ドラえもん のび太の新魔界大冒険~七人の魔法使いと剣戟の英雄 作:幻想英雄
[ すみません少し、編集しました。]
「あぁ~ん、ん~」
居間のテレビの前に寝そべったままどら焼を食べる、お昼すぎの主婦のような青い子守ロボットがそこにはいた。
口に挟んだどら焼を上に飛ばして上手く口でキャッチし一口で食べきる、そんな無駄に神がかった技術?を使って。
その時、居間の襖が静かに開きのび太が入ってきた。
「んぁー?のび太くーん?あぁむ、片付け終わったの~?」
「・・・・・・っグスッ!!・・・・・・・」
ドラえもんはテレビから一切目を離さなかったので号泣しこっちに飛び付かかってきているのび太に気ずかず顔や体中をあっちこっちめちゃくちゃに引っ張られていた。
「うわあああああん!!あああああ!!」
「え!?ちょちょちょ!?な、なに!なに!何がどうしたの!?や、やめてよ!!もぅ!!!」
のび太がドラえもんに襲い掛かかって取っ組み合いになっている最中に、のび太の足がテーブルの脚の一つにに当たり、テーブルの端に置いてあったテレビのリモコンが床に落ちた。
それによってリモコンのチャンネルが変更されて、ニュース番組から「魔法少女マミ」と言う子供向けのアニメに変わった。
「うおっ!!あー、マミちゃんだぁー❤️ ははっ❤️ 」
ドラえもんはそれを見ると動きを止めて、テレビの世界に入ってしまっていた。
「ヒック・・・グスッ・・・・・?」
それによってテレビを見るのび太。
テレビの中の魔法少女が魔法を使って部屋のかたずけ、宿題、野球の試合など今のび太が困っていたことが挙げられていくかのように簡単に片付いていく様をのび太は静かにみていた、やがて魔法少女が箒に乗って空に飛んでいくところで番組が終わるとのび太がポツリとつぶやくようにドラえもんにささやいた。
「・・・・・・・ドラえもん。」
「ん?」
「・・・これだよ・・これぇ。」
ドラえもんの頭を軽く二回ほどポンポンと叩きがばっと起き上がると輝きに満ちた声で今回の物語のカギとなる単語を言った。
「魔法だよ!!魔法があれば良いんだ!!」
「・・?????・・」
野比家2階のび太の部屋の中。
「魔法なんて無いの!!」
そう言いながらドラえもんは、雪崩によって小さな山となった漫画山脈や、脱ぎ散らかされている服や、出しっぱなしになっているおもちゃなどで散らかった室内の中で、手に持った瓶の中に入っている豆のような何かを部屋に撒きながら、ドラえもんは紙屑を拾っているのび太に対してそう言った。
「どうしてさぁ?」
のび太は不満そうな、納得いかないといった表情で、床に落ちていた紙屑を屑籠に投げ入れようとしたが失敗したのでもう一度拾い入れながらドラえもんに尋ねた。
「昔は魔法と言われていた不思議な出来事も、全て現代の科学で解き明かされているんだよ。魔法はね、迷信なの!」
ドラえもんはそう答ると瓶の中の豆を部屋に撒き終えた。
「元の場所に~戻れっ!」
ドラえもんの号令を合図に、pipipiと音がすると先ほどドラえもんが蒔いた豆のようなもの、‘ロボッター‘がついた事により、ロボットとなった部屋の物は、その指示に従いそれぞれが元々仕舞われていた場所に自動で戻っていき、まるでテレビ朝日系列に不定期に放送されるドキュメンタリー番組の匠の手にかかったかのように見違えるほどきれいになった、今にもあの独特なテーマ曲が聞こえそうなほどである。
「迷信は息の根を止められて、こういう科学の世の中になったのさ!。」
そう告げるドラえもんに対しのび太はつまらなそうに口を3にしてこう言った。
「ちぇ、科学じゃなくて魔法が発達すれば良かったのに。魔法が使えたらきっともっと便利だったと思うよ。呪文ひとつでなんだってさ。ホイ・ホイ・ホイってね。」
