夢の大学生活を送りたい!!   作:つりーはうす

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26話 PaB VS ティンカーベルⅡ

「伊織君、試合をしてもいいんじゃないかな?」

「!!」

どうして奈々華さん、なんでこんな奴らの味方をするんだ。

 

 

 

「だって今日の対抗戦の本来の目的は、両サークルの親交を深めるための交流会でしょ。」

いいえ、賞金目的です

「だから結果は出ていても最後まで試合をした方がいいと思うの」

何が奈々華さんをここまで試合に拘らせるのか不思議に思っていると、

 

 

 

奈々華さんはカメラを手に持っていた

 

 

 

なるほど・・・千紗狙いか。

だが悪いが俺もここは引けない。

「残念ですが奈々華さん・・・」

「伊織君?」

「試合をさせていただきます」

俺は奈々華さんの笑顔を見て試合をしにコートへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいお前ら。奈々華さんの恩情で試合をやってあげるんだ。涙を流して感謝しろ!」

「伊織、いちいち煽らないの」

「くそ・・・あのヤロウ。目に物見せてやる」

「会長、頑張りましょう」

 

 

 

第三試合が始まった

 

 

サービス PaB

「やっちまえ千紗!お前のサーブでアイツらを終わらしてやれ!」

「私のサーブがまるで人を殺すような言い方を・・・しないの!」

 

 

 

パン

PaB 15-0 ティンカーベル

 

 

 

「ナイサー千紗。次もこのままやっちまえ」

「伊織、うるさい」

「切り替えるぞ、集中だ」

「はい」

よしこのまま試合を終わらせちまえ、千紗!

 

 

 

「いけ、千紗。もう一本」

「わかっ・・・た!」

 

 

 

パン

パン

 

 

クソ!千紗のサーブがもう返された。

その後、千紗とティンカーベルの奴らとの一進一退のラリーが続く。

頑張れ、千紗。奴らに負けるな。

そう思っていると俺のところにもボールが来た。

 

 

 

「伊織頼んだ」

「任せろ千紗」

アイツばっかりいい目を見させるわけにはいかない。

よし・・・ボールは見える。ここだ!

俺はボール目掛けてラケットを振ると・・・

 

 

 

スカッ     ポン、ポン、ポン・・・

ボールはラケットを通り過ぎた

 

 

 

「「「・・・」」」

 

 

 

 

「千紗!アイツら中々やるぞ、気をつけろ!」

「いや・・・伊織が出来なさすぎなだけだから」

なんだと・・・。俺は反論しようとすると、

 

 

 

「何やってるんだ伊織、このヘタクソが!!」

「うっせーぞ耕平、外野は黙ってろ!!」

クソ!自分は少し出来るからって調子に乗りやがって。

 

 

 

「おい、今からあのヘタクソを狙うぞ」

「分かりました」

「おい、てめーら聞こえているぞ。誰がヘタクソだ」

「いや、さっきの様子をみるとそう思われても仕方がないと思うけど」

千紗まで!

クソ!俺に味方をしてくれる奴はいないのか。

 

 

 

「それより伊織・・・。もしかして運動音痴?」

「違うぞ千紗。俺は球技一般のスポーツが出来ないだけだ」

そう何を隠そう俺は前世から球技が苦手なのだ。

だってあんな小さなボールを打つなんて無理だろ。

 

 

 

「はあわかった。なんとかカバーするからできることをやって」

「千紗・・・」

よし、俺は千紗の期待に応えるためにできることをやろう。

そう意気込んでいたのだが・・・

 

 

 

PaB 0-5 ティンカーベル

 

 

 

その後ティンカーベルのペアは卑怯にも俺ばっかり狙いやがった。

いくら俺でも2対1は厳しいぞ。

「いや伊織、お前思いっきり古手川の足を引っ張っていたぞ」

少し黙ろうか耕平。

クソ!いったいどうすれば良いんだ。

 

 

 

「伊織、大丈夫?気にしなくていいよ。人にはそれぞれ出来ることと出来ないことがあるから。ウチのサークルの勝ちは決まっているんだから、この試合は楽しもう」

千紗・・・まったく俺はいつからこんなに弱くなっていたんだろう。

そうだまだゲームは終わっていない。

俺の出来ることをやるか。

 

 

 

ん?俺の出来ること?

あの時千紗が言ったことを俺は思い出した。

『はあわかった。なんとかカバーするからできることをやって』

『なんとかカバーするからできることをやって』

()()()()()()()()()」』

 

 

 

俺が今できること。

そうだ俺にはまだできることがある。

 

 

 

「いやこの交流戦の負けは決まったけど、最後にあいつの無様な姿をみれてよかったな」

「そうですね会長」

負けは悔しい、いや最初の2ペアがおかしかっただけだ。

だがあのバカには一矢報いた。

俺はあのバカの無様な姿を思い、水を飲んだ。

 

 

 

ガ八ッ!

カッ、カイチョウー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え~。急遽会長が倒れたことにより北原・古手川ベアの勝利です」

「よしやったな、千紗!」

「・・・」

俺の最後まで諦めない姿勢が神様に認められたのか、幸運にも会長が倒れたことにより不戦勝で勝てた。

 

 

 

「あいつクズだな」

「クズですね」

「ありえない」

 

 

 

なんだろ周りからの目線が痛い。

まるで俺が会長に何かしたと思われているようだ。

全く心外だな、俺みたいなスポーツマンシップ溢れる紳士がそんな卑怯な手を使うわけないだろ。

 

 

 

会長が飲んだ水の近くには空っぽの瓶が転がっていた




後に会長が飲んだ水にライターで火をつけたら燃えたそうです。
最近の水は可燃性なんですね。
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