ガンダムビルドダイバーズ Re:TURN:TYPE 作:ルシエド
モモがフォース・ビルドダイバーズの中でエヴィデンス01を褒めちぎったことで、伝言ゲームで話が流れ、『ビルドダイバーズが才能を認めたELダイバーがいる』と密かに噂になっていた。
オーガはその噂を聞きつけ、やってきたのである。
ビルドダイバーズはかつて始まりのELダイバー・サラを救うことが決まった『第二次有志連合戦』で、世界を相手取って立ち回った伝説のチームだ。
有志連合戦がネットで話題になり、動画でそれを見た人の一部がGBNを始めたり、ビルドダイバーズの機体を模した愛機を作ったりしたという。
つまり、影響力が強いのだ。
モモはアホだが、発言に影響力があるアホなのである。
一番厄介な人種とも言う。
それに振り回されたオーガは怒り――モモというアホの考えなしの発言に振り回されたことで更に怒り――かなり怖い剣幕で吠えていた。
「ガンプラを作る気がなかっただと……!? 早く作れ!」
「ええ……」
「食いごたえが出るまで俺がしごいてる。
ガンプラは国から支給されてんのか?
パーツが欲しけりゃ言え。
ゲーム内通貨だがいくらかやる。
ELダイバーとしてのお前の力……この俺に見せてみろ!」
「で、あるか。君は乱暴なのは口調だけだな」
「あぁ!?」
「好戦的であることは、低俗でも低価値でもない。
戦いを忌避するものが上等で高価値というわけでもない。
本質はそこではない、ということだ。で、あるならば、君を尊重する価値もある」
「何言ってんだ、テメェ?」
直情的なオーガと死ぬほど合わないタイプの人間は、いくつかある。
それは主に、初対面での印象の悪さや会話の合わなさとして現れる。
オーガが好むのは人間の剥き出しの感情で、異星人はそれを持ち合わせておらず、更に人間と分かり合うために合理的な話し方を徹底している。
エヴィデンス01は、オーガと死ぬほど合わないタイプの存在だった。
だが。
「ちょうどいい。君がそう望むのであるなら、私も応えよう」
「あん?」
「で、あるなら、君と戦うガンプラを用意して準備しておこう……という話だ」
「! へっ、気合い入ってるじゃねえか……!」
性格が合わなくとも"戦う意志"さえあれば、受け入れる度量がオーガにはある。
彼は百鬼の長、鬼の王。
「気合が入ってるやつは嫌いじゃねえ。
無駄に経験積んでるやつよりずっと食いごたえがある。
で? どんぐらい時間が要る?
ELダイバーの戦士なんざ俺もよくは知らねえ、期間はお前が決めろ」
「闘争の経験自体はある。あとはガンプラを作るだけだ」
「ほーぅ」
「150ね……15日で一機作ってこよう。私は君の挑戦状に受けて立つ」
「言ったな。いいぞ、15日後だ。
その日まで準備を重ね、最高に美味いランチに仕上がっておけ」
そう言って、オーガは去っていった。
鬼が去り、オーガを見送ったエヴィデンス01の肩にメイが手を置く。
「エビ。さっき150年と言おうとしたな」
「……メイには嘘をつかない約束であったか。まあ、そうだな。流石に長過ぎた」
「長過ぎるにもほどがある」
「いや、なんだ……時間は多めに取っておく悪い癖がついな」
「お前が地球人だったらデートの一時間前に待ち合わせに来るタイプだな……」
マギーが横目で、ちらりと店の時計を見る。
「すぐ行くわけじゃないけど、私とメイはELバースセンターに行く予定があるの。
あ、ELダイバーの保護施設のことね。
サラちゃんも一緒に行く予定よ。
エビちゃんはどうする?