のび太はそう言いながら、ロボッターがつかないで床に落ちたままになっていた、オシシ仮面のボトルフィギュアを棚に戻す。
すると突然部屋全体が小刻みにガタガタと揺れだした、不思議なことにこの揺れは下からではなく上から強く感じられてくるものだった。
「ん?・・・何?・・・」
「地震?・・・・じゃ、ないみたい。だ・・けど・・・・・。」
二人はそう言うとゆっくりと同時に天井を見上げる。
すると次の瞬間、部屋の天井を突き破って何かが部屋の中央に落ちてきた。
「「うわあぁぁぁあああああああああああああ!?」」
落下の衝撃によって粉塵に包まれながら二人は吹っ飛んだ。
そして、天井を突き破ったさいに舞い上がった粉塵が少しずつ晴れていくと・・・
「えーっ!!えぇっ!?」
「わああ!!わぁっ!?」
「「えぇ?・・・・・・ええぇぇええええ!?」
そして落下物の正体を知った二人は驚きの声を挙げる。
何故ならばその落下物の正体が・・・・・・・・・・・・・
「な、なにこれ・・・・?」
「ぼ、僕だ・・・・!」
それはドラえもんと瓜二つの姿をした石像だったからである。
「そ、空から・・・・?」
「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」
夕方・野比家・庭
あの後に、なんとか部屋の修繕とかたずけをドラえもんのひみつ道具‘タイム風呂敷‘と、もう一度‘ロボッター‘を使用して終わらせ、不審に気付いて部屋にやって来た魔神(母)を誤魔化し。しずかちゃんから空き地でジャイアンとスネ夫がのび太そっくりの石像に野球の件を八つ当たりしているのを聞いたのび太とドラえもんはのび太の石像をジャイアン達から回収し、家まで運んで、取り敢えずドラえもんの石像と一緒に庭に並べていた。
「ホント、よくできてる・・・」
「まるで生きてるみたいだ・・・!」
ドラえもんは改めて石像の精巧さに驚き、のび太はまるでついさっきまで生きていた様にさえ見えると、感想を述べた。
「何か怖い者でも見て、そのまま凍り付いたような・・・・・・」
「本当に、僕たちにそっくりだ・・・・・・」
「あれ?・・・でも、僕こんな服持ってないよ・・・・・・?」
そう、のび太の石像は普段ののび太とは大分異なる装いをしていた。
全体的に黒く、ズボンにセーターそして漆黒のレザーコートをまとっており、
唯一首には深紅のマフラーがまかれていた。
「・・・・・ひょっとしてこれ、魔法で石にされた僕たちなんじゃ・・・?」
「そんな馬鹿な。だったらここに居る僕たちは何なのさ?・・・」
そういいながらドラえもんは、のび太と自分を指さす。
「それは・・・そうだけど・・・」
「魔法なんて無いって言ったろ、でも空から落ちてくるなんて変・・・・・・・・」
ドラえもんは、そう言いながら家の中に戻っていった。
のび太は未だに納得いかない様な様子で石像を見つめていると信じられない物を目にした。
のび太の石像の頬を、一滴の汗が滑り落ちていったのだ。
「うわーっ!?ド、ドラえもおぉぉぉぉぉん!!」
のび太は慌ててドラえもんを連れ戻しに向かった。
「えぇ!?石像が汗を流したああぁぁぁ!?」
驚愕するドラえもんを引っ張って、玄関から飛び出した所で、のび太の鼻に水滴が落ちた、何事かと二人揃って空を見上げると、空は灰色の雲に覆われ雨がポツリポツリと降り始めていた。
「そういえば、台風が近づいてるって、さっきテレビで・・・」
ドラえもんが思い出したようにそうつぶやいた。
「汗じゃないよ。雨だったんだよ。」
「えぇ?」
のび太は納得できないような様子だったが、雨が本降りになり始めたので仕方なく。二人は慌てて家の中に戻っていった。
・・・・・運命の瞬間まで残り5時間・・・・・
今回は、ここまでです。
セリフを映画を見ながら一回一回止めて書いたので大変でした(笑)
それでは次回もよろしくお願い致します。