TSゲーマー、Vtuberになる(旧題:逆行ゲーマー、Vtuberになる) 作:模芋
話がだれないよう削りに削ったはずなのに……
今回のコラボは企画やゲーム毎に点数が出る。
最終的にはこの点数を比較する。
内容は一部以外で点数差が大きくなり難いようにしているとか。
「まずはお互いをどの程度知っているかという問題で――」
最初は点数差の出易いペア型以心伝心ゲーム。
出題に対してそれぞれが回答する。
相方と一致で2点、更に他の人と違えば違う人数分の点数が追加。
相方と不一致の時点で0点確定するのが普通にきつい。
回答が一致したら点数2倍とかで良かったでしょこれ。
「回答用のタブレット練習も兼ねて例題を出します」
例題は『かき氷にかけるもの』
私達は前泊った時に好みは分かってるから後はお互いが一致するか否か。
冷雪:メロン
ハソシウル:レモン
知ってた。
今回はお互い相手の好きなやつを書いてすれ違った。
私はメロンのシロップが好き。
冷雪さんはレモン汁が好き。
シロップじゃなくて果汁。
これ豆な。
まずバーチャルファンタジー組。
二人は元から好みが一致していた。
グラーラ:黒糖きな粉
スロディ:こくとうきなこ
「これ素で好み一致してるペアが有利過ぎない?」
上位チャット
:かき氷?
:何でそこで揃うの
:世界観仕事しろ
ツッコミは皆してるし私はスルーで良いよね。
次にキメラキャスト組。
こっちは読みが変な方向にずれた。
ネリス:うじきんとき!
エクログ:ピーチ
「……最近ずっとももの飴食べてたしこうなるでしょ普通」
「それはそれ、これはこれ、かき氷は宇治金時だよ」
それはそれ、の流れは分かる。
でもノーヒントはきついから普段の要素に合わせてあげてよ。
最後に本命のLiveWorld組
こちらは全員の予想通り見事一致。
ナル:いちご
リオ:苺
無難過ぎて何か逆に吃驚だよ。
ナルさんの好みで合わせたらそうなっただけらしいけど。
この例題だけでも十分に分かる。
違いが出る内容はどちらに合わせるかで回答がぶれてしまう。
なので本題ではどちら側視点かの条件が付けられている。
該当する側ならどう答えるか、というものだ。
例えば、登録者数やら配信時間やら配信頻度やら……
時間に対する平均コメント数など普通分からない条件もある。
それでいてどこかがどちらのことか確信を持てるやつが多め。
でもってこれが分からなくても本題に影響はないのも面白い。
進めるとネリスさんとナルさんはどの条件も自分側が多いと思ってた。
自己肯定感の強さもだが合わせられる相方の理解があり過ぎる。
私だったら多少自信ある程度では途中でひよるぞ。
……冷雪さんの本名が
なおナルリオはチャンネルが一つなのでSNS基準で調整された。
何と言うか、もうちょっと何とかなりませんでしたか。
ゲームが進んで点数は思っていたより拮抗している。
問題の良さもあるけど相手に合わせるだけなら割と何とかなるんだな。
今までやった範囲の感想はそんなところ。
「折角全員3Dなのでな、次からその点を使おうと思う」
プラビアさんが次の説明を始める。
今まではタブレットに書いて回答。
ここからはポーズでの回答。
3Dを活かして全身を使うわけだ。
ポーズ中の人が他の人から見えないように
それはそれとして一つ問題がある。
「待ってこれ私どうするのこうなるんだけど」
ネリスさんのアバターの足は魚になっている。
たまに力が入らなくなる不調による動きを抜きにしても違和感が強い。
歩き回るのを前提にした今回のような企画は不向きだ。
おそらくここまで考慮した上であのアバターになったのだろう。
ネリスさんがわざとらしく歩き回って違和感をアピール。
チャット欄はツッコミで盛り上がっているがこっちはとても怖い。
即座に支えられるよう両脇にスタッフがいるけど絶対じゃないし。
「申し訳ありませんが座ったままでお願いします」
これに対し本人は不満そうに文句を言うがこれもアピールの範囲だろう。
……本気で言ってないよね?
今までの言動から少しだけ不安だ。
そんな不安を無視するようにスロディさんの発言が入る。
「あっ、今違う味だったのに飲み込んじゃった」
……もしやマイペースな人の方が多いのでは?
おにぎりを食べての発言でちょっとだけそう思った。
元々予定していた例題
日向希「私の名前を言ってみろー!」
エク「こっちだけ不利じゃねーか!」←キメキャスのみ未所属
元々はここでネタ回答が沢山並んでいましたが
「ただでさえ社長のキャラ濃いのにこれ以上の情報出さなくても」
ということから出す予定だったネタ含めて没りました
前章のA5和牛さんはこの時出す予定だったネタの一つです