「伊織、耕平少し話がある」
ダイビングが終わって酒を飲んでいる途中に、先輩たちは話し始めた。
「お前たちダイビングはどうだった?」
「「すげー楽しかったです!!」」
「それはよかった。だがお前たちに言わなければならないことがある」
いったい何だろう。
先輩方には珍しくとても神妙な顔をしている。
もしかして俺たちのサークル加入を認めてないのか。
「分かりました、先輩方。短い間でしたがお世話になりました」
「なぜそうなる」
あれ違うのか
「ダイビングというのは金がかかる。機材の費用もそうだが、潜るためにそこまで行く交通費などといった活動費が必要だ」
「ここまで言えばわかるだろ」
そう言われ俺と耕平は・・・
シンジンノ イオリチャンデス ゴシメイ アリガトウゴザイマス
オレノ ビセイニ ヨイナ! キャー イマムラクン ステキ―
「あいつらはいったい何を想像してるんだ?」
「どうせしょうもないことだろ」
「おい聞け。お前たちが想像しているようなことではない。うちの大学の学園祭、伊豆春祭ではサークル対抗ミスターコンテスト、通称男コンが行われる」
「そして優勝したサークルには賞金が出る。あとはわかるだろ」
「「まさか俺たちに出ろと?」」
「正解」
「「嫌だ―!!」」
嘘だろ、もう来たのかよあのイベントが。
俺は映画を思い出しながら震えてた。
その結末に訪れる悲劇を。
何としてでも回避しなければ、そう思い俺は先に手を打った。
「先輩。優勝するにはネタ枠とか無しで本気でいかなければいけないと思います。なので俺は耕平を推薦します。」
「伊織!キサマー」
悪いな耕平、俺はこんなところで死ぬわけにはいかないんだ。
お前の尊い犠牲、俺は忘れないぜ。
俺の意見に賛同したのか時田先輩が耕平の肩に手をかけこう言った。
「なあ耕平。お前は美形だ。お前が出ればきっと勝てる。サークルのためにお前の力を貸してくれないか?」
「そう言われても・・・任せてください!」
馬鹿な奴だ、上手く先輩の手のひらに踊らされるとは。
まあ俺にとっては好都合だが。
うまく事が運び、無事回避できたかと思っていると・・・
「じゃあ伊織。お前は千紗ちゃんの説得を頼むぞ」
・・・エ?
「どういうことですか先輩!うちの学園祭は男コンしかないんじゃ」
「そんなわけあるか。ミスコンもちゃんとあるし優勝したら賞金も出る。出さない理由がないじゃないか」
「そんな!千紗が出るわけないじゃないですか。説得なんて無理ですよ」
「ちなみに千紗ちゃんが出なかったら伊織、お前が出てもらうぞ」
「なぜですか先輩!うちからは本命の耕平が出るからいいじゃないですか」
俺がこのように抗議すると、時田先輩が俺の肩に手をかけこう言った。
「なお伊織。お前はネタ枠だ」
「ぶちのめしますよ」
「1位だけが賞金が出るわけじゃない。2位でもわずかだが賞金が出る。千紗ちゃんが出ない場合、お前がネタ枠として出て、1位2位を耕平とともに独占してこい」
クソ!行くも地獄、戻るも地獄。
ならば・・・
「任せてください先輩。絶対千紗の奴に出てもらいますから」
俺は自分の保身を優先した
クソどうすれば良い。
運命の歯車が回ってしまったぞ。
今俺が出来ること、それはこのツライ現実から目を逸らすために酒を飲むペースを上げることだった。
英語のタイトルてなんか憧れるよね
(ちなみに日本語タイトルは「活動費を手に入れろ!」です。冒頭に付けているProjectには何の意味もありません。しいてあげるなら某ロクでなしな講師が大活躍する小説からとりました。何も付けないより付けた方がカッコよくないですか?)