「対抗戦は3試合、試合は男女混合ダブルスで行う。先に2勝したチームが勝ちだ」
俺たちはテニスコートに着き、この試合についての説明を受けた
「じゃあお前ら、このペアでやるぞ」
時田伸治/浜岡梓ペア
今村耕平/吉原愛奈ペア
北原伊織/古手川千紗ペア
なるほど・・・このペアで試合をするのか。
それより俺は気になったことがあった。
「寿先輩は試合に出ないんですか?」
「ああ、俺はさっきバイト先のマスターから急な用事をお願いされてな。この後行かなければいけないから、試合には出れないんだよ」
寿先輩大変だな。
バイト先のマスターということは、バーでアルバイトでもしているのかな?
そう俺が思っていると、
「よし、じゃ最初は俺たちだな」
「行ってくるね~」
おっ最初は時田先輩、梓先輩ペアだ。
でも相手は1年生とはいえテニサーだ。
俺たち初心者がどれだけついて行けるかがこの勝負の鍵だ。
サービス PaB
「さてやるか・・・んじゃ、せぇの!!」
ドゴン
PaB 15-0 ティンカーベル
「「「・・・エ」」」
ナニアレ!時田先輩、テニス初心者だよな!
なんでどこかの王子様で出てくるようなあんな強烈なサーブ打ってるの!!
俺たちは時田先輩の予想外のサービスに驚いていると、
PaB 1-0 ティンカーベル
時田先輩が早くもサービスゲームを先取した
「なによあのサーブ、本当に初心者?」
「気にするな、どうせサーブだけだ。アイツらにリターンなんて出来ないさ」
相手の1年ペアは時田先輩のサーブに驚いていたが、すぐ落ち着きを取り戻した。
俺としてはもうちょっとパニクっている間に、ポイントをもらいたかったんだが。
「じゃ梓、リターンエース。頼むぞ」
「りょーかい」
サービス ティンカーベル
「よし、一本取ったれ」
「わかっ・・・た!」
バン
さすがテニサー。
1年とはいえ、俺たち初心者からしたら強烈なサービスだ。
これは梓さんには厳しいんじゃ・・・
「よいしょ」
パーン
PaB 15-0 ティンカーベル
「「「・・・エ」」」
「なんで梓さんそんな簡単にサービスを返せるんですか!!」
「なんでってボールを打ち返すだけなんだからそんなに難しいことじゃないよ」
「・・・」
俺は梓さんに質問したが、帰ってきた答えはまるで天才選手が答えるかのような回答だった
その後の試合は一方的だった。
こちらのサービスゲームはすべてキープ。
相手のサービスゲームはすべてリターンに成功。
その結果が・・・
第一試合
Pab 6-0 ティンカーベル
時田先輩、梓先輩ペアの圧勝だった。
あれ?あの人たちテニサーに所属していたっけ?
ウチってもしかしたらテニサーだったのか(ダイビングサークルです)
「ナイスゲームです、時田先輩、梓さん」
俺たちは試合に勝利した時田先輩、梓さんを出迎えた
「ありがとね~」
「次は耕平、愛奈ペアだな。行ってこい」
「よし、耕平、ケバコ。このままの勢いで終わらせちまえ」
「ふ、任せろ!」
「う~緊張する」
第二試合は耕平、ケバコペアだ。
けどあいつらテニスをしたことはあるのか?
ケバコはわからないが、耕平は明らかにしたことがないに決まっている。
まず耕平のやつ動けるのか?
そう思っていると、
「ふっ」
パーン
PaB 15-0 ティンカーベル
ティンカーベルとの強烈なラリーに耕平が打ち勝ち、ポイントを先取した
「おい、耕平。おまえはスポーツが出来ないキャラのはずだろ!なんでそんなに動けるんだ」
「おい、伊織。アイツは味方だからいいだろ」
いや良くない
「なぜ俺が動けるかって?愚問だな伊織。今のオタクは動けるオタク、動けないオタクは過去のものだ」
なんだよその理論!
「まさか耕平の奴、こんな隠し玉をもっていたとはな」
時田先輩も思わぬ結果に驚いていた。
もしかするとケバコも・・・
パーン
「あっ」
PaB 15-15 ティンカーベル
「ケバコ―!!」
ティンカーベルの奴ら、耕平からケバコに狙いを変えやがった
「ゴメン、耕平」
「気にするなケバコ、お前が取れないボールはすべて俺がカバーしてやる。だからお前は思い切ってプレーしろ」
アノヒト誰?
ウチにあんな人いたっけ?
とりあえずアイツを潰すか・・・
そう思い俺は、耕平の水筒に
「伊織?なにやってるのよ・・・。今村君を潰そうとしたらダメじゃない」
クソ!千紗にバレちまった。
そうこうしていると、
第二試合
PaB 7-5 ティンカーベル
なんと耕平、ケバコペアが勝った
「よくやったぞ耕平、ケバコ。お前らのおかげでウチの勝ちだ。帰って祝勝会をするぞ!」
俺はあいつらを称えた。
いやーよかった、よかった
ところが、
「ちょっと待てお前ら、試合は最後までしてもらうぞ!!」
工藤会長か、あのヤロウ俺たちの祝勝会モードに水を差しやがって。
「いやいや会長、もう俺たちが2勝しているんですよ。2勝!どうあがいても結果は変わらないんですよ。わかったら大人しく金を渡して尻尾を巻いて帰ってくれませんか?」
「クソ・・・」
まったく自分たちが負けたからって見苦しい奴らだ。
敗者は大人しく地面に這っていればいいのに。
「伊織君、試合をしてもいいんじゃないかな?」
一体誰だ、こんな奴らの味方をするバカは・・・
俺はそう言った奴を見た。
一体誰なんでしょうか(ヒント シスコン)