ドラえもん のび太の新魔界大冒険~七人の魔法使いと剣戟の英雄 作:幻想英雄
のサブタイトルを参考にしていたのですが今回は流石に思いつきませんでした、
すみませんでした。
「さあ、これで魔法が使えるぞー!」
「うんうん!!」
「空飛ぶ座布団飛び上がれ!!マミマミ、ルルンパ、クルリンパ!!」
「どら焼きよ出でよ!!クルリンパ!!」
二人は早速魔法を試してみようと昼間に見ていた魔法少女アニメの主人公が使っていた呪文を唱えてみた。
・・・・しかし、いつまで待っていても座布団が飛び上がる様子も無ければ、煙のようにどら焼きが目の前に現れる様子も無い。
「「あれぇ?」」
二人は共に首を傾げる。
「呪文が違うのかな?」
「のびのび ルルンパ クルリンパ」
「アブラカタブラ 、出でよどら焼ぃ!!」
・・・何ひとつ起こらない。
「座布団飛べ!!座布団行けぇ!!」
「神よ!!我にどら焼を!!どら焼、カムヒアー!!カムヒアーーーー!!!」
二人とも思い付く限りの呪文を唱えるが、一向に変化が訪れることがない。
「はぁ、はぁ、はぁ、・・・・・・」
「・・はぁ、はぁ、びくともしない・・・・・」
「・・はぁ、はぁ、可笑しいなぁ・・・・・」
叫びまくったせいで荒くなった呼吸を整えながら、二人は何も起こらないことに疑問を抱く。
「君の道具は、いっつも役立たずだ!」
「もともと魔法なんか無いっていったろ!!」
ついに現状に苛立った二人がけんかを始めてしまった。
「狸になれ!」
「ミミズになれ!」
「アメンボになれ!」
「オケラになれ!」
「トンボになれ!」
「カエルになれ!」
「「石になれぇぇぇぇぇ!!!」」
・・・途中、日本を代表する童謡の歌詞みたいになっていたがやはり何も起こる様子はない。
その様子に段々と馬鹿馬鹿しくなってきた二人は、脱力した様子でドラえもんはもしもボックスをはポケットにしまい、のび太は布団を敷きなおし各々それぞれの寝床に着いたのだった。
気付くとのび太は、まったく見覚えのない場所に立っていた。
「・・・あれ?・・・どこ?、ここ?・・・」
その場所は、どこまでも広がる分厚い雲に覆われた夕焼けのようにも見える空が一面に広がっており、その中でも一際空に映える巨大な歯車や、見渡す限りの荒野に墓標のように突き刺さる古今東西のあらゆる剣、その一本一本からとてつもない威圧感がのび太の体中を駆け抜ける。夢と言うには嫌にリアルな夢だった。
普段ののび太であればすぐにドラえもんの名前を叫ぶか、不安に駆られ泣き出すかするだろうがここでは違ったようでのび太はまるで何かに引っ張られるかのようにふらふらと剣の墓場の中を進んでいった。
暫く進んでふと気づくとのび太は、丘の上に二振りの白と黒の鉈の様な形状をしている短剣が交差して地面に突き刺さってにいることに気が付いた。
さらにそれに近づいてあらためて近くから見てみると、とてもきれいな剣だとのび太は子供心ながらに思った。
ふと持ってみたいと出来心が生まれその剣の柄を二本とも掴んでしまった。
すると次の瞬間柄を握っていた両の手の甲から腕に向けて薄緑の光の複雑な模様の線が走ってきた。
「なんだこれ!?」
思わず短剣から手を放すと目の前が急に暗くなったと思い見上げると白い髪と浅黒い肌の纏っている赤い外套が特徴的な20代半ばほどの男性が目の前に静かに立っていた。
「あ、あなたはいったい誰ですか!?」
男は静かにこちらを見据えるように見るだけで何も答えないが、何故だろうか不思議なことに恐怖感はなく逆に安心感が胸を包むそんな瞳をした人だった。
そう考えていると突然男性がフッと笑ったかと思うと、男性は光に包まれその体が弓を構えた兵士のタロットカードのようなものに変化した。するとそのカードが粒子となって崩壊を始め、そしてのび太の体の中に吸い込まれるように入っていき、体内に暖かい炎のようなものを感じその感覚が鮮明になっていく。しかし、それと比例するようにのび太の意識は闇の中へと薄れていった。・・・・・・・・・・・
「・くん・・の・・び・・・ん・・・のび太くん!!起きて!起きて!早く!!」
「ん、んー・・・・?」
翌朝、ドラえもんはありえないものでも見たような様子でのび太を叩き起こすと、部屋の窓の側まで引っ張って行き、眼鏡を掛けさせて外の様子を見させた。
「・・・・・・・・え!?あ、あああああああああ!?」
暫くは眠気眼で状況を理解できなかったのび太だったが、次第に目に理性の光がともっていき驚愕と共に意識が覚醒した。
それも当然だろう二人の視線の先にはいつもの街並みではなく箒や絨毯で空を飛ぶ人々が、空を埋め尽くさんばかりに存在してるのだから。
その様子に暫く二人は惚けながら見つめていたが、徐々に互いの顔を見合わせると、興奮しきった輝く瞳で二人同時に叫んだ。
「「魔法の世界だ!!」」
いかがだったでしょうか?
自分的には無限の剣製を文章にするのが難しく何度もエミヤのイラストとにらめっこしながら書きました。
それでは次回もよろしくお願いします。