エスパー幼女   作:メノメノ

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多少主人公の精神が年齢にそぐわないのはご了承下さい。さすがに精神0歳児は無理なので。


ローグタウン

メアは海を眺めていた。かれこれ一時間近くはずっと飽きずに同じ姿勢でいる。海賊ならば見慣れた海も、メアには初めて見る景色であり興味を引く対象であった。故にずっと飽きずに海を見つめ続けていたのだ。メアがそうしている間にも船は次の町へと辿り着く。

 

ここはローグタウン。始まりと終わりの町。

 

 

「メア!新しい服を見に行きましょう!」 

 

「!」

 

ずっと海を眺めていたメアにナミがそう話しかける。

メアの服は前の島でナミが買い与えた物だったが、ナミからすればそれらだけでは物足りないらしくこの町でも服を見に行こうというのだ。

正直メアからすれば服に興味など無かったが、断る理由も無いためその誘いにコクリと頷く。

 

「よし!じゃあ早速行きましょう!」

 

可愛い子供服があるといいわねなんてナミは言いながらメアの手を繋ぐ。

メアからすればこれが自分の着せ替えショー及びナミの服選びも兼ねた地獄のショッピングだということには気づく筈もなかった。

 

 

 

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あきた…つかれた…

 

メアはもうヘトヘトになっていた。

その後ナミに何度も試着を繰り返され、やっと解放されたのだ。今ナミは自分自身の服を選んでいる。しかしこの店の価格は高すぎるようで服を買う気は無いようだ。すなわちまだまだメアの受難は続きそうである。

 

これならうみ、みてるほうが、よかったかも…

 

子供が親の買い物に待たされ暇をもてあますのはよくあることで、メアも例に漏れず暇だった。

しかしナミからすればまだ幼いメア一人を自由にさせる訳にもいかず、またもやナミの買い物を待つ羽目になりそうだ。

 

 

 

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しばらくしようやくナミの買い物は終わりウソップとサンジと合流したところで、ナミが異様な気圧の低下に気づく。メアもなんだか嫌な予感を感じ取っていた。

 

「嵐が来る…この島に」 

 

「嵐がァ!?」

 

早く船に戻ろうとするナミたちの前にゾロが現れる。

 

「アイツを見なかったか?」

 

「ルフィか?」

 

「あぁ逸れちまった。それに何か妙な気配がしやがる…」

 

それにとんでもない事が起こりそうな気がするとゾロは言った。それと同時に町人達が慌ただしく逃げ始めた。

聞けば海賊、道化のバギーだと言っている。ゾロとナミはその名前に聞き覚えがあった。そしてバギーがルフィを処刑するという話まででている。

 

「ルフィが処刑!?」

 

「あのバカ…」

 

ゾロとサンジは処刑台へと走り出す。ナミとウソップも急いで船へと戻る。バギーやルフィ達が暴れれば海軍も出てくるだろう、そこで船が流されていては終わりだ。

 

「ゴーイング・メリー号が危ないわ!!」

 

「ゴーイング・メリー号が海軍の手に!?おいナミグズグズすんなぁ!!」

 

「まってよぉ!!」

 

その言葉を聞きウソップのスピードが上がり、それをナミとメアは慌てて追いかける。

しかしそれよりも先に港にはモージとリッチーがゴーイング・メリー号の元へと辿り着いていた。二人の仕事はもしもルフィ達が逃げ出した場合に船を燃やすことのようだ。けれどもこの雨の為に中々マッチが付けられないようだった。

 

「えい!えい!くそおぉ~なぜに突然のこの豪雨!俺たちはこの船を燃やしちまわねばならんのにいぃ~」

 

付いたと思った火も雨で早々に消えてしまう。それでもモージとリッチーは何度もマッチに火を付けようとしていた。

 

「貴様ら何してる!?」

 

そこにようやくウソップ達が船へと戻ってきた。 

 

なんだろう…あれは…

 

メアは見たことのないライオンと変な髪型の男モージにとても困惑していた。

 

 

「行けー!リッチー!」

 

「ウアアアアウ!!!」

 

「必殺新鮮卵星!!」

 

ウソップが先ほど市場で買った卵をリッチーに向かい撃つ。

しかし新鮮な卵はリッチーに当たることなく地面へと落下し割れてしまった。

 

「あんたねぇ…」

 

ナミとメアは呆れたような表情を浮かべる。しかしお腹が空いていたリッチーには十分な足止めになったようである。その隙にウソップ達は船へと乗り込もうとする。

 

「撃てぇ!!」

 

しかし海軍の手もすぐそこまで迫ってきているようだった。間一髪なんとか三人はジャンプで船へと乗り込むことが出来た。けれども海軍は大砲を撃ち込み攻撃の手を緩める様子はない。

 

「このままじゃゴーイング・メリー号が沈められちゃう!!」

 

『!!!』

 

「おお!!ナイスメア!!」

 

「な!?」

 

船を攻撃されてはたまったものではないとメアは能力を使い、銃弾が船に当たる前に止めていく。

 

「怯むなァ!!撃てェ!!!」

 

しかし海軍の攻撃も止むことはない。

そこで一旦三人は船を出すことにした。ここで沈むよりはマシとの判断である。そしてそこにやっとサンジが帰ってきた。ウソップが海に入りサンジを援護する。

メアもエスパーの力で必死に船の帆や舵を取るのを手伝うが潮の流れは強く、まだ非力なメアでは焼け石に水のような状態だった。

 

その時、一瞬雨が止み、とてつもなく強い突風が吹き抜ける。

メアは自分自身に能力を使うことで何とか船に踏み留まった。しかしナミ以外の男四人は未だローグタウンに残されたままだ。

 

「ルフィー!!ルフィー!!」

 

「ナミ!メア!」

 

「速くしねぇと流されていっちまう!」

 

「よーしゴムゴムのぉー!うりゃあーーー!」

 

「なぁ!?」「待てっ!?」「ヤな予感が…」

 

「ロケットオオオォォォォォ!!!!!」

 

逃げる三人を巻き込みルフィは無理矢理全員を船に乗り込ませる。それにナミとメアは驚きながらもホッと胸をなで下ろす。

 

よかった…

 

「うっひゃー!!船がひっくり返りそうだ!!」

 

「あの光を見て!」

 

あの光が導きの日、あの先にグランドラインの入り口があるとナミは言う。

 

「あの先にグランドラインが…」

 

「よっしゃ、偉大なるグランドラインに船を浮かべる進水式でもやるか。」

 

「おおう!」

 

「おぉー!いーぞ!」

 

「やりましょう!」

 

「♪」

 

 

 

「俺はオールブルーを見つけるために。」

 

「俺は海賊王!」

 

「俺は大剣豪。」

 

「私は世界地図を描くために」

 

「おお俺は、勇敢なる海の戦士になるためだ!」

 

「!!」

 

「あぁ、メアもね」

 

身長の届かないメアはサンジに支えてもらいながら足を樽に乗せる。

 

「行くぞ!!グランドライン!!」

 

「おお!!」

 

 

 




子供が親の買い物に飽きるのはあるあるですよね。
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