一緒に来てもいいけど、正直15日後に初バトルなら時間無いんじゃなぁい?」
「同感だ。エビは今は自分のために時間を使うべきだろう」
あと一時間、長ければ二時間は交流し、エヴィデンス01の人間理解を深めることもできたかもしれないが、事情が変わった。
エヴィデンス01が『そちら』の方に興味を持ったなら、今日から二週間ほどは、ガンプラの作成に取り組むべきだろう。
「で、あれば。ガンプラはどうするかな……」
「エビちゃん」
「ん? サラ殿か。いや、心配する必要は」
「こういう時は、友達を頼るんだよ」
「……」
「ね?」
ふんわりと笑むサラが促し、エヴィデンス01がコンソールを開く。
そこには『フレンド:1』の表示がある。
「で、あれば。頼るか」
エヴィデンス01は『メッセージ』と表示されている部分に、そっと指で触れた。
市街地の外に広がる草原で、エヴィデンス01は本を読んで人を待つ。
週刊誌の特集単行本だ。
地球基準での正しい知識の習得順をまだ理解できていないエヴィデンス01は、地球人すら知らない地球のことを多く知りながらも、地球での常識の多くを知らない。
その穴を埋めているのだ。
あんまり正しい形で埋められていないが。
そこにのっしのっしと、パンダ的ペンギンのモモカプルがやって来た。
『やっ、おはよう! サラちゃんからメールで教えてもらったよ、大変みたいじゃん』
「で、あるな。大変というほどでもないが。私も望んだことだ」
『あーダメダメ、オーガだから良いけど他の人はちゃんと言わないと。
オーガは本気でバトル望んでない人には粘着しないもん。
最後の一線は守るマンだからね。
でもGBNには本気で嫌がらないと分かってくれない人だっているからねー?』
「そうか。そうかもしれん」
『分かれば良し。じゃあ行くよ、ガンプラに詳しい人のとこ!』
「誰だろうか?」
『シャフリヤールさん!』
モモはエヴィデンス01を手の上に乗せたまま、通称『ガンプラ電車』に乗り込んだ。
これは初代ガンダムに登場する輸送用トレーラー・サムソンを連結したもので、サムソンが機関部とトレーラー部の二つで構成されているのに目を付け、複数の機関部を連結した先頭と、複数のMS積載部で作った後ろで構築した、ガンプラ運搬用の列車である。
陸戦特化のMSを使うダイバー達は時々、これを利用していた。
モモカプルに乗るモモ、モモカプルの手に乗るエヴィデンス01は、のんびり景色を眺めながら、爆速で駆ける電車に運ばれていく。
『本当は一番頼りになるビルドダイバーズのビルド担当に頼みたかったんだけどね』
GBNは宇宙ほどの広さがあり、GBN運営ですらその全貌は理解できていないという。
移り変わっていく景色と、それぞれの景色で動き回る人達を見つつ、エヴィデンス01はモモの言葉に耳を傾ける。
『今日はELダイバーの体について調べるとかのお仕事が忙しいみたいで……ごめんね』
「で、あるか。私は頼んでいる側ゆえ、不満はない。むしろ嬉しいと言える」
『あ、でもねでもね!
