皆さんテスト勉強は余裕を持ってやりましょう
間を置いて、梓さんは今村君じゃなくティンカーベルの会長の手を取った。
「おおー工藤会長を選びましたー」
その結果を受けて会場が湧き上がっている。
そんな・・・梓さん。
今村君の
私は梓さんの選択に戸惑った。
「そういうことだよ、君。人にはそれぞれ釣り合いがあるんだ。まあ君に似合うふさわしい女性が見つかるさ」
やっぱりアイツ、嫌な奴。
今村君もなんで言い返さないの!
「お似合いの人、ね」
「ふふふ・・・」
今村君と梓さん、なんで笑っているの?
私が不思議がっていると、
「「あはははは」」
梓さんだと思ってたら伊織だった
「残念でしたーあなたの手を取った人は男でーす!」
ティンカーベルの会長が固まっている。
無理もない、わたしだって驚いている。
少し会長に同情していると、
「どう、面白いことが起きたでしょ」
梓さんが戻ってきた。
「梓さん、これはどういうことですか!」
「ほらちーちゃん、さっき伊織に呼び出されたって言ったでしょ。実はね・・・」
梓さんが話し始めた。
「協力?なになに、言ってみな〜」
「ええと・・・。簡潔にいうと男コンでティンカーベルの会長を嵌めたいので協力してくれませんか?」
「どうして?確かにアイツにはあまりよい印象を持ってないけどそこまでする必要ある?」
私は昨日アイツにナンパされてたことを思い出しながら言った。
「すみません。詳しいことは話せないんです。でも協力してくれたら・・・」
「協力したら?」
「面白い光景を見せることをお約束します」
「しょうがないね~。わかった、協力するよ」
「ありがとうございます!!」
「というわけで照明が暗くなっている間に私と伊織が入れ替わって今の状況になったっていうわけ。それよりあの二人すごいよね~。工藤を嵌めるためとはいえ、会場の照明係まで抱き込むなんてさ。一体どうやって買収したんだろ?」
私が唖然としているとステージ上では、
「お、おい。待てよ。俺は・・・」
「いや~どうしよ耕平君。私会長さんに告白されちゃった」
「悔しいけど俺は身を引くさ。なんたって俺は君とは釣り合えていないって会長に言われたからね」
チョット クドウサン ドウイウコト!
アノヒト オトコガ スキダッタノカヨ
「みんな違うんだ・・・これは・・・」
「あ~そうそう、会長。もう十分笑ったんで」
「「
「おー伊織、耕平いいぞ」
「よくやった、お前ら」
ステージ上で起きているのを見て、時田先輩や寿先輩がステージ上の伊織と耕平に声をかけてた。
会場はこの結末を受けてどんちゃん騒ぎが続いている。
・・・あれ。ステージの端にいるのはミスコンで出ていたティンカーベルの人だ。
伊織はその人に向かって何か声をかけていた。
「ちーちゃん、何を見て・・・あー伊織の奴。あの子のためにやったっていうわけだ」
なんだろこの気持ち、とてもムカムカする。
私は気分がすぐれないまま男コンは閉幕した。
伊豆春祭最終日である次の日。
最後のイベントとしてミスコン、男コンの表彰式が始まった。
「ミスコン優勝は古手川千紗さん、男コン優勝は・・・北川伊織さんです」
なんとPaBの二人が優勝を独占した。
「しかし酔いつぶれて死んでいる伊織はともかく、千紗ちゃんはどうにも不機嫌そうだな」
「まあそりゃそうよね」
「どういうことだ、梓」
ブッキーが尋ねてきたからこう答えた。
「だってちーちゃん、伊織のお願いで仕方がなくミスコンに出たのにさ、その肝心の伊織はあのティンカーベルの子のために男コンを頑張っていたじゃない。そりゃ腹立つよね」
「確かに・・・」
「そりゃ怒るよな」
そう言っていると
「では最後に古手川千紗さん、今の気持ちをどなたに伝えたいですか?」
「そうですね。横で酔いつぶれている彼氏に伝えたいと思います」
「「「!!!」」」
ちーちゃんがそう言うと一気に会場が荒れ始めた
コロセ! コロセ! コロセ!
「なるほど・・・伊織を男除けに使ったか」
トッキーがしみじみと呟いた。
まったくあの子らはどうするつもりなんだろね・・・それより。
私は横を見ると、ちーちゃんを撮っていた奈々華がその手に持っていた高そうなカメラを握りつぶしていた。
伊織・・・今日死ぬんじゃない?
解説という名の何か
「伊織君がbad endから逃れるには千紗ちゃんをミスコンに出場させないことが条件でした。
(この結末から振り返ると、回帰不能点は16話だったのかもしれません。さすがに18話の時点で千紗ちゃんを出場させない手段はないでしょうから・・・)
伊織君の受難はさらに続きます。頑張れ!伊織君」