今までの番外編は結構短かったので、ちょっとした中編くらいの気持ちで書いてみようと思います。
『ネェネェ、知ってる?』
クスクス…!ヒソヒソ…!
『この広い広いセカイのどこかにある、コドモの国。』
『マイニチ楽しいことばっかり!』
『イヤなことはなァんにモしなくて良いんだよ!』
クスクスクス…!!
『サァキミもおいでよ!!イッショに遊ぼう!!』
『デモ、おウチに帰れるかは“キミシダイ”だけどね…!!』
キャハハハハハハハ…!!!!!
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「しーんぶん!しーんぶん!」
ゴーイング・メリー号の甲板で、朝早くから陽気に歌う幼女、メア。
日差しがギラつく中、帽子を被り暑さなんて関係ないと言わんばかりにハイテンションだ。
彼女がここまでご機嫌なのは、先程の発言にもあるように新聞にある。
ただし新聞本体には興味はさほど無く、それを運んでくる存在に彼女は熱中しているのだ。
「クー!!」
「!きた!にゅーしゅくー!」
にゅーしゅくーならぬニュースクー。そうこのカモメこそがメアのお目当てである。
そして新聞を買うというのも彼女の仕事の内であり、その為かニュースクー界隈でもメアのことは有名なようだ。
この大海賊時代、カモメだってイカつい野郎に雑に扱われるよりも、可愛い幼女に良い子良い子してもらう方が良いに決まっている。
そういう訳でカモメ達の間でも、メアに会うことができたらラッキー的な噂があるのだ。
「にゅーしゅくー、おしごとがんばっててえらいねー」
「めあが、なでなでしたげるー」
「クー!!」
しかし両者の触れ合える時間は僅かである。
ニュースクーは、またどこか別の客に新聞を届けなければならない。
なので2、3分するとメアは名残惜しそうにニュースクーを撫でる手を離す。
ニュースクーの方もちょっぴり寂しげにメアを見つめ、律儀に一鳴きしてメリー号から飛び立っていった。
「いっちゃったな…」
ニュースクーから買った新聞をメアは大事そうに抱えて、この仕事を頼んだナミの元へ行く。
「なみー!しんぶんー!おはよー!」
「おはよメア!今日もありがと。さぁて今朝のニュースは…」
メアから手渡された新聞を受け取り、ナミは見出しを確認する。
これがメアの朝の仕事である。
今日も何事もなく一段落したと、メアがその場を離れようとした時。
ーハラリと封筒が彼女の足元に落ちた。
「なにこれ?」
メアはそれを拾い上げると、ビリッとなんの躊躇もなく封を開けた。
その音にナミもメアの手元にある封筒の存在に気が付く。
「メア、なァにそれ?」
「めあもわかんない。」
「ってもう開けてるし…。」
ナミが今後はこういうものは無闇矢鱈に触らずに、自分や他のクルーへと持っていくようにとメアに言い聞かせる。
メアもわかった!と強く頷いたが、分かっているのかいないのか。
子供というものは返事だけは、威勢が良いものである。
後でもっとしっかり話をしておこうとナミは頭の中で考えつつも、メアと同様に封筒の中身は気になるようで慎重に中身を取り出した。
ー麦わらの一味の皆様へ
ーイヤなこと、辛いこと、忘れたいこと。人には色んなことがありますよね。
ーそれでも毎日毎日馬車ロバ…おっと間違えた馬車馬の様に生きていく。いやァ立派なものです!
ーしかし…時には羽目を外したいのも、また人というもの。
ーここでは何をしてもOK!子供の皆様ならアトラクション乗り放題、大人でも今なら料金半額!
ーみんな集まれ!集え!子供の頃に戻ってやりたいように自由にやろう!
ーコドモの国
「…何これ遊園地のパンフレット…?にしてはウチの船が宛先になってるし、それにちょっと胡散臭い感じがするのよね…」
「…ゆーえんちってなーに?」
「えーと遊園地っていうのは…」
「ふーふぇんちはほうかふたおか?」
ナミがメアにどう遊園地を説明しようか悩んでいると、上から声が降ってきた。
二人が振り向く先には朝飯を口いっぱいに頬張り、手にもサンドイッチを持ったルフィが立っていた。
「るふぃ!おはよ!ゆーえんちってなーに?」
「おゥ!おはよーメア!遊園地か?遊園地ていうのはなー…」
この瞬間、ナミは一人悟った。
遊園地の話を聞けば、絶対にメアは行きたがる。それにこの船の船長であるルフィもそういった類のものが大好きだ。そうなれば自ずと進路は絶対このコドモの国になると。
頼むからせめて何事も起こらないで欲しいとナミは強く思った。
まぁそんな訳もなく、やがてこれが一騒動引き起こす切っ掛けになるのだが。
ーそれはまだだれも知らない話。
ツイ〇テ内のイベントでプレイフルランド編が好きだったので、ピ〇キオモチーフにその他デデニーやらなんやらを色々詰め込む予定。