シャフリさんは私達のガンプラにも助言してくれてる人なんだよ。
なんかすっごくてなんか賞取ってる人なんだって、すごいでしょ!』
「真空を隔てた向こう側の熱量ほどには伝わったぞ、すごさ」
『よくわかんないけどちゃんと伝わったみたいね! 流石私!』
「……」
おそらく、異星人に最も近いELダイバーや、マギーのような成熟した立派な大人と触れ合うだけでは知ることもなかったであろう人間の代表格が、ここにいた。
「……来たみたいだね、モモ君と、例の彼が」
かくして、到着したモモとエヴィデンス01を男が出迎える。
そこは、ブレイク・ピラー・エリアと呼ばれるディメンションだった。
壊れた軌道エレベーターが、世界を縦に貫いている。
その周辺に広がる荒野には、無傷の建物と落下した残骸だらけの荒野。
地上付近から宇宙にまで届く塔は、宇宙にも届きそうな領域の外装が剥がれ、それらが地上に落下したということがひと目で分かった。
これは、ガンダム00で破壊された軌道エレベーターの物語を再現したディメンションだ。
それらの瓦礫に腰を降ろして談笑している者達がいた。
何百人と集まって、『ブレイク・ピラー・ミッション』に挑戦しようとする者達がいた。
瓦礫の合間でガンプラのパーツデータを販売している移動商人がいた。
ここもまた、"GBNの楽しみ方"が目一杯詰まっている、GBNの縮図であった。
その片隅にて、モモ達を出迎える男がいた。
「シャフリさーん! ご無沙汰してまーす! あ、こっちはエビちゃんです!」
「や、モモくん。
相変わらず元気そうだね。
モモカプルもよく磨き込んである。ひと目で分かったよ」
「えへへ」
「で、あるか。シャフリヤール殿……というのか。本日はよろしく頼む」
「ああ、話は聞いているよ。今日一日で基本から奥義まで叩き込んであげよう」
秀逸なダイバールックだ、とシャフリヤールに対し、エヴィデンス01は理論的に分析していた。
銀色の髪にほどほどの紫を足した長い髪。
銀の対象色は金色で、紫の対象色は黄色だ。
よって金と黄の対象色二つを混ぜ込んだ銀と紫の組み合わせは、神秘的にも、野獣的にも、また優しい色合いにもできる。
そのため非常にセンスが問われるが、その二つを混ぜ込んで適度な濃淡に調整したシャフリヤールの髪色は、遠くから見るのと近くで見るのとでまるで印象が違い、光の加減でまた印象が違うという、神秘的美術造形の極みのようなバランスに仕上がっている。
誰が見ても美しいと思う、そんなバランスだ。
これと比べると、エヴィデンス01の髪はSFチックでとても美しいものの、ただ美しいだけで、地球人の美的感覚においてはシャフリヤールに遠く及ばないということが分かってしまう。
シルエットとしては人狐というのが近い。
シャフリヤールのダイバールックは、人と狐が合わさったような姿だ。
金毛黄毛にたとえられる狐の対照に、銀毛紫毛にしたということだろうか。
あるいは、
ゆったりとした白と淡い色の服に、要所に金と黄をあしらい、全体のバランスを整えつつ、強い色の印象がない。
それはおそらく、ダイバーのデザインと色が、隣に立つガンプラの印象を邪魔しないため。
ガンプラの印象に自分自身の印象が入らないようにするためだろう。
天才が感覚のままに適当にデザインしたダイバールックとは違う。
全てが計算。
全てが美の法則性。
エヴィデンス01が知らない、『地球の美の基準』を中東風に落とし込んだ存在が、見ているだけで勉強になるような存在が、そこに居た。
「……ある程度のラインを超えた人工物は、自然物と明確に区別がつく。
異星の人工物は、異星人には自然物に見られてしまうことも多い。
そこに込められた知的生命体の知的活動の痕跡が理解されないからだ。
で、あるからして。
どんな異星人にも人工物だと認識される、知性の集合体もある。あなたがそれだ」
「おやおや、お褒めいただき嬉しいね」
くっくっく、とシャフリヤールが笑う。
「なんかシャフリさんとエビちゃんって並ぶと兄弟みたい。綺麗で銀髪だから?」
「……」
とぼけたことを言っているモモに、"違いが分からん子だな……"と、エヴィデンス01は御無体に思った。
「シャフリさん! 15日後にオーガに勝てるくらい強いガンプラの作り方を!
エビちゃんに素早く手早く丁寧にかつパーフェクトに教えてあげてください!」
「モモ君は相変わらずだねえ。
でも忘れたのかい?
