先日、私事ですが後輩にジュースを大多数に奢ったんですが1人にしか礼を言われませんでした。
「ありがとう」
私にとって当たり前でしたが彼らにとって先輩に奢られて礼を言わないのは当たり前ではないようです。当然の事だとでも思っているのでしょうか?
当たり前とは日常。今ある事に感謝するのが当たり前ではないかと思います。
ここはキノコ王国。
の外れにあるマリオとルイージの家。
人知れず世界の危機を救ってきた王国のスーパーヒーローが住む家である。
「兄さん!準備は出来たかい?」
彼の名はルイージ。スーパースターマリオの弟にして永遠の二番手と言われる不遇の存在である。実力だけなら兄を超える身体能力の持ち主だが…
この男、圧倒的に運がないのである。
マンションが当たったかと思ったらお化け屋敷だったり…
空から落ちて見事に着地しても後続から落ちてくる仲間に踏まれたり…
宿敵クッパに存在を忘れられたり…
もはやそれ以前の仲間に忘れられたり…
色々と不憫な男である。
「オッケー!出来たぞ!」
ルイージの問いに答えた男はマリオ。キノコ王国の英雄にして数多の世界を救ってきたスーパースター。Mのロゴがある赤い帽子に立派な鼻に立派なお髭をたくわえた男。
出かける先はピーチ城。
100年に一度行われる『星くず祭り』に招待された為準備をしていたのだが…
正確には去年も行われていて2年連続の星くず祭である。
本来ならばほうき星が100年に一度の割合で来るから星くず祭が100年に一度行われる。しかし、去年、大魔王クッパがほうき星の原動力となるグランドスターをほうき星の天文台から奪った事により星くず祭が予期せぬ形で終了してしまったのである。
その後、グランドスターを奪い返しクッパの野望を止め、ほうき星の天文台は力を取り戻したのだが…
グランドスターの急激な運動とクッパが作り出した大王星の消滅による重力や急激に作り出された星々の重力などにより、今までの100年に一度のペースでは来れない事が天文台の主であるロゼッタより知らされたのである。
そこでピーチ姫は祝い事は多いに越した事はないと言う事で100年に一度の祭りがしばらくの間ほうき星が来る日は星くず祭にしたのである。後日談だがキノじいやキノピオ親衛隊などの執事や護衛隊は目を回すほどの仕事や雑務に追われ一部ではピーチ姫の事を貴婦人ならぬ鬼婦人と呼ぶ者もいるとかいないとか。
「それにしてもピーチ姫も思い切ってクッパを招待するとはね…」
「全くだよ。まぁ、近くにいるだけ騒ぎも起こしにくいし何かあればすぐに対処出来るからそれもいいかな」
「はは、確かにそうかもね。クッパも近くに兄さんがいたら迂闊に手も出せないだろうし」
◆
ピーチ城城門前。
「うがぁーーーーっ!!!なぜワガハイを通さぬのだぁぁぁ!!!こうやって招待状も正式に届いたのに!!!」
「貴方みたいな亀が姫を何度も何度もなーん度も数え切れない程まで連れ去っている野蛮亀を姫が招待するわけないでしょ!いくら可憐で花のように美しくお優しい姫でも貴方のようなヘンテコリンを招待するわけない!」
この野蛮亀やらヘンテコリンなどひどい言われようの人は大魔王クッパ。色々と悪い事したりピーチ姫のケーキが食べたいからと言って連れ去ったりとんでもない程のワガママな超トラブルメーカーでマリオ因縁のライバルである。対する悪口万歳、煽り性能抜群、はったりかませ、なんなりと、という青鼻のキノピオは城門を守る兵士である。普段ならクッパに蹂躙されあっさりとやられてしまういわゆるモブなのだが…。クッパが全く襲ってこない事を良い事にめちゃくちゃ言っているのである。
「だからこうやって招待状も見せているではないか!騒ぎを起こしたらピーチ姫のケーキが食べられないかもしれないから我慢をしておるというのにこのキノピオごときが調子に乗り合ってぇ!!!」
「もう既に騒ぎを起こしているじゃないですか!さっさと帰ってミルクでも飲んだらどうですか!」
「貴様のせいだろうがぁぁぁ!!!」
◆
「わぁお、凄い事になってるよ、兄さん…」
「これは流石に止めた方がいいのか…?」
城門に近づくにつれてクッパの怒号が聞こえてきた兄弟は急いで来たのだがまさにすごい剣幕で言い争っているものだから流石のマリオ達も止めに入れないでいた。すると
「あ、マリオさん!お城のパーティーに呼ばれたんですか?」
「エッボクムシ?」
「!キノピコ!パーティーには呼ばれたんだけど前がアレなだけにちょっと躊躇っている所なんだ」
「そうですよね。あんな所にマリオさんがいったら間違いなく戦闘になっちゃいますもんね」
マリオに話しかけルイージを予定調和かのようにスルーした彼女はキノピコ。キノピオの対をなす女の子である。
「でも兄さん、止めないと行けないし、ほら…」
キノピコと話している間にクッパとキノピオの言い争いはさらに激しくなっていた。付け加えるならば先程までいた近くにいた街の住人達も見えなくなっている。虫さえも見当たらなくなっていた。
「…。あー、うん。流石に止めないと街にも十分な被害が被られるな」
「頑張ってくださいね!マリオさん!」
「エッイマダニボクノコトハムシデスカ?」
流石ルイージ。最後までスルーですね。ドンマイです。さて、流石のマリオもこれはいかんと重い腰をあげ向かおうとしたのだが…
不運とはこうやって重なるものである。
「ガッハッハっハッハッハッ!!!俺のケーキはどこだ!今から行くから待ってろよ!ガッハッハっハッハッハッ!!!」
後方から聞こえてきた、否、聞き慣れたある豪快な男によってその一騒動は更なる進展…ならぬ後退が起こったりなかったり…。
めんどくさくなったマリオ兄弟は呆れ返って裏門から通りピーチ姫に挨拶して呼びに行ったのだがそれまでの間に城門前の騒動はより一層酷くなった。結果として姫直々に足を運び雷が落とされたそうな。
「早く話は進めないのか〜い?」
「細かい設定考えてると進まないんだよね」
「それは甘えだ」
「ごもっともです」
進めようと思っても進まないのがこーゆーもんなんですよねw