「さて飲み会まで空いてしまったな?」
「伊織~夜までどうする?」
「なぜそこで俺に振るんですか!」
時田先輩と寿先輩がダイビングの手伝いに来たが、客が急用のため中止となった。
ついでに俺たちと一緒に昼飯を食っていたんだが、全くこの人たちは潜るか飲むかのどっちかしかできないのか。
「嫌ですよ飲み会なんて。参加しません」
「「お前は何のサークルに入ったつもりだ!」」
「ダイビングじゃないんですか。このサークルは」
「伊織君」
奈々華さんだ。
どうしたんだろう?
俺と先輩たちの必死の攻防(飲み会への参加)に割って入ってくるなんて。
「伊織君は知ってる?自分の部屋がどこにあるのかを?」
その時衝撃が走った。
そうだ、俺は大学でここに来てから一度も自分の部屋に入ったことがない。
というよりずっと外にいた。
「そう言われれば・・・」
「でしょ。だから今日はダメ。」
確かにショッキングな内容だったが、今この場においては最高の援護射撃だ。
「すいません先輩方。奈々華さんもこう言っていることだしやっぱり今回は参加しません」
「そうか・・・それはしょうがないな」
イヤー ノミカイニ サンカデキナイナンテ ザンネンダナー
「今日の飲み会は女子大との交流会だったんだがどうせ人は集まるだろ」
・・・エ
女子大との合コン。
そんなイベント映画であったか。
俺は先輩方からの衝撃的な発言を聞き、脳内の記憶を引っ張り出してきたが・・・
やっぱり思い出せない。
いやこんなイベントがあったら覚えているはず・・・
もしかしたら映画ではなく原作漫画のイベントだとしたらマズイ!
原作漫画なんて一度も読んだことがないぞ。
どうすればいいんだ。
いや・・これからもこの世界で生きていくんだ。
この程度のイベントなんてこれから頻繁に起こるはず。
考えろ、考えるんだ俺。
このような時に備えて今まで勉強してきたんだろ(違います)
よし、そうと決まればあとは行動あるのみ。
Part1
「あの・・・奈々華さん。やっぱり今日の飲み会に参加し・・・」
「ダメです!」
やっぱり正攻法ではダメか。なら次だ
Part2
「お願いします、奈々華さん。今日この機会を逃してしまうと二度とチャンスが来ないんです。お願いします。俺の一生のお願いです。今日だけは、今日だけは許してください。」
人間は交渉ごとにおいてロジックで訴えるより感情で訴えた方が成功すると誰の理論かは知らないが言っていた。
これでどうだ。頼む・・・
「ダメです!!」
クソ!何が感情で訴えたら成功するだ。
全く成功しなかったじゃないか。
やはり下心があるとダメなのか。
しかたがない・・・こうなったらやりたくなかったがアレをやるしかない。
「奈々華さん!・・・」
伊織は不参加か。まあ今回は人が足りているからいいのだが・・・
「なあ夜までどうする?」
「そうだな・・・」
飲み会までの時間つぶしに付き合ってもらいたかったが、奈々華さんがあの状態じゃあ飲むのも許してもらえなさそうだな。
そう思いながら、「グランブルー」に戻ると
Part3
「奈々華さん!・・・お願いします!ここまでしても許してもらえないでしょうか?」
服を脱いで土下座している伊織がいた
「おい伊織。いったい何があった」
「俺が今できる一番の誠意を示しているところです。お願いします。奈々華さん!」
「遊びたいのはわかるけど・・・ダメなものはダメ!」
「そこをなんとか!」
「ダメです!!」
「はぁ。ばーか」
中身が変わっても結局伊織は伊織でした