ガンプラの道に近道なし、だよ」
「うっ……それは分かってるんですけど……初心者の一戦目は勝たせてあげたいんです」
「君の気持ちは分かってるよ。
オーガに勝つことは難しいだろうが、私も全力を尽くそう」
いい子だな、とエヴィデンス01はモモに思った。
「リクはログイン初日の初ミッションの初戦でBランクのドージに勝ったんですよ!」
「いやモモ君、それはリク君がおかしいんだ」
「ログイン二日目の二戦目でオーガといい勝負してたって話ですよ!」
「いやだからそれはリク君がおかしいんだ」
シャフリヤールが苦笑する。
「で、あるか。リク殿は天才というやつであったか……
私は……同族を見る限り、どちらかというと落ちこぼれの部類に入る」
「だいじょーぶだいじょーぶ。
GBNは落ちこぼれとかないから!
楽しむ才能があればあるほど最強なゲームだからねっ!」
「モモ君、正解。エビ君も大事な部分は間違えないようにね」
ブレイク・ピラー・エリア特有の瓦礫を椅子代わりにし、腰を降ろした三人は長くなりそうな本題を話し始める。
「ガンプラを作るにあたって、君には三つの基本要素を覚えておいてほしい」
「三つの基本要素?」
「まず第一に愛。
第二に製作技術。
第三に……君が最初に何を目指すか、だ」
「で、あるか。何を目指すか? 目標設定ということだろうか」
「そうだね。
コンセプト、と言い換えても良い。
自分の好きな作品のガンプラで戦いたい。
可愛いと思うガンプラで戦いたい。
GBNでやりたいことのためにガンプラを作りたい。
誰よりも美しいガンプラを作りたい。
"己の心が向いている方向"……それがコンセプトとなる。いちばん大事なものだ」
「己の心が向いている方向……で、あるか」
「コンセプトが決まれば、あとは愛という熱意。
そして実際に作る製作技術だ。
製作技術は私が教えてあげられる。
だけど愛とコンセプトを私があげるわけにはいかない。
それでは私の劣化コピーにしかならないからね。面白くない」
「で、あるな」
シャフリヤールはモモに向き直り、イケメンに弱い女なら一発でやられてしまいそうな微笑みを浮かべた。
「モモ君、少し男同士の内緒話をする。悪いが、少し待っていてくれないかい?」
「男の人そういうの好きですねー。いいですよ」
「ありがとう」
シャフリヤールはボイスチャットモードに切り替え、シャフリヤールとエヴィデンス01以外に会話が漏れないようにする。
エヴィデンス01と違いログの改竄まではしていないため、運営には聞こえる会話だ。
で、あるならば、その内容は。
「地球を楽しんでいるかい? 遠き宇宙の彼方から来た、近き星の隣人の君よ」
「! で、あったか……モモの頼みを聞いたという話だったが、その実……」
「いや、モモ君の頼みで来たのは本当だよ。
運営から頼まれていたのさ。
『地球の文化と美術から交流を図ってほしい』ってね。
地球の美とは地球の文化であり、それを理解するのは大事なことだ。
とは言っても、気が乗らない。
地球の美を伝える代表というのも荷が重く感じていた。
異星人に興味はあったが、身の程に合わない責任だと思って、一度は断ったんだ」
「で、あるか」
「でもモモ君に話を聞いてね。
運営の話を聞いていたからピンと来たんだ。
どうやら君は私が思っていたような異星人ではなかった。
ただの一人のGBNの初心者として君は在る。
そういうことなら、私は喜んで君に"ものを作る技"を教えたいと思う」
「それはまた……独特な理由だな」
「今GBNのユーザーで君の正体を教えられているのは三人。
『ELダイバーを育てている上位ダイバー』、マギー。
『GBNの中でならどんな異星人でも倒せる』、チャンプ。
そして『地球の価値を教える適任者』としての私だ。
ま、私はそんな大層なものでもなくて、美しいものを教えるくらいしかできないがね」
「で、あったか」
「で、あるわけさ」
ふふふ、とシャフリヤールが男にしては妙に色気のある笑みを浮かべる。
「君は地球人ではない。そして、地球人を理解しようとしている」
「で、あるな」
「ならば一番重要なことはなんだろうか?
