エスパー幼女   作:メノメノ

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1話、2話は文字数も少なく試験的な投稿なのでいずれ編集します。


名前

「お、目ェ覚めたのかお前。」

 

子供が目を開けると五人の瞳がこちらを見つめていた。

 

なんだろう?ここはどこだろう?

 

子供の頭の中は疑問でいっぱいになっていた。

 

「やっぱ名前考えてやらなきゃなー」

 

そんな子供の疑問など気にすることもなく、目の前の麦わら帽子を被った人物は子供が目を覚ます前の話を続ける。そしてああでもない、こうでもないと当の本人を置き去りに話は進んでいく。子供がその様子を見るのにも段々と飽き始めてきた頃にようやく話はまとまったようだった。

 

「よし、今日からお前の名前はメア、メアだ!!」

 

麦わら帽子の人物が子供の目の前に立ち、そう告げる。

子供は、メアはその言葉をジッと聞いていた。

 

メア…メア。わたしのなまえはメア。

 

心の中で何度もその名を呼ぶ。思いのほかその名前はしっくりとくるようにも感じた。

 

「あ、俺の名前はモンキー・D・ルフィだ!!」

 

麦わら帽子の人物、ルフィは胸を張り自らの名を名乗った。

 

「ロロノア・ゾロだ。」

 

「私はナミっていうのよ。」

 

「お、俺はウソップだ。」

 

「俺はサンジ。よろしくねメアちゃん」

 

残りの仲間たちも次々と自己紹介をしていく。

 

るふぃ、ぞろ、なみ、うそっぷ、さんじ…

 

生まれたばかりの脳みそはまるでスポンジのようにその名前を覚えていく。

 

「そして俺たちは海賊だ!!!」

 

かいぞく?かいぞくってなんだろう?

 

海賊が何だか分からずにメアは首をかしげる。

 

「ん?メアお前海賊知らねーのか?」

 

ルフィのその問いかけに対してメアはコクリと首を上下に振る。

 

「海賊っていうのはな、色んな海とか島とか冒険して宝を見つけたり、宴をやって肉食ったりすんだ!」

 

宴で肉を食べるのは主にルフィなのだが。しかしそんなことはメアには分かるわけがないのでルフィの話をジッと聞いていた。

 

「そんで海賊王に俺はなるんだ!!」

 

かいぞくおー?

 

「海賊王ってのはな、この海で一番自由なヤツのことだ!!」

 

うみで、いちばんじゆう…

 

生まれたばかりのメアにはまだ本当の凄さが理解出来ないのかもしれない。しかしそんなメアにも海賊王になることがルフィにとってとても重要なことであるのは理解出来ているようだった。

 

「今日からはお前もこの一味の仲間だからな!!」 

 

ニシシシとルフィは笑う。

 

なかま、なかま…

 

ふと周りを見れば他の仲間たちもルフィと同じような笑顔でいた。

なんだかむねがあったかい。ぽかぽかする。

メアには不思議とそんな感情が宿っていた。彼女がこの感情が生まれて初めての“嬉しい”だと気づくのはもう少し先の話であるが。

 

「あ!」

 

「笑った!!」

 

皆に釣られてにぱっとメアの顔も笑顔になる。それは子供特有の可愛らしいものであった。

 

「よし、じゃあ新しい仲間が増えた事だし宴だあぁぁ!!!」

   

『キャッキャ!!』

 

甲高い笑い声を上げるメア。そしてメアは嬉しさの余り周りの物を浮かばせていた。

 

「「はあああああああぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」」

 

今はまだ分からない胸の温かみを感じながらメアは麦わらの一味の仲間入りを果たした。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

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ーーーーーーーーーー

 

 

「おいしいかい?メアちゃん」

 

「♪」

 

あまい、もっとたべたい。

 

現在メアはサンジに作ってもらったフルーツヨーグルトをモグモグとおいしそうに頬張っていた。生まれたてとはいえ歯はしっかりと生えているようだったし取りあえずのメニューということらしい。初めてのスプーンに四苦八苦しており、頬にヨーグルトがべったりと付いてしまっているが。そんなメアをサンジは時折頬を拭いてやりながら、微笑ましく見つめていた。

藍色の髪はナミにツインテールにしてもらい、お下がりである大きめの服を着せられていた。

そして一同はメアが仲間になった宴を行っていた。話の内容は先ほどメアが使った能力の事である。

 

「今日一日で何回コイツには驚かされるんだ…?」

 

「ホント、メアって分からないことだらけね…」

 

ウソップとナミがそう力無く言う。先ほどのメアの能力は驚かされるものだか、すでに人間が卵から生まれるというビックリな所を見てしまった為にその衝撃もいくらか薄らいでしまっているようだ。

 

「やっぱメアはおもしれーなー!!」

 

ルフィだけはそう言って楽しそうに笑う。

 

「しかしあの研究施設は何だったんだ?」

 

「入ってはみたが、今はもう古過ぎてメアの手掛かりになるものも残ってるかどうか…」

 

そして研究施設のことも話に上がっていた。

だがもはや何の研究をしていたのか、研究の結果に生まれたのがメアだったのか、分かることはほとんど無い。

 

「まぁ何だっていいじゃねーか、メアが仲間になったんだしよー!」

 

「…それもそうだな。」

 

結局はそんな船長の声で話はまとまった。

 

「じゃあ改めてメアが新しく仲間に加わった記念に、」

 

 

「「乾杯!!!」」

 

 




ちなみにまだ主人公は生まれたてなので言葉は喋れません。
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