《同じく》
ユーノの説明でなのはとフェイト、レイジングハートとバルディッシュが同意する。
「エクセリオンバスター!バレル展開!中距離砲撃モード!!」
《All Right Barrel Shot》
なのはの掛け声と同時にレイジングハートが認識。
レイジングハートの形状が変わっていく。
「夜天の主の名において汝に新たな名を贈る強く、支えるもの・・・。
『幸運』の追い風・・・『祝福』のエール。リインフォース」
「彼奴ら・・・!やりやがった!!」
ディケイドは、はやての救出を内部から行おうと考え直接内部に侵入し行動を起こそうとした。
しかし、結果は予想外にいい方向に向いてくれた。
はやて自身が目覚めて闇の書の意思の動きを封じ外部に脱出を行う手はずだったが
それを彼女達自身が行った事に対し驚きと歓喜の感情が溢れた。
「急ぐぞ、アルテミス!この負の連鎖を断ち切るぞ!!」
《OK、マスター》
マシンディケイダーを吹かしスピードを上げるディケイド。
「エクセリオンバスター!フォースバースト!!」
魔力がレイジングハートに集まっていき・・・。
「ブレイク!シュートッ!!」
放たれた魔力砲撃は闇の書の意思に向けて放たれた。
「なのはが砲撃を撃ってくるタイミングと着弾場所は・・・ここだ!!」
マシンディケイダーを止めカードを装填する。
Final AttackRide DE DE DE DECADE
ライドブッカー ガンモードに変形させ照準を決め引き金を引く。
空間に直撃すると意識が真っ白に包まれる。
今回はここまでとなります。
もう少しでライダー図鑑が出てきますね。
誤字脱字等ございましたら連絡下さい。
では、次回。
りリカルなのは、クロスの候補。(それ通りに作るかは不明ですが気楽に投票して下さい)
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