何よりも美しいものを作ることかな?
オーガくんとの戦いに勝つことかな?
いいや、違うだろう。君が人間を理解することだ」
「……確かに」
「そこで提案がある。ガンプラビルダーの聖地・ペリシアで、私と勝負しないかい?」
「勝負……? それはガンプラの出来を比べるという意味で?
……ああ、なるほど、『第三に何を目指すか』か。
その勝負を目標にして作っていくのか。いわゆるシメキリ、というものだな」
「そういうことだ。
そしてお題だが、私は君にとっての美しさを、君は地球人にとっての美しさを求めたまえ」
「! それは……なるほど。
そういうことか。
地球人基準の美しいものを作り、それを動かす。
美と戦闘の両立。
地球人の観点の実現化と操作を通したその実感。
同時にこれは、地球文化の理解度を測る私見にもなる。
なら私にとっての美しいものは、映像データを地球のフォーマットで作成して送っておこう」
「ありがとう、助かるよ。
地球を知り、それを形にし、それで戦いたまえ。
あんまりにも乱暴だが、それが理解への近道だと、私は思うよ」
「で、あれば、こちらこそ感謝しよう。
私が地球人にとって美しいものを作る。
それは分かる。
だがそちらが私にとっての美しさを形にするのは……
君の、『異星人にばかり負担をかけない』という意思表示に他ならない。
君からの歩み寄りに他ならない。君が私を理解しようとしてくれたこと、感謝する」
「そういう見方もあるだろうね」
シャフリヤールがボイスチャットモードを切り、退屈そうにしていたモモに呼びかける。
「モモ君! 彼と私でガンプラビルド勝負することが決まったよ」
「なんで!? 勝てるわけなくない!?」
「で、あるな。だが負ける気はない。
勝つつもりで勝負を挑む。
合理性の欠片もない精神論だが、それが地球における礼節なのだろう?」
「そう、その通りだ。いい心持ちだよエビ君。私も受けて立とう」
「わー、男の人の世界に入ってる……」
ま、いっか。とモモは言う。
細かいところを気にしないのがモモの長所であり、短所であり、美点である。
「期限は?」
「君がオーガと戦う前日、つまり二週間後にしよう。どうかな?」
「ええええ、シャフリさん、二週間は短いですよ!
ガンプラは初心者には面倒なんですよー!
ニッパーとかよくわかんないから!
サフとかもよく分かんないから!
ああ、でもオーガと15日後……おのれオーガー!」
「そうだね、モモ君。
普通の初心者には難しいだろう。
でも彼は……そうだね、才能があるから、大丈夫なのさ」
「!」
シャフリヤールはエヴィデンス01の身の上を隠した言い回しをしたが、それが『シャフリヤールが才能を認めた』言い回しに聞こえたモモは、それを自分のことのように喜んだ。
「やるじゃんエビちゃん!
あのシャフリさんに才能褒められるなんて!
これもしかして最初からすっごいガンプラできるんじゃない!?」
「で、あるか」
「で、あるよー!
シャフリさんはなんかこう……皆褒めてて凄い人だからね!」
「量子エンタングルメントが切れた状態での粒子の回転程度には伝わったぞ、すごさ」
「よくわかんないけどちゃんと伝わったみたいね! 流石私!」
「……」
他人が褒められたのを自分のことのように喜ぶモモの善性に好感を持ち。
ちょっとおバカに得意げに、ふふんと鼻を鳴らすモモに好感を持ち。
モモが連れてきた人間と対決の約束をし、人間理解を深める道を進む。
『必然の出会いが人間を理解させていく』のが彼にとってのメイなら、『偶然の出会いが人間を理解させていく』のが彼にとってのモモだった。