「そういえばちーちゃん、伊織とあの時何話してたの?」
お好み焼きを作る練習も終わったその夜、私はお姉ちゃんと店の端で話していたら梓さんがやってきた。
「ええと。ミスコンに出てくれって」
「へえ~。で、返事は?」
「断りました」
そんなの当たり前だ。
ミスコンになんて出たくないし、何より恥ずかしい。
そう思っていると・・・
「千紗!これで頼む。ミスコンに・・・ガハッ」
何をとち狂ったのか、あのバカは裸で土下座して頼んできた。
土下座をしたらミスコンに出てくれるなんて思ってるの?
それともそんなに地面と口づけするのが好きなの?
それなら足で頭を踏んであげるから好きなだけ地面と口づけしてたらいい。
この状態(伊織が千紗の足で頭を踏まれている)が続いていると、梓さんが・・・
「伊織~ダメだよそれじゃあ。頼みごとをする時はちゃんと理由を言わないと。ほらほら、ちーちゃんも足を退けて」
そう言われ私は伊織の頭から足を退け、顔を上げた伊織はこう言った。
「いや~千紗がミスコンに出れば優勝して賞金ももらえるし、俺は男コンに出なくてすむかな~と」
「このクズ。絶対出ない!」
「千紗~頼む話を・・・」 VAMOS!!
あの後伊織は先輩たちに連れていかれた。
あのバカ、やっぱり自分のことしか考えてない。
絶対にミスコンなんかに出ないという意思を固めてると・・・
「ちーちゃん、ミスコンぐらい出てみたら?」
梓さんが私にこう言った。
なんで?疑問が顔に出ていたのかさらに梓さんが話しかけてくる
「伊織ミスコンにちーちゃんが出たら優勝するって思っているでしょ?それってさ、ちーちゃんが一番可愛いと思っているからじゃない?私は女冥利に尽きると思うな~。ねえどうかな、出てみたら?」
私は梓さんが言ったことを考えてみた。
梓さんは私の返事を待っているのかそれ以降何もいわず、ただ黙って私を見ていた。
私は手に持っている飲み物を一気に飲み干し、梓さんに答えた。
「別に何が何でも反対じゃないです。でも・・・」
「でも?」
続きを待っている梓さんにこう言った
「ただ私だけに恥ずかしい思いをさせようっていう考えが気に入らないんです!!」
「なるほど~。そりゃそうだね、男の子らしくないもんね」
そういうと梓さんが私に意味ありげな目で見てきた。
「何ですか!!」
「いや何も~。じゃあさ、こうしよっか」
酒を大量に飲まされて頭が痛い・・・
クソ、久しぶりのVAMOS!!のせいで千紗を説得するチャンスがなくなった。
やっぱり運命は変えることができないのか。
そう一人で嘆いていると時田先輩が近づいてきた
「伊織、お前のおかげで千紗ちゃんがミスコンに出るというと連絡があった」
なんだと・・・やはり神は存在したのか。、
俺は一人で喜んでいるとさらに時田先輩が・・・
「そして伊織、お前に渡すものがある」
まったく時田先輩ったら、俺がサークルのために動いたことがそんなに嬉しかったのか、俺にお礼を渡してきた。
苦労して千紗を説得したかいがあったものだ。
いったい何だろう?軽いからもしかしてお金とか!!
俺は心が躍りながら、時田先輩から渡されたお礼を見ると・・・
女子高の制服だった
「いったいこれは何ですか!!」
「千紗ちゃんからミスコンに参加する条件として伊織も男コンに出ることだそうだ。まあネタ枠として頑張ってくれ」
「畜生ー!!」
「これでいいでしょ?」
「まあちょっとすっとしました」
梓さんのたくらみが成功したようで、伊織の絶叫が店に響いた。
就活、授業、卒論のトリプルコンボが迫ってくるのでこれから不定期投稿になります。(何回目の不定期投稿宣言だよ!!)
1日1本23時に投稿できたらいいな〜(不定期投稿とはなんぞや)