夢の大学生活を送りたい!!   作:つりーはうす

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やっとアニメ1話分が終わった


9話 宴

こうして生贄(耕平)を捧げた俺はやっと服を着れたのだが・・・

 

 

 

「しゃぁいくぞ。杯を乾すと書いて乾杯と読む!乾杯!!」

「「「乾杯!!!」」」

俺はどうやってここから抜け出すか考えていた。

そう考えていると・・・

 

 

 

「おい、酒が飲めないのなら水を飲んだらどうだ?」

助かった。

このサークルにも良心的な人がいたようだ。

よし、この水を飲んでやり過ごそう。

ん、水だと?

 

 

 

水という何の変な飲み物ではないのになぜ頭の中ではこんなに警鐘が鳴りやまないのだろう?

念のため、俺は飲もうとした水に・・・

 

 

 

カチ  ボッ

 

 

 

ライターの火を近づけたら水が燃えた

 

 

 

「これはいったいどういうことかな?耕平君?」

「引っかからなかったか!!」

「俺を欺くなど100年早いわ!!」

あぶねー思い出せてよかったー

 

 

 

「くそ!一人くらい潰して入会させて俺は抜けようと思ってたのに」

まるで人でなしのようなことを呟いている耕平を見て俺は思った。

確かに耕平をだますことで俺は服を手に入れたんだ。

次は俺が耕平に報いる番じゃないかって・・・

 

 

 

「そうだな。俺にはお前を連れてきた責任がある。俺が酒を飲むからお前は烏龍茶でも飲んで、隙を見つけたら逃げてくれ」

「おお!!なんて美しい自己犠牲の精神なんだ・・・」

 

 

 

ゴクゴク  ン?   

カチ    ボッ

 

 

 

「キサマ―!!」

思うわけないだろう。

耕平には悪いがチートを使ってオマエを潰し、俺は抜けさせてもらう。

 

 

 

「おいおい喧嘩はよせ。どうしても揉めるなら我がサークルに代々伝わるPaB式にらめっこで勝負しろ。ルールは簡単、口に含んだ酒を吐いた奴が負けだ」

キタ!PaB式にらめっこ。

俺は耕平がどうやって笑わしてくるか映画を見て知っている。

何も変わっていないのならアイツがしてくることはただ一つ。

 

 

 

「じゃ耕平ハンデをやる。お前がずっと笑わす側でいいぞ。そのかわり俺が笑わなかった時はお前はそのつどウォッカを飲め」

「いいだろう。その選択後悔させてやる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふ。馬鹿な奴だ。

自ら不利な立場に赴くとは。

まあ北原のその蛮勇に敬意を示し、さっさと終わらせるか。

 

 

 

ニラメッコ シマショ ピーカーブー     シーン

ニラメッコ シマショ ピーカーブー     シーン

 

 

 

どうしてだ!どうして俺の渾身の変顔でアイツは笑わない。

アイツの頭はどうかしてるんじゃないか。

 

 

 

「おい耕平、こういう時は真面目な話をするのも一つの手だぞ」

なるほど。ではやってみるか。

渾身の真面目な話を。

 

 

 

「実は俺・・・こう見えて昔オタクだったんだ・・・」       シーン

 

 

 

なぜだ!なぜ効かない。

やはり真面目な話じゃ笑わすことが出来ないじゃないか。

やはり変顔だ、変顔を・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふう危なかった。

映画のシーンを見ていなかったら笑うとこだった。

そして何よりあれ以降、先輩のアドバイスを無視して変顔しかしてくれないおかげで俺は笑わずにすんだ。

一方その耕平はというと・・・

 

 

 

チーン

まるで屍のようだ

 

 

 

そりゃそうだ。

あれだけにらめっこで俺を笑わすことが出来ず、そのつどウォッカを呑んだんだからそりゃこうなるさ。

じゃあな耕平。

お前の犠牲は無駄にしないよ。

 

 

 

この場から立ち去ろうとすると千紗がいた。

「千紗来てたのか。千紗は入るのかこのサークルに」

「お父さんに行けって言われたから。まあ不本意ながら入る。伊織は?」

「俺は御免被る」

 

 

 

なんせサークルに入らないために一人の貴重な命を犠牲にしたんだ。

アイツの思いは無下には出来ないさ。

 

 

 

「そういうわけさ。じゃあな千紗」

「ふーん。逃げ切れるの?」

一瞬千紗の言っていることがわからなかったが・・・

 

 

 

「「伊織~どこに行こうとしてるんだ?キチンと乾杯しないとダメだろ」

そう言われ、俺は先輩たちに捕まり地獄の宴へと連行された。

 

 

 

「ばーか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「伊織君お友達と一緒にサークルに参加するんだって」

「ほお。そりゃよかった」

「でも5日連続で外泊なんてちゃんと注意しなくっちゃ」

 

 

 

チュンチュン

鳥の囀りで目を覚めるとパンイチになっていた。

でも昨日と違うところがある。

耕平も一緒にパンイチになっていたからだ。

ああ仲間てなんて素晴らしいんだ。

一人だと心細かったけど、仲間がいると周りからの痛い目線なんて気にならないよ。

 

 

 

「はあ。本当にあのばかは」

 




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